関西大学では、全学的に展開している「AI・データサイエンス教育プログラム」を拡充させ、既存の入門編に加えて、実践編の科目を2022年度から開講することを発表した。
文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」※の認定を見据えたカリキュラム展開を一層推進していく。
※文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」〔参照:文部科学省HP〕:大学等の正規課程において、学生の数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、適切に理解を促し、それを活用する基礎的な能力(知識・技術)を有する人材の育成を目的とした体系的な教育プログラムを認定する制度。
関西大学 AI・データサイエンス教育プログラム概要

- 全学的「AI・データサイエンス教育プログラム」を2022年4月から拡充し、実践基礎科目を設置
- 2021年度には1,000人超の学生がAI・データサイエンスに関する入門科目を履修
- DS教育プロジェクト主導の下、文科省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の認定を目指す
政府が主導するAI戦略を背景に、同学においてもデータサイエンス教育プロジェクトを発足させ、AIやデータサイエンスに関する全学的なリテラシー教育を展開している。
2021年度には入門レベルの科目を開設し、2科目合計1,000人超の学生が履修した。
そして2022年度4月からは応用基礎レベルの「実践」編として、「社会のためのデータサイエンス実践基礎」および「AI・データエンジニアリング実践基礎」の2科目を新設。
到達目標は、データサイエンスを実践するプロセスならびに、実社会でデータを利用する上で必要となるプライバシー保護や情報セキュリティ、倫理について理解すること。
また、AIやデータエンジニアリング技術をもとにデータを加工・分析し、その結果を表現する能力を身に付けること。
同プログラムの修了要件を満たした学生には、修了認定証として関西大学公認のデジタル証明書(オープン・バッジ)を発行予定。
学部を問わないこれらの全方位型プログラムに加え、複数の学部・研究科が提供する専門教育科目※と連動することにより、AI・データサイエンスに関する実践的なスキルや知識を備えた人材を育成する。
※関西大学では複数の学部・研究科において、さらに高度なデータサイエンティスト育成のための独自教育プログラムを展開。リテラシー教育の先にある応用・発展系の学びを追究する土壌を整備している。