NECは、高等学校5校に、2022年10月サービス提供開始予定の「オンライン進路相談プラットフォーム」を、探究学習・キャリア教育の一環として実証導入したことを発表した。
「オンライン進路相談プラットフォーム」実証導入の概要

「オンライン進路相談プラットフォーム」は高校生が社会人に進路相談ができるオンラインプラットフォームである。
高校生の興味・関心に沿った社会人と1対1で話すことで、自身のキャリアの視野を広げ、新しい「なりたい」や「やりたい」を見つけることを支援する。
実証導入背景
近年、情報化・グローバル化によって急速に変化する社会を迎え、あらゆる大学・学部が創設・増設されていく高等学校の現場で、多様なキャリア・進路を子供たちに指導する必要性が高まっている。
2022年4月からは学習指導要領の改訂に伴い「総合的な探究の時間」の科目が必修化され、探究学習を通じたキャリア教育の重要性が増している。
これまでNECは、GIGAスクール端末事業や学習プラットフォームサービス事業等、文教領域へ深く関わってきたが、上述した背景を踏まえ、NECでは、個別最適なキャリア教育に貢献する「オンライン進路相談プラットフォーム」を開発し、今年度実施した実証では以下5校の高等学校で計135名の生徒が参加した。
- 石巻高等学校(宮城県)
- 東明館高等学校(佐賀県)
- 和洋九段女子高等学校(東京都)
- 桜丘高等学校(東京都)
- 帝塚山高等学校(奈良県)
サービスを利用した生徒からは「専門的な部分を詳しく知ることができた」という声や「進路の相談だけでなく、自分個人の悩みも聞いてもらい、将来への不安が解消された」という声が多数寄せられた。
また、今回実証に参加した高校の担当教員より下記コメントが寄せられた。
東明館高等学校・探究コース主任 山元氏
生徒たちが狭い世界ではなく、もっと幅広い世界でものごとを考えてほしいし、なりたいジブンを見つけて欲しいと考えています。
しかし、生徒一人ひとりにあったキャリアを歩んでいる社会人を呼ぶことはできません。
そういった問題の解決として、このオンライン進路相談プラットフォームに期待しているところは大きいです。
桜丘高等学校・キャリアデザインコース責任者 中野氏
生徒に合わせて面談者を選択できることで、進路を狭めず広げていくことができ、本校の進路指導にも大きな可能性を与えてくれました。
自分のキャリアを考える際に、最前線で活躍をしている大人の声が、挑戦しようとしている生徒の背中を強く押してくれることでしょう。
個別最適化をすることで生徒達への刺激は非常に強く、内発的動機付けの一つとしては最高のサービスだと感じています。
NECは、今後も「オンライン進路相談プラットフォーム」の開発を進めるとともに、探究学習やキャリア教育のサポート・支援に取り組んでいく。