愛媛・松山南高校の生徒7割超が「デジタル優位、紙と同等」と回答 デジタル教材「Libry」調べ

株式会社Libry(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:後藤 匠)は、デジタル教材「Libry(リブリー)」を導入している愛媛県立松山南高等学校(所在地:愛媛県松山市)にて行われた「デジタル教材の学習効果に関するアンケート調査」の結果を公開した。

愛媛県下でトップクラスの公立高校である松山南高等学校は、2020年から「自学自習の効率化」を主目的として、理科「地学」を皮切りにLibryを導入し、その後、数学、英語、理科〔化学・生物・物理・地学〕の3教科6科目でLibryを活用している。

今回「生物基礎」を選択する高校1年生、2年生を対象に「デジタル教材の学習効果に関するアンケート調査」を実施した。

特に学習効果については、70%超の生徒から「デジタル教材は『学習効果が高い』『紙書籍と同等』」というポジティブな回答があり、「紙書籍の方が学習効果が高い」と答えた生徒の割合を大幅に上回った。

アンケート調査実施の背景

出典:文部科学省「高等学校における学習者用コンピュータの整備状況について(令和4年度見込み)」

文部科学省が2022年2月に公表した「公立高校における学習者用コンピュータの整備状況調査」によると、2022年度当初見込みで1人1台端末整備率が100%となる都道府県は、愛媛県を含む21府県となる。

松山南高等学校は、文部科学省SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)に20年連続で指定され、2021年4月より県から配備された1人1台のノートPCを活用して「課題研究」などに全校生徒で取り組んでいる。、

また「各教科の授業でICTをいかに活用していくか」を検討する準備委員会も設置し、現在は複数教科でデジタル教材「Libry」を使用している。

松山南高等学校は、1人1台端末やデジタル教材などを導入するにあたり、“チョーク&トーク”といわれるような教員の勘と経験だけに頼る指導から脱却し、“学習履歴の可視化による授業改善”や“生徒の理解度に合わせた学習の個別最適化”に取り組むべき、という課題意識を持っていたという。

今回、デジタル教材による効果を測るべく、定量的・定性的な調査が必要と考え、松山南高等学校による「デジタル教材の学習効果に関するアンケート調査」の実施に至った。

出典:文部科学省「高等学校における学習者用コンピュータの整備状況について(令和4年度見込み)」

主な調査結果

①デジタル教材の学習効果に関して

Q.理科の学習(演習)をする上で、Libryと他の書籍の問題集と比べてどちらの方が学習効果が高いと感じるか

2年生 文型:80%がポジティブな回答(56%Libryの方が学習効果が高い、24%どちらでも同じ)で、「紙の書籍の方が学習効果が高い」と回答した生徒は21%であった。

1年生 理数科:71%がポジティブな回答(42%Libryの方が学習効果が高い、29%がどちらでも同じ)で、「紙の書籍の方が学習効果が高い」と回答した生徒は29%であった。

生徒のコメント

  • 回答時間や正答率がわかって、理解しているかどうかがわかりやすい(1年生理数科)
  • 参考書は厚く重たくて持ち運びが不便なので学校に持っていくのが大変だが、リブリーではどこでもデバイスがあれば使用することができるから(2年生文型)
  • 解答解説がすぐ下についているから効率よく答え合わせができる。何回でも解き直せる(2年生文型)

②デジタル教材の独自機能を活用した学習方法に関して

Q.単元ごとに問題が配信*されることについて、これまでの定期考査の勉強において効果があったか(*教員用ツール「Libry for Teacher」の宿題配信機能を使用)

2年生 文型:97%がポジティブな回答(29%大変効果があった、68%ある程度効果があった)。

1年生 理数科:90%がポジティブな回答(19%大変効果があった、71%ある程度効果があった)。

デジタル教材を検討する高校への参考ポイント

今回のアンケート調査結果から、生徒は約6ヶ月という短い期間であっても、早期にデジタル教材に適合することができ、かつ70%を超える生徒がこれまでの紙書籍と同等以上の学習効果を実感している、ということがわかった。

また定性的に「生徒」「先生」それぞれに感じているメリットは下記のとおり。

①デジタル教材を活用する生徒側のメリット

学習する場所を選ばない

Libryをはじめとするデジタル教材はPC、スマホ、タブレットなど複数の端末からアクセスができるため、重たい書籍を持ち歩く必要がないことがメリットである。

今回のアンケート調査でも「移動中でも学習できるので便利」という声があがった。

宿題を解答したノートが常に手元に残る

ノートを写真撮影してLibryに取り込むことで宿題提出が完了するため、常にノートは自分の手元に残すことができる。

「ノートが戻ってこなくて勉強できない」「授業用と自学自習用のノートを2つに分ける」ことがなくなり、自分の好きなタイミングで振り返りできるようになる。

学習のペースメイクを支援できる

教員用ツールで「取り組み期限の設定」「単元ごとの配信」など工夫をすることで、自己管理が苦手な生徒に対しても学習ペースづくりを支援することができる。

②デジタル教材を活用する教員側のメリット

宿題に関する業務負荷軽減

宿題プリントを作成・印刷して配布する、回収し、採点して、結果を記録する、というアナログな作業を全てLibryで行うことができる。

実際に、3時間ほどかかっていた宿題関連業務が15分に短縮でき、業務効率が大幅に改善された教員もいるという。

生徒の理解度を把握して授業改善

宿題結果を、単元ごと・生徒ごとに理解度・正答率をデータで集計・分析することができる。

これまでは、定期テストが生徒の理解度や得意、不得意を測る指標として重視されていたが、日々の学習段階で詳細を把握することができる。

例えば、苦手な問題形式をタイムリーに把握することで、次の授業冒頭で補足解説をするなど授業改善に役立つという。

松山南高等学校、および愛媛エリアの展望

松山南高等学校では、さらなる1人1台端末環境の活用のため、生徒用の「デジタル教科書」導入も検討しているという。

また同エリアでは、愛媛大学附属高等学校をはじめとする複数の国公立でLibryが導入されており、さらなるデジタル教材の活用が期待される。

Libryに関する今後の課題

アンケート調査で判明した課題として、「紙媒体のほうが書き込みしやすい」という生徒の声が複数あがっていた。

生徒が「紙とデジタル」どちらを選択しても、これまで変わらない学習体験が実現できるよう、公教育の現場で活用して頂けるプロダクトづくりに取り組んでいくという。

調査概要

  • 有効回答数:高校1年生(理数科)31名、高校2年生(文型)34名
  • 科目:生物基礎
  • データソース:松山南高等学校から提供されたアンケート結果
  • Libry導入年度:地学(2020年〜)、数学・英語・化学・物理・生物(2021年〜)

新学期からすぐ活かせるLibry活用オンラインセミナー概要

同社では今回のアンケート調査に協力した松山南高等学校 若山先生も登壇する、WEBセミナーを開催する。

Libryを活用した指導実践等について、新学期からの授業に役立つ内容となっている。

内容

Libryを教科指導で活用している先生より、「活用実践例」をご紹介するWEBセミナー

日次

  • 3/19(土)17時〜18時 【生物】愛媛県立松山南高等学校 若山勇太先生
  • 3/24(木)17時〜18時【数学】明治学院東村山高等学校 数学科 安井有介先生
  • 3/25(金)17時〜18時 【数学】岡山県立瀬戸高等学校  山片大典先生
  • 3/26(土)17時~18時 【物理】神奈川大学附属中・高等学校  佐藤克行先生