note株式会社は2月18日(金)に、岩手県と協定を締結したことを発表した。

協定の目的は、県立高校が実施する探究的な学びの活動状況を、わかりやすく届けるサポートをすること。
岩手県内の全県立高校63校と岩手県教育委員会がnoteでの情報発信を開始する。
また全ての県立高校と教育委員会が同じプラットフォームを活用し、共創型のメディアを作るのは、全国的にも新しい取り組みとなる。
具体的な取り組み
1.岩手県の全県立高校63校がnote proアカウントを開設
各学校がnoteを活用して、探究的な学びの活動の様子を発信。
誰でも簡単に記事の創作ができるnoteを使うことで、学校の魅力や特色などの情報発信が更新しやすく、届けやすくなる。
2.岩手県教育委員会がnote proアカウントを開設
各学校の記事を県教育委員会がまとめるページをnoteで作成。
県教育委員会と学校がnoteの機能を活用し、共創型のWebメディアを構築する。
3.note社によるサポートや研修等の提供
県教育委員会および各学校に、noteディレクターが、note活用に関するサポートや研修を実施。
背景
noteでは、創作を通じて自分の世界が広がる体験を全国の子供たちに届けようと、学校の授業や情報発信をサポートする「教育支援プログラム」を提供している。
創作の楽しさを伝え表現力を育む出前授業は、これまでのべ1,300人の中高生に届けてきた。
オウンドメディアやホームページ構築を簡単にできる法人向けサービス「note pro」の無償提供を通じた学校の情報発信サポートも、35校へ提供している。
情報発信に課題を抱えている学校は多くあり、例えば、既存のホームページについて「更新がしにくい」「ページが見にくい」「スマートフォンに最適化できていない」などの声も寄せられていた。
noteを活用することで、多忙な先生が簡単に見やすい記事を作成できたり、学校の外に情報が届きやすくなるサポートを、より多くの学校へ向け提供したいと考えていたという。
そのような中、岩手県とnote担当者で協議を重ねた結果、全県立高校がnoteで情報発信を行い、その記事を県教育委員会がまとめるアイデアが具体化された。
noteでは、教育委員会や各学校と協力し、県立高校の新しい情報発信のモデルを作りたいと考え、教育分野では初めて自治体と協定を結ぶこととなった。
同社ではこの協定を通じて、生徒が探究的に学ぶ機会を共創する「いわての高校魅力化」の取り組みを社会にわかりやすく届けるサポートができればと考えているという。
今後の展望
noteでは、岩手県との取り組みを、他の自治体や学校にとって「学校の情報発信DX」の事例として参考となるものにしていきたいと考えている。
そして、教育分野での自治体や事業者との連携もより進めていく。
今後も引き続き、学生の創作の後押しや表現力を育む活動、学校や教育機関の情報発信サポートなどを推進していく。
岩手県の担当者の声
全県立高校の特色化・魅力化を推進するにあたり、各学校での探究的な学びなどの取り組みを発信していきたいと考えています。
この度、note株式会社様のご協力により、全校が同じプラットフォームを活用して今まで以上にわかりやすく、素早く発信できることとなりました。
各校の魅力や生徒の様々な取り組みを県内外に発信していきますので、今後も岩手県立高校の取り組みに温かいご声援をお願いいたします。
note教育支援プログラムについて
対象
全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校(公立・私立問わず)
提供内容
- noteの出前授業
- note pro(法人向け高機能プラン)無償提供・運用サポート
- 自治体や事業者との連携
noteについて
noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム。
だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしている。
個人も法人も混ざり合って、好きなものを見つけたり、おもしろい人に出会えたりするチャンスが広がっている。
2014年4月にサービス開始し、約1500万件の作品が誕生。会員数は380万人(2021年3月時点)に達している。