共通テスト 英語リーディングは情報処理力と文化的多様性がポイント 東進運営のナガセが分析発表

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)を運営する株式会社ナガセ(本社:東京都武蔵野市 代表取締役社長 永瀬昭幸)は、1月15日(土)、16日(日)に実施された令和4年度大学入学共通テストの結果を分析している。

その中から今回は、英語リーディングの出題傾向と5教科7科目型の平均点予想を発表した。

令和4年度大学入学共通テストの結果分析

英語リーディング変化のポイント

1.コミュニケーションテーマ問題から情報処理型問題への移行

昨年は、SNSやメールなど、メッセージのやり取りを扱った問題(コミュニケーションテーマ問題)が4題出題された。

しかし、今年はこれらの問題がなくなり、名称・場所・日時・イベント・順序などの情報を正確に把握、処理する問題(情報処理型問題)が増加。

大量の情報の中から、いかに必要な情報が書かれた箇所やその中のキーワードを的確に照合できるかが問われた。

冒頭の第1問Aにおける出題の変更は、この変化を象徴しているといえる。

昨年は、2人のショートメッセージのやり取りから発信者の意図を把握したり、適切な返信文を推測したりする問題で、コミュニケーションを交わす2人の意志や状況を把握することが求められた。

一方、今年は、ブラジルの果物を紹介する料理本から情報を探し出す問題が出題された。イラストではなく写真が使用されたのは、センター試験も含めて初めてのことだ。

2.文化的多様性を意識した問題設定の増加

問題文中に登場する国家や地域・文化の種類は、昨年はほぼアメリカとイギリスのみだったが、今年は大幅に増加。

例えば第1問Aではブラジルの料理本、第3問Aではイギリスのブログの中で日本文化が紹介されている。

ほかにも、体内時計がテーマとなった第6問Aでは、ユダヤ教や中国の文化が登場するなど、文化的多様性が明確に表れた内容になっている。

3.大量の情報をスピーディに処理する力が求められた

本年の総単語数は、約6,100語となり、2019年実施の最後のセンター試験(約4,300語)と比較しての1.4倍以上の単語量となった。

昨年の共通テスト(約5,600語)と比較しても、約500語増加。

限られた試験時間で、大量の英文を読み必要な情報を見つける力が、より求められることとなった。

今回は、英語リーディングを紹介したが、各教科の分析は東進ドットコムで公開されている。

5教科7科目型の平均点予想

昨年は初の共通テストで平均点が高い科目が多かったため、2年目の今年は平均点の下降が予想されていた。

その予想通り、昨年に平均点がアップしていた数学や生物は、今年大きく平均点を下げることとなった。

実際の受験生の受験科目の選択率を勘案した加重平均(5教科7科目900点)予想は、理科系514点(前年比-57.0点)、文科系508点(前年比-45.0点)である。

主要科目である「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B」の平均点がともに大きく平均点を下げたことが、理文ともに総合成績のダウンにつながったと考えられる。

東進 合否判定システムについて

東進の合否判定システムは、共通テストの自己採点結果だけで、国公立大の二次試験・私大の個別入試の得点を推定し合格可能性を判定。

国公立大学においては、共通テスト+二次試験の「総合判定」でより正確な判定を提示する。

また、他社が判定を行わない私大一般入試の合格可能性判定も実施。

もちろん私大の共通テスト利用入試の判定も含め、学力試験を課すすべての大学の合格可能性を判定する。