Apple認定校・関西大学初等部がマルチメディアルームを改修、「STEAM教育」で自由自在なICT教育を推進

関西大学初等部では、新時代のIT社会に順応できる、数理的思考力と創造力を備えた人材育成を目的とした「STEAM教育」※を展開している。

自由自在なICT教育を推進するための学習空間も整備し、理系人材ならびに文理融合の問題解決能力を備えた人材の育成に取り組んでいる。

STEAM教育とは、知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びのこと。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語で、理数教育に創造性教育を加えた教育理念。

Apple認定校・関西大学初等部のICT教育について

  • 新時代(GIGAスクール構想)を見据え、理系&文理融合の人材育成のための「STEAM教育」を推進
  • マルチメディアルームを改修し、同教育の基盤となる”多様”で”創造的”な学習拠点を整備
  • グループ活動やステージ発表だけでなく、プログラミングによるドローン操作など使い方は自由自在

同校は国内で僅か11校(2021年11月時点)しかないApple Distinguished School(ADS)※認定校である。

Apple Distinguished School(ADS)とはiPadやMacを活用して革新的な教育をし、継続的なイノベーションに取り組む学校として、アップルが認定する制度。

GIGAスクール構想により、小学生が一人一台のコンピューターを使って学ぶ時代となり、プログラミング教育も必修化された今、ICT教育のニーズは一層高まっている。

そうした中、同校がこれまで培ってきた情報教育分野においての強みを充実・拡張させるべく、子どもの多様性を伸ばす学習環境として、従来のマルチメディアルームの大幅改修を実施。

2021年夏から生まれ変わった「創造的な学習空間」で、子どもたちの「理科、科学分野の素地」を養い、文理融合の問題解決の経験を積ませている。

固定の机椅子がない学習空間

教室改修の一番のポイントは、デスクトップ型PCが並んだいわゆる「パソコンルーム」を脱却すること。

同校では1~6年生まで全員がタブレット端末を一人一台個人所有しており、タブレット端末はその使用場所を選ばない。

海外のアップル認定校の中には、机椅子のない自由にグルーピングができる空間、3Dプリンターやドローン等を自由に動かせる空間など、工夫された学習環境がある一方で、同校ではそうした学習環境が十分とは言えない実状があった。

デスクトップ型PCをなくすことで、付随する机椅子、ケーブル類も不要となり、制限がなく使い勝手のよい自由な空間が確保できる。

つまり、形態(個人・グループ・全体)を問わない柔軟な学びが展開可能であり、加えて、教室では実現困難な映像・音楽制作やステージ発表などの創造的な活動を行うこともできる。

さらに、初等部・中等部・高等部の一貫したICT教育のハブ的空間として、学年の垣根を越えた活動(共同の作品制作、ICT活用に関する自治的なルール作り等)にも活用し、児童・生徒同士でフォローしあえる協働学習環境を形成していくという。

★海洋ワークショップ01.JPG

グループ活動の場所も自由自在

 経済産業省「未来の教室」プロジェクト 『STEAMライブラリー』事業にも採択

今年11月15日には、初等部による「小学4年生の国語教材『ごんぎつね』を題材としたSTEAM教材の製作事業」が、経産省が主導する「STEAMライブラリー」(探求型学習で活用可能な社会的・学問的テーマを扱った動画・資料等のデジタル教材)の委託事業として採択された。

今後、同校の教材にとどまらず、全国の小中高等学校で活用される教材として、『STEAM化ごんぎつね』の公開に取り組んでいくという。