学生向け就業体験サービス「オンラインしごと体験」、トヨタ自動車協力のもと筑波技術大在学中の障害のある学生を対象にしごと体験を提供

障害者や働きづらさを抱える若者の就職支援を行う株式会社エンカレッジ(大阪府大阪市 代表:窪貴志)は、小学生から大学生までのキャリア教育プログラムを提供するNPO法人JAE(大阪府大阪市 代表:坂野充)と共同で、いつでも・どこでも・だれでも仕事の擬似体験ができる!学生向けオンライン就業体験サービス「オンラインしごと体験」を運営してきた。

オンラインしごと体験は、2020年9月のリリース以降、1,000名以上の学生向けのキャリア教育の一環として活用されてきましたが、その中でも、障害のある学生を対象にした活用が広がっている。

障害のある学生向けの取り組みをさらに推し進め、11/24に、トヨタ自動車株式会社の協力の元、筑波技術大学に在学中の障害のある学生を対象にした企業参画型のしごと体験を提供することになった。

オンラインしごと体験を通して、企業と障害のある学生がつながる機会を提供

オンラインしごと体験は、障害のある学生だけではなく、企業にとってもメリットがある。

障害のある学生向けのインターンシップの実施を検討する企業では、受入のための準備(受入部署の選定、事前の障害理解、選考、仕事の切り出し、本人へのフィードバックなど)に費やす時間や労力がかかるが、オンラインしごと体験を活用することで、準備の時間と労力を大きく軽減しながら様々な職業体験を提供できるので、障害のある学生と同様に参加ハードルがかなり低くなる。

11/25に、筑波技術大学(※)に在学中の障害のある学生が、しごと体験の既存コンテンツを活用してしごと体験を実施し、トヨタ自動車株式会社の社員によるフィードバックや意見交換を行うイベントを実施する。

この取り組みを通して、お互いの参加ハードルが下がった状態で、障害のある学生のキャリア支援、および障害のある学生と企業との相互理解につなげる。

※筑波技術大学は聴覚・視覚障害者のための高等教育機関として、社会に貢献できる先駆的な人材を育成することを教育的使命とした国立大学。

オンラインしごと体験について

15校の学内で、200名以上の障害のある学生向けに活用されてきたオンラインしごと体験

学生にとって、早期に社会体験を積み、自分の強み・弱みの把握や興味関心を見つけることは大切である。

しかし、障害のある学生の場合、障害のある学生向けのインターンシップの数が少ないことや、社会体験への参加自体のハードルが高いことにより、社会体験の機会になかなか参加できずにいる。

さらに現在のコロナ禍により、この傾向がより顕著になっている。

そこで、オンラインしごと体験では、以下のコンテンツを通して、段階的に仕事について知り、体験できる仕組みを提供し、障害のある学生の社会への第一歩をサポートしてきた。

しごとインタビュー

世の中にどんな仕事があるか、動画を通して知ることができる

  • 企業で勤務する従業員が具体的な仕事内容や1日の流れを説明
  • 文字だけでは伝わらない職場の雰囲気や仕事の中身を知る
  • 業種や職種だけではなく、興味関心から検索することが出来る

しごとサンプル

  •  会社でおこなわれる実際の仕事を、30分から模擬的に体験することができる
  • 10種類以上の仕事を自身の興味関心に応じて手軽に疑似体験できる
  • 自分の実力を試したり、適した仕事を知る機会になる

大学では、障害のある学生の社会への第一歩として、また学生の職業スキルや強み・弱みを把握するツールとして活用されている。

また、しごと体験で実施したデータは学生個人が保管でき、学生の許可を得た大学支援者が、その情報を閲覧できるため、学生の振り返りや成長サポートにも活用することが出来る。

大学の活用メリットとしては、

  1. 学生個々のステップやニーズに合わせて、オンデマンド型で体験内容を選択できる
  2. 時間がなくても、手軽に参加できる
  3. 対象者を限定しない(手帳や診断の有無、居住地域)
  4. 企業での選考がないので、準備の必要がない
  5. 関係者との調整が不要なので、支援者の手間がかからず、多くの対象者に機会を提供できる

というものがあり、負担なく、気軽に機会提供を行うことが可能。

導入学校

京都大学、静岡大学、神戸大学、富山大学、滋賀県立大学、筑波技術大学、佛教大学、明治大学、立命館大学、筑波大学、中央大学、神奈川大学、徳島大学、大妻女子大学など

大学以外にも就労支援機関に所属する障害者向けのサービスとしての活用事例も出てきているという。

今後の展開

今後、さらに多くの企業や大学、就労支援機関と連携して、この取り組み同様の機会を作っていく計画。

また、障害のある学生に限らず、障害者を雇用する際に想定する仕事を『オンラインしごと体験』を通じて、全国の障害者に体験してもらい、業務の適性判断に活用する事も想定しているという。