コグニティ、1on1やコーチングに重要なスキルをAIで定量化する「COG-COACH」をリリース

AIでのビジネスコミュニケーション分析を行うコグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役: 河野 理愛 以下コグニティ)は11月2日(火)、上司と部下の1on1ミーティングや部下へのコーチングのスキル指標を定量化・分析可能にしたサービス「COG-COACH(コグ・コーチ)」を正式リリースし、申し込みを開始したことを発表した。

コロナ禍における感染拡大防止対策の一環としてリモートワークが推奨され、部下の状況が把握しにくくなるなか、上司と部下が一対一で対話する1on1(ワン・オン・ワン)スタイルでのコーチングにより、組織の活性化や部下の成長支援を狙う企業の指導・教育担当者が増えている。

正解がわからない、ブラックボックス化しがちな1on1をAIで見える化することで対話の質を上げ、フェアな評価によるチーム作りをサポートする。

「COG-COACH」概要

コーチングに必要な“3つのコーチングスキル“をチェック

今回リリースした「COG-COACH」は「COGシリーズ」全般で使われている同社独自のAI技術CogStructure(コグ・ストラクチャー)をベースに、分析項目を良い1on1やコーチングの基礎となる、しっかりと部下の話を聞けているかを測る「傾聴スキル」、部下の考えに同意・共感ができているかを測る「承認スキル」、部下に具体的なアクションを起こしてもらうための「支援スキル」という”3つのコーチングスキル”に絞り込んだもの。

各スキルを数値化し、レポートにまとめることで、指導者側が客観的に自身のトーク内容を把握することが可能。

コロナ禍のオンラインコーチングでも、効率的な上司の指導力アップが期待できる。

なお、同社ではこのレポートを用いた改善サイクル「COG-COACH PDCA」を推奨しており、より効果的なボトムアップのための導入ワークショップや全体傾向・外れ値分析、評価パターン分析なども行っている。※別途オプションとなる。

開発の背景

オンライン化により再注目される“コミュニケーション”の重要性

昨今の新型コロナウイルスの流行により、さまざまな業務がオンラインで対応できるようになり、便利になる一方「オンラインではコミュニケーションが取りづらい」といった声も多く聞こえ、コミュニケーションの重要性が高まっている。

コロナ禍における2020年10月に帝国データバンクが実施した「求める人材像」のデータ(※)では、回答した1万1,448社のうち、約4割の企業が「コミュニケーション能力が高い」を選択。

※出典:帝国データバンク「特別企画:新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査(2020年10月)」

2017年2月の調査時より、回答が2.4ポイント増加していることからも、新型コロナウイルスの流行のなかで企業側の意識が変化していることが、改めてわかる。

さらに、ここ数年、1on1やコーチング関連の書籍の増加や、コロナ禍でのコミュニケーションにおいて上司と部下の関係性や職場内での関係改善が重視される傾向にあるといった、大手企業調査も多数発表されている。

こうした社会的背景に加え、顧客からの「オンライン上のコミュニケーションでも、上司の指導スキルを上げたい」「1on1を導入してみたものの、上司側の指導力がわかりにくいので改善もしづらい」といった“指導者側の悩み”に対する相談が増加したという。

そこで、1on1・コーチング向けサービス「COG-COACH」の開発に着手。

これは、昨今の1on1・コーチングの盛り上がりに合わせ、各種書籍に共通するスキル指標を定量化できることを目的としている。

また、2018年以降、用途特化しないコグニティのトーク分析技術を使って、1on1・コーチングシーンを分析したいという国内外有数企業6社の要望に対応した過去のデータ・知見を生かし、平均的データとして比較できるようにしている。

2021年夏には、完成したベータ版を世界的規模の製薬企業に導入。

組織のマネジメント層に当たる部長・支店長クラスの人材250人を対象に、毎月の1on1・コーチング音声を分析し、改善に活用されている。

思考を科学する「COGシリーズ」について

コグニティは、独自のAIを用いて科学的にコミュニケーションを分析する「COGシリーズ」を展開してきた。

これまでに、業界特化型として製薬業界向けの「COG-MR」、不動産業界向けの「COG-HOME」などさまざまなプロダクトをリリース。

2021年11月現在では、国内外240社・3万人以上に利用されている。

「COG-MR」は、世界トップの製薬企業に加え、国内売上トップ10位中6社へ導入済み。

また「COG-HOME」は、業界トップ3の企業への導入実績として

  • 「物件の販売数が0件だった社員が、たった半年で社内平均の販売数に到達した」
  • 「その後90億円にまで売り上げを伸ばし、費用対効果が1250倍にまで伸びた」

といった声が寄せられるなど、営業教育の改善に役立っている。

「COG-COACH」でできること

1. アイスブレイク・信頼関係づくりのチェック

  • 部下の状況・話題を広げる質問の数がどのくらい出ているか
  • ミーティング開始後、すぐに詰問を始めていないか、等

ミーティング時間のうち、冒頭10%の時間内で「今回の目的」が確認・共有できているかチェックできる。

2. 効果的な1on1のための「傾聴」スキルのチェック

  • 部下が十分に話しているか
  • 上司と部下の話量の差
  • 特に重要視されるOPEN質問の数
  • OPEN質問の数
  • 質問の長さ
  • 情報量としての詰め込み度合い

「傾聴」スキルを下記項目に分け、数値や画像で表す。上司からの質問や部下からの回答も、テキストで確認ができる。

3. 効果的な1on1のための「承認」スキルのチェック

  • 受け止める表現がされた回数
  • ポジティブな語を上司が発した回数
  • 同意・共感を示した回数

「承認」スキルを下記項目に分け、数値で表す。

部下の発言と上司の受け止め表現、部下の発言に同意・共感を行ったと考えられる箇所を検出。該当部分はテキストで確認できる。

4. 効果的な1on1のための「支援」 スキルのチェック

  • 部下に考えさせる良い言い回しが検出された数
  • 改善の必要な言い回しが検出された数
  • 部下の行動理由や動機について話し合った割合
  • 話題を掘り下げた回数
  • ロジカルに補足された情報が出された割合

「支援」スキルを下記項目に分け、数値や画像で表す。

ほかにも、どの話題を論理的に掘り下げたか、話題の種類とトピックサマリーを表示。部下のアクションを振り返り、次回の1on1を充実させるためのコミュニケーションがとれていたかを確認できる。

5. ​​クロージング・アクションプランの整頓

1on1の終盤10%にあたる話題を抜き出し、今後のアクションプランが話し合われている回数を検出。

良い1on1は、このあたりでクロージングに入る傾向にあるため、しっかり話し合われているか確認できる。

6. トーク全体の振り返り

論理的に補足された箇所の提示、トークの重要・中心話題の検出に加え、文字起こしされた実際のトーク内容の確認が可能。

コグニティの今後の展望

コロナ禍によりDX化が加速するなか、ライフスタイルはもちろん、ビジネススタイルも大きな転換期を迎えている。

また、オンラインにおける人材育成の難しさが叫ばれる今だからこそ、「コミュニケーション」について振り返り、改善ポイントを探し続けることが重要である。

新たにリリースした「COG-COACH」は、withコロナ時代に必要なコーチングスキルの習得をサポート。教育・人材育成の効率化・改善に貢献していく。

コグニティでは今後も実際に「COG-COACH」導入企業の事例紹介や、実際の1on1におけるトーク特徴の平均値データなど、より効果的に利用できるような自社ウェビナー「COGWebinar」を予定している。

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