株式会社栄光(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:下田勝昭)が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2021年9月15日(水)~9月29日(水)に、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者487人の有効回答が得たことを発表した。
同調査は2018年より毎年実施し、今回が4回目。
栄光ゼミナール調べ「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」結果概要
サマリー
- 将来就きたい職業がある中高生の76%が就きたい職業のために取り組んでいることがある
- 子どもの将来の仕事で気にかけたいことは「好きなこと・得意なこと・資格を生かせる」8割超、「ワーク・ライフ・バランス」を重視する傾向も続く
- 子どもと職業について話す機会 小学生は「日常会話」、中高生は「進学・進路を考える時」
- 保護者の在宅勤務による子どもの変化 「保護者の仕事への理解進む」
調査結果詳細
子どもには、将来就きたい職業があるか(n=487(うち小学生保護者215、中高生保護者272)、単一回答方式)

子どもには将来就きたい職業があるかを聞いたところ、小学生保護者64.7%、中高生保護者47.4%が「ある」と回答した。
また、例年の傾向と同様、小学生の方が将来就きたい職業がある割合が高い結果となった。
中高生はより現実的に職業を考える機会が増え、興味がある分野、得意なことを生かせる職業などを、見極めている段階にあると考えられる。
将来就きたい職業のために、子どもが取り組んでいる、努力していることはあるか(n=268(うち小学生保護者139、中高生保護者129)、単一回答方式)
子どもには将来就きたい職業があると回答した保護者に、就きたい職業のために、子どもが取り組んでいる、努力していることがあるかを聞いた。
小学生保護者62.6%、中高生保護者76.0%が取り組んでいることや努力していることが「ある」と回答した。
将来就きたい職業を持つことで、明確な目標ができ、子どもが努力するモチベーションにつながると考えられる。
子どもと、子どもの将来の職業について話したことがあるか(n=487(うち小学生保護者215、中高生保護者272)、単一回答方式)

子どもと、子どもの将来の職業について話したことはあるかを聞いたところ、小学生保護者95.3%、中高生保護者97.4%が「話したことがある」と回答した。
将来の職業について、どのような機会に子どもと話したことがあるか(n=470(うち小学生保護者205、中高生保護者265)、総回答数1303、複数回答方式(あてはまるものすべて))

子どもと将来の職業について話した機会を聞いたところ、小学生保護者では「日常会話の中で、職業についての話題があがった時」が79.0%と最も多く、中高生保護者で最も多かったのは「受験など子どもの進学・進路を考える時」で74.3%だった。
中高生では、進路選択の際や学校でキャリア教育を受けた時など、職業について保護者と話すきっかけが多いことが明らかとなった。
保護者が今までに就いた仕事・会社を選ぶ際に重視したこと/ 将来、子どもが仕事・会社を選ぶ際に気にかけたいことは何か(n=487、総回答数1207(保護者の仕事・会社)/1259(子どもの将来の仕事・会社)、複数回答方式(最大3つずつ選択))

「保護者が今までに就いた仕事・会社を選ぶ際に重視したこと」と、「将来、子どもが仕事・会社を選ぶ際に気にかけたいこと」を聞いた。保護者自身の職業と比べ、子どもの将来の職業には「自分の好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」をより求める傾向にあることが明らかとなった。
年々、「ワーク・ライフ・バランスの取り組みが充実している」を重視する保護者が増えている傾向にある。
子どもの将来の仕事についてだけでなく、保護者自身の職業選択の際も、ワーク・ライフ・バランスを重視する保護者が増えている(2019年:25.4%→2020年:31.5%→2021年:33.5%)。
子どもは保護者や家族の仕事について知っているか(n=487(うち小学生保護者215、中高生保護者272)、単一回答方式)

子どもが、保護者や家族の仕事について知っているかを聞いたところ、小学生保護者93.0%、中高生保護者93.8%が「知っている」と回答した。多くの家庭で、家族の仕事について、子どもと話をしていることが明らかとなった。
新型コロナウイルスの影響で、同居する家族のうち、在宅で勤務をしている(していた)人はいるか。同居する家族の在宅勤務により、子どもの職業観に影響があったと思うか(n=487(うち小学生保護者215、中高生保護者272)、単一回答方式)


新型コロナウイルスの影響で、家族が在宅勤務をしている(していた)家庭は全体の67.4%で、昨年とほぼ同割合だった。
また、そのうち、「子どもの職業観に影響があったと思う」と回答した保護者は25.4%だった。
「仕事に対する具体的なイメージが持てた」「保護者の仕事への理解が深まった」「オンラインでできる仕事・できない仕事があることを認識できた」といった影響があったようだ。
子どもの職業観・勤労観を育むため、家庭で取り組んでいること(自由回答方式)
保護者の職業について
- 働くのは大変だけどやりがいもあるし楽しいと言葉でも態度でも伝える。(小6保護者)
- 保護者の仕事に対する価値観を話したり、ライフワークバランスの重要さを話したり、今の努力(学習)が将来の仕事の選択肢を広げるためにもなるなどの話をしたり、仕事図鑑を読ませて世の中の仕事を知ってもらうようにしたり気にかけています。(小6保護者)
- 保護者、親戚の仕事の話など、メディアや新聞等で取り上げられたりするのをきっかけに話したりしている。(中2保護者)
子どもが就きたい職業についての支援
- その職業に就くために必要な具体的な進路や方法、ついたあとにどうなるかということについて話している。(小4保護者)
- 建築関係志望のため、外出先で変わった建築物や、利用者の意向を重視した建築に触れるよう工夫している。(小6保護者)
- 医療関係に就きたいと言っているので、コロナが落ち着いたら福祉施設のボランティアに行かせたい。(中1保護者)
職業選択、勤労意識の醸成について
- 霞が関のキッズデーや職業体験、ワークショップを探して参加していた。(小6保護者)
- 長期休暇中に、お手伝いを仕事として給料制にし、仕事の完成度、気分でしないこと、有給の設定も実施した。(小6保護者)
- 両親が働いている環境で育ち、働くことは当たり前のことだという感覚は持っているので、資格を取り、社会貢献できる仕事に就けるよう 色々な番組を見たり、ネットで情報収集をしたりしています。(中3保護者)
- 親が知らない、あるいは子どもに希望しない職種についても、否定的なことを言わないよう気を付けている。子どもの将来の職業に関連する仕事かもしれないので。(高3保護者)
調査概要
- 調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2021年9月15日(水)~9月29日(水)
- 回答者数:487名
- 小学生保護者:215名(44.1%)
- 中高生保護者:272名(55.9%))