人にまつわるデータを活用し、グローバルに活躍する人々を生み出す株式会社レアジョブ(以下、レアジョブ)は、2021年10月15日付けで、freee株式会社の連結子会社である株式会社サイトビジット(以下、サイトビジット社)と、同社の資格試験のオンライン学習サービス「資格スクエア」事業を承継する新設会社・株式会社資格スクエア(以下、資格スクエア社)の株式70%持ち分を取得するという契約を締結したことを発表した。
今後、サイトビジット社が展開する「資格スクエア」事業を承継する資格スクエア社を新設分割し、12月1日の新会社設立後に同社の株式取得を以てレアジョブグループに参画する運びとなる。
レアジョブの新たな事業領域拡大について
背景と狙い

レアジョブグループは、グループビジョン“Chances for everyone, everywhere.”を掲げ、誰しもが活躍できる社会の実現を目指している。
2007年に「レアジョブ英会話」の提供を始めたのも、日本人がグローバルに活躍するための必須スキルのひとつが英語だったからに他ならない。
サービスミッションを「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」と掲げ、レアジョブグループでは英語関連事業を中心にこれまで事業成長を遂げてきた。
さらに、近年ではグローバルリーダー育成事業など、英語のみならず多様なグローバルビジネススキルに関する事業も展開している。
今回、「資格スクエア」がレアジョブグループに加わることは、従来の英語やグローバルビジネススキル領域からさらに一歩進み、資格の取得や幅広いスキルの獲得という“学び”領域での拡大を意味する。
資格取得領域で事業展開する「資格スクエア」の参画は、グループ一体となって非連続な成長を実現し続けるうえで重要な一手である。
企業としての歴史、事業領域は異なるものの、「データやテクノロジーを組み合わせて効果的に成果を創出する」というスタンスはレアジョブグループとの親和性が高く、中長期的に大きな成長を見込み、今回のグループ入りが決定したという。
「資格スクエア」事業について

「資格スクエア」は、脳科学に基づき、初学者や勉強法がわからない人も安心して難関資格獲得へ挑むことができるオンライン学習サービス。
予備試験・弁理士をはじめとする各種資格試験に対し、合格者であれば誰もがやっている勉強法をシステム化した「資格スクエアクラウド」「脳科学ラーニング(特許取得)」「未来問」の3つのシステムを活用し最短合格を目指す。
~「資格スクエア」の3つのシステム~
- 合格者、脳科学、受験生のデータに裏付けられた自学自習の最適化(資格スクエアクラウド)
- 脳科学に裏付けられた独自開発のアルゴリズムによる個別最適な問題出題(脳科学ラーニング)
- 過去問の出題傾向を学習するAIによる試験問題出題予測システム(未来問)
これらのアプローチは、明確な成果に対し、データとテクノロジーと教育的知見を組み合わせて個別最適な学習の実現を推進するレアジョブグループのアプローチとの親和性が高いと言える。
異なる領域ではありながら、レアジョブグループが目指す方向と同じベクトルを共有していることから、シナジーを創出しながらさらに一層加速するアクセルになると考えられる。
また、英語関連事業を展開してきた3,000億円規模の英会話教室市場に加え、2,500億円規模を誇る資格取得・社会人向け通信教育市場にもアクセスし、事業成長のポテンシャルを大きく広げていく。
今後の展開
今後、「資格スクエア」事業は、従来サービスの提供とさらなる拡大を目指す。
既存領域におけるシナジーとしては、レアジョブグループの持つWebマーケティングノウハウを共有することで効率的な顧客獲得を行い、一層の事業伸長を目指していく。
また、新たな取り組みとして、レアジョブグループが培ってきた英語関連領域における知見を活かし、英語関連資格取得向けの対策講座などのサービス拡充を推進していくことを想定しているという。
株式会社資格スクエアの経営体制
資格スクエア社の代表取締役には、サイトビジット社の執行役員 兼 資格スクエア事業責任者でもある佐藤郁夫氏が就任する。
佐藤郁夫氏プロフィール
株式会社サイトビジット 資格スクエア事業責任者(2021年12月1日以降、株式会社資格スクエア 代表取締役就任予定)
慶応大学法学部出身、大手人材会社の人材紹介事業領域において建設・製造・金融・医療業界責任者、関西拠点責任者等を歴任。
2018年11月にサイトビジットへ参画。2019年1月からは、執行役員 兼 資格スクエア事業責任者として、主に資格スクエア事業を管轄。