公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京都江東区、代表者:今井悠介・奥野慧、以下CFC)は、公益財団法人マブチ国際育英財団(千葉県松戸市、代表者:亀井愼二)との協働事業「マブチ・スタディクーポン事業」を開始したことを発表した。
「マブチ・スタディクーポン」事業概要

この事業は、松戸市に本社を置くマブチモーター株式会社の創業者である馬渕隆一氏が創設したマブチ国際育英財団からの助成金を元に、CFCが松戸市・柏市・流山市の中学3年生75名に対して、学習塾等の費用として利用できるスタディクーポン(総額1,500万円分、一人当たり年額20万円分)を提供するもの。
公益財団がスポンサーとなり、公益財団の地元地域で暮らす子どもたちへスタディクーポンを提供するモデルは、全国初となる。
スタディクーポン事業は、子どもの教育格差を解消することを目的とし、2011年の東日本大震災を契機にCFCが寄付金を原資に開始したプロジェクト。
現在、7つの自治体が公費やふるさと納税を使ってスタディクーポン事業を政策導入する等、全国に取り組みが広がっている。
今後は、自治体だけでなく、今回のような地元密着型の企業や財団等との連携事業も広げていきたいと考えているという。
コロナ禍で、多くの家庭で経済状況が悪化し、子どもの教育格差が拡大しつつある中、支援のニーズが高まっている。
スタディクーポン事業を始めとする、生活困窮世帯の子どもへの学習・教育支援の取組みが更に広がり、子どもの教育格差が解消されることを目指し、CFCは活動を続けていく。
スタディクーポンとは

登録された学習塾や習い事等で利用できるクーポン。
子どもたちは、学習塾・家庭教師・通信教育・習い事などの受講料としてクーポンを利用することができる。
クーポンはオンライン学習等でも利用可能。
また、大学生等のボランティアが子どもと定期的な面談を行い、学習・進路・生活などの相談に応じる。
内容
松戸市、柏市、流山市内の経済的困難な中学3年生に対して、学習塾等に利用できるスタディクーポンの提供、およびクーポン利用に関する相談支援等を行う。
期間
2021年8月1日~2022年3月31日
クーポン提供額
総額1,500万円分(一人当たり年額20万円分)
利用者
人数75名
対象者
次のいずれにも当てはまる人が対象。利用者募集及び決定は、現時点で既に終了している。
- 1. 申込み時点で、千葉県松戸市、柏市、流山市内に住んでいる中学3年生であること
- 2. クーポン利用希望者の保護者が、次のア~ウのいずれかに当てはまること
- 令和2年度就学援助の認定を受けている
- 2021年5月に児童扶養手当の支給を受けている
- 申込み時点で、生活保護の適用を受けている
実施主体
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
助成
公益財団法人マブチ国際育英財団