新潟県佐渡市立松ヶ崎小、「総合的な学習の時間」の活動の一環として会社を設立

新潟県佐渡市立松ヶ崎小学校(新潟県佐渡市・校長 飯吉文弘)と株式会社WE(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役 戸田裕昭)は、「総合的な学習の時間」での活動の一環として、2021年6月2日に「株式会社松ヶ崎小学校」を設立したことを発表した。

児童たち自身が学校の課題解決に向け、松ヶ崎小学校をよりよい学校にするための取組みを事業として推進していく。

2021年9月24日には松ヶ崎小学校の児童・保護者・地域の人々を対象とした株主総会を開催し、各事業に関する今後の方針を発表。

児童や教員だけでなく、学校関係者、保護者や地域の人々と一緒に活動を進める、「総合的な学習の時間」の新たな取組みとなる。

「株式会社松ヶ崎小学校」概要

設立の背景

松ヶ崎小学校では、近年の少子化に伴う廃校の危機を脱するため、離島留学や学区横断型入学などの取り組みを進めていた。

このような取り組みの成果をあげるためには、松ヶ崎小学校そのものの魅力や地域の魅力が伝わることが不可欠である。

在校生たちは、多くの方にこの地域や小学校の魅力を知ってほしい、そして学校が存続していってほしいと心から願っている。

この思いに応えるべく、株式会社WE(以下、WE)は2020年度より松ヶ崎小学校の「総合的な学習の時間」に参画し、児童による松ヶ崎小学校魅力化活動を一緒に推進してきた。

2020年度は「松ヶ崎小学校をアップデートせよ;主人公は君だ」をテーマに児童が自分たちで立ち上げた事業をやり切るという目標を達成。

そして2021年度は、「松ヶ崎小学校への転校生を増やす」という具体的な成果を掲げ、「株式会社松ヶ崎小学校」の取り組みを実施することになった。

学校を株式会社に見立て、学校長を会長、WE代表 戸田を社長、担当教諭を副社長、そして児童を事業部長とした。

児童たち自ら、会社の年間目標を設定し、事業計画を立て、成果に向けた活動を行う。

ビジョンと年間目標

  • VISION: 「世界一総合が有名な小学校になる」
  • 年間目標:問い合わせ件数8件(前年度比2倍)・転校2家庭

これらを実現するために、「株式会社松ヶ崎小学校」は活動を進めている。

「株式会社松ヶ崎小学校」が目指すこと

「株式会社松ヶ崎小学校」は、「一人ひとりが事を起こし、仲間を巻き込んでプロジェクトをやりきり、みんなで決めた目標を達成する」ことを目指している。

現在の社会では、「目標を掲げ、その達成のために自ら行動し、成果をあげること」が求められている。

これは、時間をかけながら挑戦を繰り返すことで培われるもの。

この取組みでは、児童が年間目標の設定、事業の企画・実施、スケジュール立案など、全ての活動で自らが主体となり活動していく。

「株式会社松ヶ崎小学校」では成果(明確な年間目標)にこだわって活動。万が一、目標達成に至らない場合も、振り返りを行い株主総会で会見を行う。

「活動のための活動」で終わらせず、しっかりと成果を追いかけ、そのプロセスを検証することで、実社会と繋がる学びを体得する。

このような活動を通して、自ら学び行動する力や、周囲と協力して目標達成に向けて活動する力を身につけることを目指している。

「株式会社松ヶ崎小学校」の具体的な活動

「株式会社松ヶ崎小学校」では、以下の3事業部を立ち上げ、活動している。

「カードゲーム作成部」

松ヶ崎や小学校について、楽しく知ってもらうことを目的に、鬼太鼓をテーマにしたカードゲームを作成し、来校者に紹介。

カードゲームのコンテストにも出品している。

「鬼太鼓部」

佐渡を知る人たちが共通の話題で楽しんで話せるように、伝統芸能である鬼太鼓を全国の人たちに知ってもらう活動。

踊り方をわかりやすく解説する動画を作成し、全国に配信していく。

「昆虫博部」

松ヶ崎の豊かな自然を伝えるために、地域の昆虫を集めて校内で展示。

来校者に、その良さを実体験してもらう機会を創る。地域の昆虫マップも作成中。

また、「株式会社松ヶ崎小学校」の名刺も作成。各事業部長は株主やメディアの人々に渡して、営業・広報活動に努めていく。

株主総会の開催

  • 開催日時:2021年9月24日(土)開会時間 13:30 / 閉会時間 14:30
  • 開催場所:松ヶ崎小学校体育館(Zoomによるオンライン配信・事後録画配信)
  • 出席株主:松ヶ崎中学校生徒、保護者、佐渡市地域振興課
  • 実施内容
    • 社長挨拶
    • 各事業部長 活動報告
    • 会長挨拶・事業成績途中経過報告

2021年9月24日(土)には、株主(松ヶ崎中学校生徒、保護者、地域の人々、佐渡市地域振興課)に向け、事業計画を発表する株主総会を開催。

各事業部長の堂々とした発表に加え、質疑応答では参加した中学生から次々に質問やアドバイスがおくられた。

株主の中学生からは、どうすれば地域の方々にも協力してもらえるか、また全国の人たちに知ってもらうためのアイデアを提案してもらい、地域一丸となった取組みとなっていることを実感したという。

今後、全国に松ヶ崎小学校の魅力が伝わるよう事業を推進していく。