福山市立福山中、探究学習の授業でオンラインで完結する教育エコシステム「JISSEN-chi」を活用

「全員の、ひとりひとりの、キャリアに向き合う」をビジョンに掲げ、キャリアに関するイノベーション研究を進めるキャリアテックカンパニー、株式会社VARIETAS(読み方:バリエタス、本社:東京都目黒区、代表取締役:木下隆太朗)は、同社が提供する「実践しながら代表作を創る街」というコンセプトのオンライン教育エコシステム“JISSEN-chi(読み方:ジッセンチ)“が福山市立福山中学校(以下、福山中学校)の授業に活用されることが決定したと発表した。

10月5日より、福山中学校の義務教育における探究学習の時間の中で使われ、JISSEN-chiを運営する大学生メンバーと生徒が協働でプロジェクトを進める。

JISSEN-chiとして、初の義務教育機関との連携となり、また団体向けに教育エコシステムを解放するのも初の試みとなる。

JISSEN-chi、福山市立福山中学校での導入概要

背景

生徒達は、イラストを描きたい、ゲームを作りたい、など多種多様な興味関心をもっている。

しかしこれまで福山中学校では、特にイラスト系やゲーム開発系のデジタルなプロジェクトでは周りにロールモデルがおらず、相談相手がいないという課題があったという。

JISSEN-chiでは、エコシステム内で年間のべ600個ほどのプロジェクトが立ち上がっており、デザイン分野を初めとしたデジタルプロジェクトも複数存在している。

そのため、生徒達は多様な興味関心に沿ったロールモデルや相談相手を見つけながら、プロジェクト実施を見込めるという。

JISSEN-chiとの連携詳細

今回提供されるのは、JISSEN-chiの教育プラットフォームと、JISSEN-chiに参加する大学生メンバーによる探究学習のサポート。

福山中学校の生徒達はJISSEN-chiの中で、自ら興味のあるプロジェクトを創り、エコシステムに参加する学生からフィードバックを受け、さらに改善していくプロセスを回していく。

加えて、JISSEN-chiに参加する大学生5人によるサポート体制で、各生徒のプロジェクト立ち上げから、実践までのバックアップを行う。

企画担当者意気込み

福山市立福山中学校 橋本 晋作先生(英語教諭)

福山市立福山中・高等学校では,昨年度から広島県教育委員会が推進する「個別最適の学び」実証研究校として,総合的な学習の時間を中心に「100人100探」に取り組んでいます。

ある生徒は野菜を育てたり,また別の生徒はゲームのプログラミングに取り組んだりと,生徒たちは自分が本当にやってみたいことを選択し,それぞれが設定した目標の実現に向けひたむきに学習に取り組んでいます。この探究学習では,課題の設定に始まり,情報の収集,整理・分析,実行,まとめ・表現,そして振り返りというサイクルで活動を行っています。

この度JISSEN-chiの皆様に本校の中学1年生がお世話になります。生徒達は探究学習に取り組んでまだ数か月しか経っていないため,全てを自分達主導で行っていくのは難しいかもしれませんが,みんな意欲があり,自分の夢の実現に向かって一歩ずつ歩み続けている生徒達です。

今回の活動を通して,急速に変化する現代社会において,本当に困っている人は誰なのかを認識したり,自然に耳を傾けたりしながら,自分たちの力で課題を見つけ,よりよい社会を創るために進む力を身に付けてもらいたい,担当教員としてしっかりと生徒達をサポートしていきたいと思っています。

今回JISSEN-chiの皆様の力をお借りできることはこの上ない喜びです。このような機会を設けてくださった皆様に本当に感謝申し上げます。本校の生徒が社会から影響を受けるばかりではなく,よりよい社会を実現するために影響を与えられる人に成長してくれることを楽しみにしています。

JISSEN-chiメンバー 成毛 侑瑠樺さん(メインサポート:叡啓大学1年)

高校時代に自らでプロジェクトを立ち上げて教育系イベントの開催をしていました。いうなれば、探究学習を行ってきたとも言えます。探究学習では、自分自身や他者と向き合いながら様々なことを得ることができました。

生徒のみなさんにとっても、この探究学習の時間がなにかしら意味を見出せる場になれば嬉しいです。また、生徒のみなさんと関わる上で、個々人の目的・背景を勝手に想像して、意見・行動を押し付けることはしたくないと考えています。

そのため今回のプロジェクトでは、生徒のみなさんと話し合い、意見を聞きながらその都度方法などを決めていきます。ともに学び合いながらプロジェクトを進める共同探究者でありたいです。

JISSEN-chiメンバー 畑 名津美さん(メインサポート:叡啓大学1年)

私自身、高校時代の探究学習ではイベント開催など様々な活動をし、たくさんの人とのつながりをもつことができました。そしてそのつながりでより大きなことができるようになっていくことで成長を実感でき、自己肯定感の向上にもつながったと思います。

そして、このような経験ができたのは私が挑戦してみたいと言ったことに対してどんなことでも決して「無理」とは言わず、真摯に向き合って一緒に行動してくれた仲間や先生がいたからだと思っています。ですので、私もこのプロジェクトで生徒さんたちが安心して自分の興味のあることを追求できるような場所を作っていきたいです。

余島純さん(プロジェクト全体コーディネート)

昨年度より、広島県教育委員会と福山市教育委員会、福山市立福山中学校、民間企業の連携を促進し、主体的な学びを促進する学習環境を整えるため、教育コーディネーターとして関わっています。

昨年度は、リアルとオンラインのどちらでも探究実践を進める体制を整えてきました。総合的な学習の時間で、全校生徒360人の生徒たちは、それぞれ自分の興味関心をもとに探究課題を設定し、自ら1年間の計画を立て、様々な手法を使って、探究実践を進めています。

JISSEN-chiのみなさまとの実践を共にする生徒・先生方が、どのように探究を進めて、自己のあり方・生き方をどう表現できるのか、それぞれの役割を越えた実践が生まれることを楽しみにしています。

プロフィール

1993年広島県福山市出身。島根県立隠岐島前高校魅力化プロジェクト、知夫里島教育魅力化プロジェクトを経て独立。学生・社会人及び法人や自治体などへの教育相談、教育・その他コンテンツの企画・制作・販売、ICTを活用した学校運営効率化の情報提供、自治体へのまちづくり・地域活性化に伴う事業と関連する業務を行う教育コーディネーター。教育ベンチャー・スタートアップにもプロジェクトデザイナーとして複数参画。

JISSEN-chiとは

2021年5月に正式リリースされた、世界中の学生がフルリモートで参加できる学生向けオンライン教育エコシステム。

社会に出る前の時間を活用し、ひとりひとりが自分の意思や興味をもとにプロジェクトを立ち上げ、興味を形にしながら、それらを得意にし、社会に発信するレベル、いわゆる“代表作”をつくることを目的に創られた。

エコシステムで提供されるカリキュラムに従って、各自がアウトプットをつくり、エコシステム上で他の学生に提供し、評価をもらい、改善を重ねていく。いわば疑似的な“お店”を運営しアウトプットを高めていく。

JISSEN-chiは、ひとりひとりが、自分だけの実績をつくることができる独自カリキュラムを提供し、何者にでもなれる場の創出を目指す。