インターネット写真販売サービス「はいチーズ!」がSaaS型総合保育テックサービスへ刷新、無料提供を開始

ICTで保育士の働き方改革や保育業界のDXを推進する千株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 千葉伸明)は、今回、業界最大手のインターネット写真販売サービス「はいチーズ!」をSaaS型総合保育テックサービスとして刷新した。

これに伴い、ICTで保育業務の効率化を推進し、残業削減や保育士の離職防止に寄与するシステムとして、2021年9月15日(水)より、全国の保育園・幼稚園・学童などの教育施設や子ども向け習い事施設を対象に初期導入費用0円、月額利用料0円で無償提供を開始することを発表した。

通常、初期費用・月額利用料モデルでサービス提供を行う保育ICT業界にて、初期費用・月額利用料ともに無料で利用可能となるのは業界初(※)となる。

この取り組みは、現状、東京都の2020年度実績においても全62区市町村のうち約6割にあたる38区市町村が補助金事業の実施を行っていないなど、自治体により補助金の実施状況にばらつきがある中で、助成金に頼らず、保育園や幼稚園自らICT促進ができる環境を整える目的のほか、深刻化する保育人材不足という社会課題解決に向け業界全体のICT化を推進し、保育士の業務負荷削減を実現するために実施するもので、初年度で3,000団体の導入を目指す

また第一弾として、飲料・食品事業、医薬品事業、化粧品事業を展開する神奈川東部ヤクルト販売株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表:前田典人)が、今回、社内保育園全園(27カ所)に無償導入を決定した。

※全国、2021年9月1日時点、自社調べ。「はいチーズ!システム概要」に記載の全機能を備えた業務支援システムサービス(保育園ICT)に対して調査を実施。

SaaS型総合保育テックサービス「はいチーズ!システム」無償提供の概要

同社は、2004年の創業から、保育業界へ向け日本最大級のインターネット写真販売サービス事業を展開し、これまでに8,500団体以上の団体へ導入実績がある。

2021年8月決算では契約件数が過去最高を記録するなど、業界のリーディングカンパニーとしての地位を更に強固なものにしている。

今回、提供するSaaS型総合保育テックサービス「はいチーズ!システム」は、同社の安定した経営基盤を活用することで実現した、業界初の無償化システムで、保育士の業務負荷の削減を実現し、保育士の働き方改革を推進していく。

従来は、記録作業のほとんどが「手書き」で行われアナログなコミュニケーションが多い保育業務ゆえに、属人的でミスも多く発生していた中、「はいチーズ!システム」を利用することで、ICTで保育業務の効率化を推進し、残業削減や保育士の離職防止に寄与する。

例えば、園児の情報をまとめた「園児台帳」の内容を、短期指導計画、長期指導計画、保育日誌、園児の登園及び降園の管理、保護者への連絡帳などへそれぞれの書類書式にあわせて手書きで記入をする必要があった。

転記の頻度が高まれば高まるほど情報の記入漏れリスクが発生していたが、「はいチーズ!システム」を導入することで、園児台帳内に記入した情報を、重複する他書類へ自動転記することが可能となり、同一情報の重複記入の手間と、転記ミスを防ぐ体制の実現が可能となる。

内容

保育ICTを推進したい保育施設は無償で30種以上の機能が利用可能

提供開始時期

2021年9月15日(水)

対象

全国の保育園・幼稚園・学童保育などの教育施設や、塾やスイミングなどの子どもを対象とした習い事施設 等

特徴

通常、初期費用・月額利用料モデルでサービス提供を行う保育ICT業界にて、初期費用・月額利用料ともに無料で利用可能となるのは業界初。

申し込み方法

電話(050-1745-2953)又は問い合わせフォームより連絡。

無料の保育ICTサービス提供開始の背景

保育業界の離職率の高さは顕著で、その最大の要因が「残業」である。

深刻化する保育士不足が大きな社会課題となっており、ICTを活用した保育士の働き方改革や、安心安全な保育環境の整備が喫緊の課題といえる。

園児の保育業務以外における、保育士の事務作業は、園児の出欠管理や情報管理、保育の年間計画、職員のシフト作成業務など多岐にわたり、厚生労働省の調査結果をもとに同社が計算したところ、ひと月に最大220時間(※1)も発生している。

業務負荷は保育士の三大離職理由の一つ(※2)にあげられており、現在はコロナ感染対策の徹底にも追われ一層の業務負荷が生じている。

解決策として期待される「保育ICT」だが、先の厚労省調査では保育の事務作業におけるICT の導入有無による差異は顕著で、100時間程の時間短縮効果が期待できている(※3)。

保育人材紹介のトライト社の保育業界DX調査(※4)によると、DXに取り組んでいる職場に勤務する約半数が、DXによって「業務が改善された」と回答しているほか、改善されたことのトップが「子供の安全管理」、続いて「残業時間が軽減された」が上位になるなど、DXが保育士の離職理由の上位である「仕事量の多さ」や「労働時間の長さ」などの課題解決や、保育の質の向上に寄与していることがわかった。

国や自治体は、保育士の業務負荷軽減を図ることを目的にICT化にかかる費用の一部を助成する補助金を打ち出しているが、補助金の実施有無が各自治体の判断に委ねられていることから、自治体により補助金の実施状況にばらつきがあり、東京都の2020年度実績においても全62区市町村のうち約6割にあたる38区市町村が補助金事業の実施を行っていないのが実態。

補助金制度の実施がない場合、保育施設にとってICT化は資金面でハードルが高く働き方の改善に着手できないのが現状といえる。

このように多くの課題がある中、昨今の保育園・保護者からのICTニーズの高まりを受け、同社は、補助金制度の実施有無に関わらず、すべての保育施設が平等に保育業務のICT化に取り組める環境整備と、保育士の働き方改革促進に繋げるため、この度業界で初めて、保育ICTシステムの無償提供の開始を決定した。

※1:出典 厚生労働省「令和元年度 保育士の業務の負担軽減に関する調査研究 事業報告書(令和2年3月)」
※2 : 保育士の離職三大理由は、職場の人間関係、給料が安い、仕事量が多い。出典 厚生労働省 「保育を取り巻く状況について(令和3年5月26日)」
※3:出典 厚生労働省「令和元年度 保育士の業務の負担軽減に関する調査研究 事業報告書(令和2年3月)」の調査結果をもとに当社が計算。
※4:出典 医療・福祉業界の人材紹介・派遣サービスを運営するトライトグループ「保育施設におけるDX実態調査(令和3年8月11日)」

無償提供、第一弾ヤクルト社の導入事例

神奈川東部ヤクルト販売株式会社(住所:神奈川県川崎市川崎区田島町10−13、代表:前田典人)は、川崎市13カ所、横浜市9カ所、町田市3カ所、相模原市1カ所、大和市1カ所に計27園の保育所を運営しており、従来の手書き業務に対し、保育園側、保護者側でさまざまな課題を感じていたという。

そこで、保育園側の業務負担軽減と保護者の満足度向上を目的に、2021年5月より「ホイシス(現:はいチーズ!システム)」をテスト導入したところ、保育士の業務負担が軽減されたほか、写真つきでその日の保育の様子を知らせる連絡帳機能が保護者から重宝され、家庭での親子のコミュニケーション自体が活性化しているといった声が上がるなど保育士や保護者からICTツールの導入が支持されている。

今後は、システム化をした方が便利な書類は順次システム化していくことでペーパーレス化に期待ができると感じているという。

神奈川東部ヤクルト販売株式会社 保育課 山崎氏、原田氏のコメント

先生の世代も徐々にアナログよりICTに慣れている年齢に代替わりしてく中、ICT化を進める必要性は感じています。例えばアナログ・紙で管理すると、各必要な情報を探す手間や、同じ情報を重複して記入しなければならないなど、作業負担が大きくなります。ICT化をすることで、例えば、日々の保育をすぐに振り返ることができます。保育情報はシステムに蓄積されていくため、保育のノウハウが属人化することなくある程度ノウハウが均一化されていくでしょう。加えて、重複作業に費やしていた時間など事務作業時間の削減ができます。

現状では、ICTが得意な先生がいる一方で、苦手と感じている先生も多くいます。ICT化をすることで苦手意識を持った先生を取り残すことがないように、各園の先生の状況に合わせて少しずつ活用機能を増やしていく予定です。今後は、ICT活用により生み出された時間を、子どもと触れ合う時間や、子どもの成長に係る計画を考えることに時間を投資し、保育の質向上を目指していきたいと考えます。

千株式会社 代表取締役社長 千葉伸明氏のコメント

当社は2004年から17年以上子どもたちの成長を届けるITサービスを保育業界へ提供してきました。サービス開始当初に比べると徐々にICT活用が進んできていますが、先進的な保育政策で注目される欧米には遠く及ばないと感じています。

日本でもここ数年、ICT活用を掲げた保育政策に注目が集まっていますが、当社も保育業界に関わる企業として社会に貢献するために、業界初の取り組みを行うことにいたしました。

はいチーズ!システム概要

2006年から提供し、全国8,500園以上の保育園・幼稚園などに導入されている業界最大手のインターネット写真販売サービス「はいチーズ!」は、今回SaaS型総合保育テックサービスへ刷新された。

30以上の機能が全て無料で利用可能で、保育士の業務負荷の削減を実現し、保育士の働き方改革を推進していく。

無償機能一覧

登降園管理

  • 登降園管理機能
  • 出席簿機能
  • 保育スケジュール機能
  • 延長保育料計算機能
  • 請求書発行機能

指導案・要録作成

  • 年間指導計画管理機能
  • 月案・週案・日案管理機能
  • 保育日誌管理機能
  • ヒヤリハット・事故報告書機能
  • 児童保育要録機能
  • 園日誌作成機能

保護者連絡

  • 保育ドキュメンテーション
  • 保護者へのメール一括送信機能
  • 連絡帳(出欠連絡/お知らせ配信/保育予定/食事/検温・排泄/睡眠時間/身体測定/行事)
  • 健康管理・午睡チェック
  • 健康チェック機能(検温/健康状態/排泄)
  • 睡眠チェック機能
  • アレルギー確認機能
  • 身体測定機能
  • 発達記録機能
  • 検食簿機能

勤怠管理

  • 出退勤管理機能
  • シフト管理機能

その他

  • 児童情報管理機能
  • 家族情報管理機能
  • 従業員情報管理機能
  • 保育所情報管理機能
  • 個人記録管理機能
  • アクセス制限設定機能
  • 連絡ボード

※上記以外で一部有償オプションを選択することも可能。


ABOUT US

埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。