子どもと親では『やる気』の起こり方・起こし方にギャップ やる気スイッチグループの『やる気』に関する親子アンケートより

総合教育サービス事業の株式会社やる気スイッチグループ(東京・中央区、代表取締役社長:高橋 直司、以下、やる気スイッチグループ)は、30代〜50代で小学生の子どもを持つ保護者を対象に、『やる気』に関する親子アンケートを行い、結果を発表した。

その結果、子どもが考えるやる気が出るきっかけと、親が考える子どものやる気の引き出し方にギャップがあることがわかった。

また、やる気がなくなる時期は夏休みと夏休み明けが多く、夏バテならぬ「やる気バテ」気味であることがわかった。

新学期開始と新型コロナウイルスの感染拡大が重なり、夏休みにやる気が出し切れなかった傾向も見受けられる。

今回の調査で見えてきた、やる気に関する子どもと親の意識や行動についてレポートする。

『やる気』に関する親子アンケート結果概要

ポイント

  • 子どもと親では『やる気』の起こり方、起こし方にギャップがある結果に
  • ほめられてやる気が出るタレントTOPは、子どもは「HIKAKIN」、親世代は「松岡修造」

調査結果

子どもと親でやる気が起こると考えていることにギャップあり

小学生1年生から6年生までの子ども1001人にやる気が起こるきっかけを聞いたところ、「親にほめられた(67.6%)」、「学校の先生にほめられた(66.2%)」、「テストの点数/通知表が良かった(44.7%)」の順になった。

親や先生などの身近な他者からの評価と、努力の結果が出ることでやる気が起こるきっかけになっている。その他として、「おいこまれたとき」にやる気が起きるという回答もあった。

次に、親が考える子どものやる気の引き出し方を聞いたところ、「一緒に考える(44.5%)」、「常に応援している(35.1%)」、「どんな些細なことでも子どもの意見を聞く(33.3%)」となり、子どもが求めている「とにかくほめる」は、7番目で29.4%に留まっている。

9割弱(875人)の子どもは、やりたいと思ったことを継続していると答え、継続している理由を聞いたところ、「楽しいから(39.6%)」、「好きだから(24.9%)」、「ほめてもらえるから(8.9%)」という結果になった。

子どもは他者評価(特に親や学校の先生)と楽しい・好きという気持ちがやる気につながっているようだが、親はほめるという行動より、子どもの目線で応援することでやる気が引き出せると考えているようだ。

子どもがやる気をなくすきっかけは、親が具体的な行動を示してしまうことが原因の一つに

子どもにやる気がなくなるきっかけを聞いたところ、「自分の思った通りにできない(40.5%)」、「親によく怒られる(32.5%)」、「暑い(32.2%)」、「ほめてもらえない(30.3%)」の順になった。

また、親に子どものやる気を継続させるためにやっていることを聞くと、「はげます(39.4%)」、「環境を整える(37.9%)」、「小さな目標を設定させる(34.7%)」が上位を占めた。※特に長子には「やり方を示してあげる」が約4割という結果になっている。

親は子どもにやる気を継続させるために、励ましたり応援したり、できるようにやり方を示しているようだが、子どもはほめてもらえない事や自分のやり方で進められないことが、やる気がなくなるきっかけになっている可能性があり、親の行動は子どもが求めていることとは乖離しているようだ。

やる気がなくなる時期は、昔も今も「夏休み」と「夏休み明けの授業」で、まさに今この時期こそ“やる気バテ”気味?

新学期スタート時期と新型コロナウイルスの感染拡大が重なり、夏休み延長やオンライン授業など子どもの環境に影響が出てきている。

子ども1001人を対象に、夏休み明けの新学期がスタートする前の子どもの様子を聞いた。

親からみた子どもの様子は、「夏休みが終わってしまうので残念(45.9%)」、「友達にあえるから嬉しそう(42.5%)」、「早く学校にいきたい(25.0%)」、全体的に学校に行くのは楽しみな様子だが、「やる気が落ちてそうな様子(22.5%)」が4位にランクインし、「夏バテ気味」は16.0%にとどまっている。

やる気がなくなる時期を聞いたところ、現役の小学生は「夏休み明けの授業」と「夏休み」がトップ2に。また、親の子ども時代も、「夏休み」「夏休み明けの授業」の順になった。

  • 現役の小学生:「夏休み明けの授業(38.9%)」、「夏休み(37.5%)」「冬休み明けの授業(28.0%)」
  • 親の子ども時代:「夏休み(34.0%)」「夏休み明けの授業(29.1%)」「冬休み明けの授業(21.1%)」

現役小学生の約6割(夏休み+夏休み明け=579人/n=1001)が、やる気がなくなる時期は暑さが厳しい「夏休み」「夏休み明けの授業」という結果にったが、「夏バテ気味」は16%に留まることから、“やる気”だけがばてている現象が起こっているようだ。

その他として、「金曜日」は休み目前なのでやる気が下がるという回答があった。

「コロナ禍でなにもかもが休みになってしまったとき」という回答もあり、感染が広がって予定がなくなってしまうことが続くと、やる気がなくなる小学生も増えてくると思われる。

コロナ禍2度目の夏休み、5割以上が計画をたててないという結果に。その理由は・・・

今年の夏休みに勉強の目標と、目標を達成するために計画をたてたか聞いたところ、「目標も計画もたてた(45.9%)」、「目標はたてたが計画はたてていない(30.7%)」、「目標をたてていない(23.4%)」と回答。

長い夏休み期間だが、計画をたてなかった子どもは5割以上、その中でも約4人に1人は目標も計画もたてていないという結果となった。

遊びの目標と達成に向けた計画についてもあまり変化はなく、目標をたてた子どもは6割強、計画をたてなかった子どもも6割いることがわかった。

 

今年の夏休みに「勉強」または「遊び」の計画をたてなかった807人の子どもに、今年計画をたてなかった理由を聞くと、「コロナで外出が難しいから(23.7%)」、「特にない(23.3%)」、「夏休みは毎年計画をたてても続かないから(22.9%)」、「途中でわからなくなっても聞く人がいないから(19.2%)」の順で、夏休み時期はわからないことを聞ける先生と会えないことに加えてコロナ禍で外出が思うようにできず、計画をたててもやる気が上がらずに思う通りに進まない様子。

また、子どもが夏休み中に最も時間を割いたことは、「学校の勉強(49.3%)」、「習い事(37.9%)」、「ゲーム(34.1%)」の順で多く、それ以外にも学校以外の勉強やスポーツに取り組んでいた子どもも多かったようだ。

次に、夏休み中に子どもが頑張っていたことは何かと聞いたところ、「宿題(59.7%)」、「家 族のお手伝い(40.8%)」、「習い事の練習(39.0%)」の順になった。

成績をあげるための勉強や苦手な科目の復習などにも頑張って取り組んでいたようだが、学校からの宿題に多くの時間を費やしていることがうかがえる。

適度な運動や外での遊びが気分転換をしたくても、未だコロナ禍で外出が制限されていることもあり、子どもたちは“やる気バテ”のまま新学期を迎えることになりそうだ。

親が夏休み明けに子どもに頑張ってほしいことは、“やる気バテ”していても「学校の勉強」がダントツのトップ

夏バテならぬ“やる気バテ”の夏休み明け、親が子どもに頑張ってほしいことは、「学校の勉強(66.3%)」が1位で、次いで「習い事(40.2%)」、「スポーツ(36.4%)」の順という結果になった。

親の思いと裏腹に、「夏休み明けの学校の授業」は子どものやる気がなくなる時期である。“やる気バテ” 解消は、「とにかくほめること」を方法としてみては。

『やる気』コラム

①『この人にほめられたらやる気が出る!』と思うタレント第1位は?

世代間ギャップはあるものの、大谷翔平とHIKAKINは、親・子世代ともに3位までにランクイン。親世代1位の松岡修造は子ども世代で惜しくも6位に。

この夏、日本代表アスリートの応援団として活躍した松岡氏は「ほめる」「応援」の熱血アイコンとして親世代から支持されているようだ。

大谷氏はメジャーリーグのスーパースターとして世界から注目されているが、メジャーに挑戦し、努力の結果を残している姿に親子世代共通で憧れ、尊敬、応援したい気持ちがあるよう。

HIKAKINは、子どもたちがなりたい職で人気の高い“Youtuber”であり、家族全員で楽しめるコンテンツ発信で親世代からも親しまれている。努力、成功のアイコンとして人気が高いようだ。

②“やる気バテ”解消の秘訣を『やる気の科学研究所』庭野所長に聞いてみた

株式会社やる気スイッチグループ やる気の科学研究所 所長 庭野 匠氏

やる気の科学研究所 所長 庭野匠

今回の調査では、保護者は「今やっていないこと」への取り組みを促すことが、やる気のカギだと考えているのに対して、子供は、「ほめられる」、つまり「今を肯定される」ことでやる気が起きるというギャップが見られました。このギャップの背景のひとつには、コロナ禍があると考えられます。

「やる気バテ」は、心理学の世界では「学習性無力感」と呼ばれています。いくら計画を立てたり、勉強しても、計画通りにいかないし、楽しいことにもつながらない、こうした「失敗体験」を繰り返してしまうことによって、「どうせやっても無駄だ」「頑張っても意味がない」という精神状態が当たり前のものになってしまう、つまり、「無気力になる」ことを「学んで」しまうのです。現在はコロナ禍という環境的要因で「学習性無力感」に陥りがちな状況であり、そうした中でやる気を出すには、より「今を肯定できること」が大事になってきます。こうした環境変化に親と子の認識のズレがやる気のカギについての親と子のギャップを形成しています。

「やる気バテ」を解消するには、勉強に限らず、まず「とにかくほめること」が重要です。加えて、「勉強しかすることがなかった」結果、「勉強しても楽しいことがない」という「失敗体験」に陥ってしまっている状況ですから、計画倒れに終わってしまうことが多かった「勉強以外のこと」について、今のコロナ禍で何ができるのか、実現できそうな計画を親と子で一緒にを立て、実行してみるのがおすすめです。

③小学生が『自分もやりたい』と思った競技第一位は水泳

スポーツ競技が注目された今年の夏。小学生が『自分もやりたい』と思った競技は、1位「水泳(19.1%)」、2位「サッカー(16.7%)」、3位「野球・ソフトボール(15.4%)」、4位「バスケットボール(12.9%)」、5位「スケートボード(11.6%)」に続き、卓球、バトミントン、バレーボールといった競技の順になった。※「なし(21.9%)」は除外。

上位にはチーム競技も多くランクイン。

やる気スイッチグループでは、チームプレイの中で社会性を育てながら運動神経を伸ばせるスポーツ教室「忍者ナイン」を展開している。

やる気スイッチグループ「あなたとお子さまの『やる気』に関する親子アンケート」実施概要

調査対象・方法

インターネット調査

調査期間

2021 年 8 月 14(土)~15日(日)

調査対象

  • 全国の30~50代の小学生の子どもがいる保護者826人
  • 全国の小学1~6年生男女1001人(保護者と一緒に回答)