保護者が「オンライン」で習わせたいのは「英会話」「プログラミング」「思考力」 ベネッセ 小学生の習い事調査より

株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、代表取締役社長:小林仁、以下ベネッセ)は、全国の小学生とその保護者1,236組に、習い事の現状や、オンラインでの習い事への意識、保護者自身の幼少期の習い事を中心にアンケート調査を実施し、結果を発表した。

ベネッセ「小学生の習い事調査」結果概要

主な調査結果

1.  新たにしてみたい習い事

現在の習い事以外に、新たに習うとしたら最もしてみたいことを小学生の親子1,236組を対象に聞いたところ、約8割からしてみたい習い事についての回答があった。

結果には保護者と子どもで違いが見られ、保護者は、「水泳」や「英会話」など、現状でも習っている比率が高い人気の習い事が上位入りしているのに対し、子どもは「動画制作」「ダンス」「プログラミング」など、子どもが純粋に「好きなもの」に関連した習い事が上位に入っている。

別の調査(※)との比較からは、小学生がなりたい職業の上位にランクインしている職業との関連性が見られた。

※2020年11月のインターネット調査(対象:小3~6「進研ゼミ小学講座」会員7,661人)

小学生と保護者の比較
小学生が「なりたい職業」との比較

小学生が今後してみたい習い事TOP3「動画制作」「ダンス」「プログラミング」は、なりたい職業の上位「YouTuber」(1位)「芸能人」(2位)「ゲームクリエイター・プログラマー」(4位)に関連していた。

将来なりたい職業として思い描く「好きなこと」を習い事としてもしてみたいという意識のあらわれかもしれない。

2.「オンラインでの習い事」について

受講意向とその理由
N=1854

N=1854

オンラインで習い事をさせてみたいかを保護者に聞いたところ、約4割が「どちらともいえない」、積極的な回答(「とてもやらせたい」「まあやらせたい」)は約3割。

N=563

質問対象:オンラインでの習い事について「とても」「まあ」習わせたいと回答した563人

積極的な回答の理由は、約3割が「新型コロナへの感染リスクが低い」「送り迎えの必要がない」ことをあげていた。

オンラインで習わせるなら何か

オンラインでの習い事に積極的な回答をした保護者(※)に何を習わせてみたいかを聞くと、TOP5は「英会話などの語学」「プログラミング」「思考力を伸ばすための学習」「学校の予習・復習」「計算や漢字」だった。

3. 「いま現在の習い事」 世代間比較

世代・性別を越えていま現在の習い事で最もしている比率が高いのは、「水泳」。

保護者の世代で約4割が習っていた「習字」、約4人に1人が経験していた「そろばん」「受験のための学習」は、今の小学生では1割を切り、TOP5圏外となった。

「習字」「そろばん」の大幅な減少はスマートフォンやパソコンなどのICT機器の普及により手書きや手計算をする機会が少なくなったことが影響しているかもしれない。

また、現在の小学生は保護者の世代に比べて、特定の習い事に集中していないのが特徴。

ともに上位入りしている「水泳」「ピアノ・エレクトーン」に関しても、現在の小学生は保護者世代よりも習っている比率が低くなっている。

参考情報:幼児~小学生の習い事に関する数値データ

45%が有料の習い事をしている

スクリーニング調査より(3~12歳の保護者 21768名)

習い事の数は約5割が「1つ」、次いで約3割が「2つ」

N=1854

習い事にかける週の平均時間は約5割が、30分~2時間

  N=1854

保護者の4割が、習い事を通して「得意・好きなことを見つけて、自信をつけてほしい」

この1年で最も負担や不安に感じているのは「費用」

1か月あたりの習い事の平均費用は13,680 円

調査の結果を受けて

ベネッセ教育総合研究所 学び・生活研究室 主任研究員 邵 勤風氏

小学生がしてみたい習い事のトップ3に、「動画制作」(1位)、「プログラミング」(3位)と、ICT技術を駆使した習い事が2つも入っていることに驚きを覚えています。インターネットのある生活環境の中で生まれ育ってきたイマドキの小学生にとっては、ふだんテレビ番組より、YouTubeなどの動画を視聴すること、またプログラミングも身近な存在ではないでしょうか。

一方、保護者がさせたい習い事、オンラインでさせてみたい習い事の上位をみると、プログラミングが入っています。プログラミング教育は2020年度から実施された小学校の新課程に注目されているポイントの一つでもあります。プログラミング教育を通して、育まれる論理的に考えていく力がこれから子どもたちに求められる重要な力でもあります。保護者はこれら教育の新しい動きをキャッチし、子どもの教育サービスの選択に反映していると感じています。

今までは、スポーツ系、楽器系が習い事の定番でしたが、今回の調査でみられたように、今後はICT技術を使った習い事をする小学生が増えてくると考えられます。時代がまさに大きく動いています。しかし、どんな時代でも、好きなことをしたいという子どもの気持ちを大切にし、習い事を通して、子どものもっと知りたくなる、自ら学ぼうとする意欲を育み、高められるといいですね。

調査概要

調査対象

3歳~12歳の子どもの保護者1,854人

  • 子どもの学齢 幼児:618人 小学生:1,236人 ※いずれも男女比は5:5
  • 保護者の属性 男性:851人 女性:1,003人(20代124人、30代837人、40代805人、50代88人)

調査期間

2021年6月11日~13日

調査方法

インターネットでのアンケート調査

調査項目

子どもの習い事の現状、オンラインでの習い事への受講意向、保護者幼少期の習い事など

ベネッセ教育総合研究所 学び・生活研究室とは

妊娠・出産、子育て、教育を対象領域とし、様々な分野から多面的に子どもをとらえる学際的な調査研究を行っている。

2017年より始まった0歳から17歳までの長期パネル調査では、子ども(乳幼児)の発達プロセスと親役割の形成プロセスを明らかにしていく。

また、海外にも調査研究のネットワークを広げ、「学びに向かう力(非認知的スキル)」等の国際調査に取り組んでいる。

調査研究の成果は広く社会に還元し、様々な分野で活用してもらうことで、次世代の育成に貢献することを目指す。


ABOUT US

埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。