東京が「QS最高の学生都市ランキング」第9版で留学先として世界第3位に選出

留学先の魅力度を測るランキング「QS Best Student Cities Ranking(QS最高の学生都市ランキング)」第9版で、東京が留学先として世界第3位に選出された。

「QS Best Student Cities Ranking(QS最高の学生都市ランキング)」第9版 概要

世界的な高等教育コンサルタント機関であるQS Quacquarelli Symonds(以下「QS」)が7月29日に発表した結果によると、東京は韓国のソウルと並んで世界第3位となり、アジアで優れた学生都市という評価をうけた。

世界第1位の学生都市として選ばれた都市はロンドンで、ミュンヘンがそれに追随する形で世界第2位として選ばれている。

同ランキングで東京が高い位置にいる理由は以下のとおり。

  • Desirability score(魅力度スコア)が100点満点中100点を獲得しており、世界トップレベル。この指標は、「その都市の生活の質」及び「留学希望者がその都市への留学を希望する度合い」を数値化したもの。
  • Employer Activity score(就労機会スコア)が100点満点中100点を獲得しており、こちらも世界トップレベル。この指標は、その都市の卒業生が雇用者からどの程度求められているかを示すもの。
  • 世界レベルの大学の多さ。QS世界大学ランキングによれば、上位ランクの大学の数を示す指標において、東京は世界第5位のスコアを獲得している。
  • Student Voice(学生の声)でのスコアが上昇(同指標で東京は20位で、100満点中85.5点を獲得)。この指標は、9万5,000名以上の元学生の学習経験に関する意見を反映している。

ランク入りしたその他の日本の都市は以下のとおり。

  • 京都・大阪・神戸(3都市で一括り):同列19位
  • 名古屋:112位

日本の大学の質の向上により、京都・大阪・神戸は上位ランクの大学の数を示す指標においては、第10位に位置している。

東京と同様、「学生の声」におけるスコアも上昇している。

京都・大阪・神戸の「学生の声」におけるスコアは100点満点中85.5点で、世界第22位。

名古屋は昨年に比べて17位下落した。

京都、大阪及び神戸と同様に、Affordability(留学費用水準)でのスコアが低下。

また、上位ランクの大学の数を示す指標でのランクは10位低下し、78位、Student Mix(学生の多様性)でのランクは6位低下し、106位となった。

今年の「QS最高の学生都市ランキング」において、その他言及すべき事項は以下のとおり。

  • トップ10に新たに加わった都市はボストンのみで、前回の13位から9位にランクが上昇。今回の「QS最高の学生都市ランキング」において、ボストンは、パリ(前回から2位下落)、モントリオール(前回から3位下落)と同順位です。
  • ドイツの2都市及びオーストラリアの2都市が「学生都市ランキング」トップ10入っている。2都市がトップ10入りしている国はこれら以外にはない。
  • 最高の学生都市ランキング」にランク入りしている米国の15都市は、Desirability(魅力度)の指標において、全体的に低下。
  • スイスのローザンヌは今回初めてランク入り(順位は19位)。
  • モスクワは北京と同列25位で、トップ30位入りを果たした。
  • ランク入りしたオーストラリアの7都市のうち5都市は、Employer Activity(就労機会)のスコアの低下により、順位が下がった。
  • ランク入りしたスペインの3都市は、いずれも2桁の順位下落。

QS最高の学生都市ランキング2022 トップ10

2022年での順位 2019年での順位 都市 国・地域
1 1 ロンドン イギリス
2 4 ミュンヘン ドイツ
3= 10 ソウル 韓国
3= 2 東京 日本
5 5 ベルリン ドイツ
6 3 メルボルン オーストラリア
7 8 チューリッヒ スイス
8 9 シドニー オーストラリア
9= 7 パリ フランス
9= 6 モントリオール カナダ
9= 13 ボストン 米国

(c) QS Quacquarelli Symonds 2004-2021 

QS社のリサーチ責任者であるベン・ソーター(Ben Sowter)氏コメント

東京は大変魅力的であり、留学先として秀でています。ソウル、モスクワ及びロンドンそれぞれの都市にある世界レベルの大学の数には劣りますが、それでも東京にはランク入りした大学が15校もあります。

東京に留学した経験のある学生からは、一貫して好意的なフィードバックが寄せられています。また、若年層の失業率が低いことから、卒業後の見通しも良好です。QS社のデータによれば、東京は安全性の面でも高い評価を得ています。

一方で、他国の競合都市と比較するとAffordability(留学費用水準)でのスコアが低下しているため、奨学金や学生への補助金を組み合わせることで、意欲の高い優秀な若者の東京への留学が可能になるでしょう。

QS最高の学生都市ランキング2022 アジアトップ10

2022年での順位 2019年での順位 都市 国・地域
3= 10 ソウル 韓国
3= 2 東京 日本
15 10 香港 香港特別自治区
17 20 シンガポール シンガポール
19= 18 京都、大阪、神戸 日本
25= 32 北京 中国
27 17 台北 台湾
31= 29 クアラルンプール マレーシア
37= 33 上海 中国
72 68 新竹市 台湾

(c) QS Quacquarelli Symonds 2004-2021

QSランキングについて

QSランキングは、人口25万人以上で、QS世界大学ランキングに2つ以上の大学がランクインしている都市を対象としている。

「QS最高の学生都市ランキング」では、9万5,000件以上のアンケート回答をもとに、入学希望者と元学生の意見を分析し、「Desirability score:魅力度」(入学希望者)と「Student Voice:学生の声」(元学生)の指標を算出している。

「QS最高の学生都市ランキング」を作成する際に使用している6つの指標は以下の通り。

  1. Rankings (ランキング):当該都市でいくつの大学がトップにランクインしているのか。
  2. Desirability(魅力度):当該都市は生活する点で魅力的か。また、学生は当該都市で勉強したいと思うか。
  3. Affordability(留学費用水準):学生が当該都市で生活、勉強するための費用は適切か。学費、ビックマック指数、iPad指数などを含めた生活費指標を考慮
  4. Employer Activity(就労機会):雇用者は当該都市の大学を高く評価しているのか。大学卒業後の当該都市での雇用機会は多いのか。QSの雇用主調査への7万5,000件の回答を使用すると同時に、当該都市での若年層の雇用機会を考慮に入れている。
  5. Student Mix(学生の多様性):当該都市は多様性に富んでいるか。学生人口は多いか。
  6. Student View(学生観):実際に留学したことのある学生が、その都市を仲間に勧めているか。この指標グループは、質の高い推奨事項を提供する上で、独立したピアレビューの重要性を認めている。この版は、9万5,747人のアンケート回答者の意見に基づいている。