Oculus Quest 2の累計販売台数が460万台に到達、端末の出荷台数は2021年第1四半期に前年同期比約3倍に カウンターポイント社調べ

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、Oculus Quest 2の成功が出荷台数の押し上げに寄与し、XR(Extended Reality: エクステンデッドリアリティ)端末の出荷台数は、2021年第1四半期に前年同期比約3倍となったという調査結果を含むGlobal XR (VR & AR) Model Trackerによる最新調査を発表した。

Oculusは、完成度の高いハードウェアをリーズナブルな価格で提供しただけではなく、ソフトウェアアップデートの定期的な実施などを含めて、Quest 2のパフォーマンスを改善し続けたことでユーザーエンゲージメントを高めてきた。

2021年第1四半期までに、Quest 2の出荷台数は累計460万台に到達し、これはあらゆる単一機種として記録的数字を打ち出したことを意味する。

本市場動向に関して、カウンターポイント社シニアアナリストのKarn Chauhan氏のコメント

スタンドアローン型(PCやゲーム機をケーブルで接続せずとも単体で利用できるタイプ)のバーチャルリアリティ(VR)装置は、2021年第1四半期にXRグローバル市場で85%の出荷シェアを占めた。一年前の2020年第1四半期には42%だった。

PCやゲーム機と接続するタイプからの移行は、主にQuestシリーズによってもたらされた。他のXRヘッドセット各社もスタンドアローン型に重点をおいている。その理由は、ユーザーの中でも特にゲームユーザーが求めるものが、このタイプだからである。AR用ヘッドセットメーカーとの企業レベルの契約がいくつかまとまった結果で、拡張現実(AR: Augmented Reality)向けは2021年第1四半期にはわずか4%だった。

一般コンシューマー向けのARヘッドセットは、大半の有望なユースケースがモバイルARで満足できるなか、まだ手探り状態にある。ARの大きな市場が出現せず、そこでの主流となるARヘッドセットが存在しないことも低迷の理由だろう。

XR(VR&AR)におけるトップブランド出荷台数シェア・2021年第1四半期

出典: カウンターポイント社Global XR (VR & AR) Model Tracker, Q1 2021

各社の業績に関して、カウンターポイント社シニアアナリストのHarmeet Singh Walia氏のコメント

Oculusは、XRグローバル市場における出荷シェア75%を2021年第1四半期に記録した。一年前の2020年第1四半期の34%のシェアから遂げた躍進は、Quest 2シリーズが引き続き好調なことに起因する。

中国企業のDPVRが第二位に初めて踊り出た理由は、企業向けと教育市場に注力したことによる。

PlayStation VRが不調だったSonyは、2016年以来、初めて第三位に転落した。PicoとValveは、それぞれ第四位と五位を確保した一方で、HTCは狭まる一方の企業向けニッチに重点をおいてきたため、第六位となった。

XR(VR&AR)グローバル市場におけるヘッドセット端末シェア・2021年第1四半期

出典: カウンターポイント社Global XR (VR & AR) Model Tracker, Q1 2021

2021年に予定されている主要各社からの新機種の発売は少なく、Oculus Quest 2の王座は安泰と言える。

同社はXR業界のリーダーの地位を特にゲームにおいて確立し、競争は今後激しくなるとはいえ、当面他社に地位を奪われそうにないと考えられる。

Quest 2はワイヤレス型としては素晴らしい体験を得ることができ、それが競合機種と比べた大きな魅力だが、恐らくSonyもこのジャンルに参入するため、競争は激化することが見込まれる。

XRの企業内業務や産業用のユースケースは多数存在し、さらに開発も続いているが、このセグメントにおける成長は、一部のものにおいてはゆっくりのものもある。

しかし、産業用のユースケースとして、屋外作業支援・教育・トレーニング・メディアなどは大きな可能性を秘めている。

従って、企業や官公庁などによるXR機器やサービスの開発や利用への投資がゆっくりではあっても、着実に伸びていく可能性が高く、2025年以降には本格化する可能性があるとカウンターポイント社は予測している。

Microsoft、Varjo、HTCなどの企業は、数量が見込めずとも単価が高いビジネス用途で業種業務を絞らない間口の広いアプローチで開拓してきた。

Microsoftは従来よりも軽く、省エネで電池の持ちがよい、新型のHoloLensを1,000米ドルを切る価格で発売。

同社は主要経済大国で強固なビジネス基盤を持つため、Microsoftがコンシューマー向けにおいても存在感を持つ可能性はある。とはいえ、そのような機種は2020年代の後半までは出てこないとカウンターポイント社では考えているという。

XR市場は、これからの4年間も二桁成長すると予測される。

また、Appleの参入は、競合他社、特に中国のスマートフォンやスマートウォッチを手掛ける企業の参入のきっかけとなるのではないかとカウンターポイント社は見込んでいる。


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埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。