KDDI、鳥羽商船高専においてDX人材育成に向けオンライン授業を実施

令和3年6月24日(木)、鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市)(以下、鳥羽商船高専)において、KDDI株式会社(以下、KDDI)地方創生推進部マネージャー櫻井優治氏をオンライン講師として、「最新通信技術」に関するキャリアデザイン授業を実施したことを発表した。

KDDIが高等専門学校にてオンライン授業を行うのは、鳥羽商船高専が全国で2例目となる。

実施した内容

授業では、電子機械工学科・制御情報工学科5年生を対象とし、KDDIの専門分野である、通信や “5G,IoT” などの先端技術、それらを活用した事業創造などを盛り込んだ構成としており、学生に地域課題解決への気づきを感じてもらうことを目指したカリキュラムとなっている。

講師による通信技術・通信デバイスの活用事例や最新技術の解説に、学生たちは熱心に聞き入っていたという。

なお、鳥羽商船高専、KDDI、KDDI総合研究所は『地域DX推進と人材育成を目的とした包括的連携協定』を締結しており、今回の授業はその一環として実施された。

地域DX推進と人材育成を目的とした包括的連携協定について

鳥羽商船高専、KDDI、株式会社KDDI総合研究所(以下 KDDI総合研究所)は、AI/IoTなど先端技術を活用した研究による地域DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進と、5Gを活用した遠隔教育を通し、地域を担うイノベーション人財の創出を目指す包括的連携協定(以下 本協定)を2020年11月17日に締結。

3者は、鳥羽商船高専が三重県で行う学術研究と、KDDI、KDDI総合研究所が持つAIやIoTデバイスなどの先端技術を活用することで、農業・水産業における人手不足の課題を解決していく。

また、新たに構築される5Gネットワーク環境を通した他地域との交流により、地域全体のDX推進に向けた人財育成を目指す。

本協定の内容

  1. 5G環境の構築と遠隔教育
    1. 鳥羽商船高専に新たに構築する5Gネットワーク環境を活用することで、他地域の教育機関と繋いだ遠隔教育を実施。
  2. 先端技術とその活用についての共同研究
    1. 通信技術を基盤とした、観測データ取得、AI画像認識および、センシング技術の活用による研究を通して、人的作業のDXを推進し、人手不足による作業負荷の拡大などの課題を解決。
    2. 漁獲量の予測を実現するスマートブイの導入による漁業の効率化。
  3. Society 5.0を担う人財育成機会の創出
    1. 「KDDI DIGITAL GATE」による、デザイン思考をベースとしたワークショップや、アジャイル開発(※)実践のためのハンズオン研修の実施。
    2. 三重県の地域資源を活用したDX講義、起業イノベーション人財育成セミナーを通した、地域産業を支える人財育成支援。

アジャイル開発とは、システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法の一つ。チームを組み、要件定義、設計、開発、テスト、リリースといった開発工程を、一つひとつの小さな機能単位で繰り返し行い、開発を進めていく。

役割

  • 鳥羽商船高専
    • 農業・水産業などの研究、実証フィールドの提供
    • 共同研究分野に関する知見提供
    • 地域でのDX推進に向けた啓蒙活動
  • KDDI
    • 鳥羽商船高専への5Gネットワーク環境の構築
    • 他地域の教育機関との遠隔教育環境整備
    • DX、起業家教育などの講演やコンテンツ提供
  • KDDI総合研究所
    • 水産業のDX推進に向けた先端機器の設置と運用
    • 先端機器を活用した海洋環境データの収集と分析
    • 共同研究分野に関する知見提供

鳥羽商船高等専門学校について

鳥羽商船高等専門学校は、明治14年に船舶職員養成を目的とした東京攻玉社分校鳥羽商船黌として創設され、本年8月で創立140周年を迎える。

教育理念は【進取・礼譲・質実剛健】であり、人間力にあふれた、創造性豊かで国際的に通用する、高度な実践的技術者の育成を行っている。

平成31年に商船学科、電子機械工学科、制御情報工学科の3学科体制から、工業系2学科(電子機械工学科及び制御情報工学科)を改組し、情報機械システム工学科を開設。

本科で5年(商船学科では5年半)、専攻科に進んだ人はさらに2年間勉強し、実践的な工学の知識と技術を身につける。