清教学園、全ての生徒・保護者にGoogle アカウントを発行しICT教育環境整備を加速

「一人ひとりの賜物を生かす」ことを掲げ教育活動を展開する清教学園中・高等学校(大阪府河 内長野市、校長 森野 章二 )は、2020 年度のコロナ禍におけるオンライン学習での 成果を踏まえ、生徒の日常的な学習活動の促進はもとより、保護者との連携をさらに充実化させるため、今年度より Google Workspace for Education のアカウントを同校に通う全生徒の保護者にも発行したことを発表した。

これにより、2018年度から Google Workspace for Education を利用する生徒の場合と同様、学校との協働的な連携が保護者にも展開されるようになった。

Classroom を通じた連携が可能になったことで、プリント配布を通じたお知らせの際に生じていたような連絡漏れが少なくなると同時に、学校という場における「ペーパーレス化」を加速度的に進めている。

生徒・保護者・教員の三者における Google Workspace for Education の活用によって密な相互連携が可能になり、同校では ICT 環境の利用の新たなステージが広がってきている。

清教学園中・高等学校の ICT 教育の取り組み

2018 年度から生徒向け運用として始めた Google Workspace for Education

同校の ICT 教育の取り組みとしては、2014 年度には校内全館で Wi-Fi がつながる状況が確保され、また高校生においては 2017 年度に個人所有端末を教育現場に活用する BYOD(Bring your own device)方式の個人情報端末の携行が始まっていた。

2020 年度初めのコロナ禍による全国一斉休校措置の際も、これまで段階的に ICT 環境整備を 進めていたことから、年度開始まもない 2020 年 4 月 15 日にはオンライン学習を始めることができたという。

また、ICT の”C”(コミュニケーション)の意味を踏まえ、授業を実施するということの「学習内容」にのみ ICT 環境の利用を限定せず、生徒たちが「生活リズム」を組み立て心身の成長を遂げられるようにすることも充実した形にするために、Google Workspace for Education を基本ツールとして活用している。

Google Workspace for Education は、GIGA スクール構想の実現に向けて全国で広く利用さ れるようになっている有効なデジタルツールの一つであり、すでに全世界で 1.7 億人を超える 生徒・教師に利用されている。

コロナ禍において本校で Google Workspace for Education を基本ツールとして選択する決 め手になったのは、学内での準備作業のみでアカウント付与することができ、生徒・保護者へ のアカウント設定が新入学の段階でいち早く可能であるという点だった。

また Classroom を通 じて学習教材の提供や生徒とのやりとりが安心な形でできるという点、ビデオ会議システム「Meet」を活用して双方向でのつながりを持つことができるという点や、ドキュメントやスプ レッドシートが同校の教育活動における特色を為す探究型・協働型学習のプラットフォームに なるという点も採用に至った背景である。

休校期間中にオンライン学習を経験した生徒たちの成長(高校生へのアンケート結果より)

実際に、休校期間中に Google Workspace for Education を活用したオンライン学習では約 55%の生徒が「ICT に関する能力に変化」を感じ、また約 36%の生徒がオンライン学習によって 「自分で学ぶ主体性」に変化があったと回答しており、今後のオンライン活用に手応えを感じているという。

このような背景から、2021 年度は保護者にも Google Workspace for Education のアカウントを活用してもらい保護者・生徒・学校が密に手を携えて臨めば、生徒の心身のさらなる成長に 繋げられると考え、保護者用のアカウント発行に至った。

これにより保護者にとっては、生徒の学習活動をオンライン上で確認することができること に加え、家庭と学校との間の円滑かつ確実な連絡手段が確保された形になった。

また既に 約 20%のペーパーレスにつながっており、保護者からは「子どもが学校からの手紙を家で出す のを忘れたとしても、スマホに通知が届いて手軽に内容を確認できるのがとても便利だし、連 絡事項が全部伝わってくるので安心」といった声もあり、既に効果を実感しているようだ。

なお、Google アカウントは、半永久的に使えるアカウントであるため、さらなる学び場への パスポートとしても機能し、同校としては、人生を通じたリカレント教育を応援するものと期待しているという。

また、長期的な将来を見据え、Google アカウントを活用した生徒における学びのポートフォリオの基盤としても、その可能性を模索している。

保護者向け文書のペーパーレス化:Classroom の活用

年間行事、シラバスをはじめ、学年学級懇談会の資料、さらには生徒たちに呼びかけている大学主催講座の案内など、保護者はいつでもどこでも手元のデバイスで学校からの連絡内容を 確認することができる。

教室でホームルーム時に配布していたプリントの代わりに Classroom が情報共有のプラットフォームとなり、ペーパーレスながらも「保護者-学校」の確実な連携が可能になっている。

休校期間終了後に生徒たちの ICT 活用力が高まったことで新たに始まった取り組み(例)

課外補講の一部におけるオンライン実施

Classroom によるアダプティブな学習 → 参集型・一斉型・プリント学習とは異なる個別学習の可能化、オンデマンド教材の拡充

台湾屏東縣立中正國民中学とのオンライン交流

meet によるグループディスカッション ・東京都立白鷗高校(WWL)との探究活動交流会:meet による研究発表交流

図書館総合展へのオンライン参加、オンライン読書交流

meet による討議交流 ・生徒作成クラウドファンディングサイトの試行における意見聴取:Forms によるアンケート ・School of Science and Technology Singapore(SST)とのオンライン協働学習:Drive を活用した協働の展開

→ デジタル活用をきっかけに出会いが広がる形でのグローバル活動・探究活動・成果発表

森野 章二 校長からのメッセージ

2020 年度のコロナ禍は、今後の教育のあり方、学校のあり方について、新たな視点を与えられる機会でした。まさにピンチはチャンスという言葉が実感される一年だったと思います。

本校では、新入生を 含むすべての生徒が心身の成長に不可欠な日々の生活リズムを整え、また必要な学習を進めることが途 切れなくできるよう、その最適化のために Google Workspace for Education を基本ツールにし、ICT 活 用やオンラインによる取り組みを進めてきました。

その中でなされた生徒たちの成長の足跡を見るに、 グローバル教育、アクティブラーニング、アダプティブラーニング、探究学習など、これまで大切とさ れてきた教育活動上のさまざまな命題を実現するための有意義な支援ツールの一つがGoogle Workspace for Education であり、 その活用は with コロナ、after コロナにかかわらず重要になってくると言え ます。また、学校での教育活動の質向上に欠かせない保護者との連携についても、ICT の活用は大きな 展開をもたらしてくれています。

今後もそうした流れを踏まえつつ、生徒たちにおける学びの進化・深 化に向けて、次のステップへの備えをしていきたいと考えています。