教科書紙面のQRコード記載を保護者の73.4%が「知らない」、光村図書出版による家庭学習におけるデジタル端末の活用状況調査

小・中・高等学校向けの教科書を発行する光村図書出版株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:吉田直樹/以下、光村図書)は、『家庭学習におけるデジタル端末の活用状況』に関するアンケートを実施し、結果を発表した。

この調査は、小・中学校の教科書紙面にQRコードが記載されたことを受け、全国の小・中学生の家庭で、パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタル端末がどのように活用されているか調査することを目的としている。

『家庭学習におけるデジタル端末の活用状況』アンケート結果概要

アンケート集計結果のポイント

デジタル端末を活用した家庭学習について

  • ほぼ3人に2人(64.4%)は、子どもがパソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタル端末を家庭学習に使ったことが「ある」と回答。
  • デジタル端末を使ったことがある児童・生徒のうち、7割近く(67.1%)が、週に数回以上利用していた。
  • デジタル端末の活用については、「よいと思う」(26.0%)、「どちらかというとよいと思う」(37.0%)の合計が63.0%であり、肯定的な保護者の割合が高かった。
  • デジタル端末での家庭学習のよい点は、「学習効率がよい」(38.2%)、「いつでもどこでも学習できる」(38.0%)など、効率性や利便性を評価する声が多かった。「学習効率がよい」という回答の割合は、小1~小3(36.3%)、小4~小6(37.7%)、中1~中3(40.6%)と、学年が上がるにしたがい増えていく傾向が見られ、高学年と中学生では、もっとも多い回答となった。
  • デジタル端末での家庭学習で、不満・不安な点は「子どもの健康面が心配」(32.6%)との声が多く、端末の操作や機能に対しての不安は、あまり感じていない様子がうかがえた。

教科書紙面のQRコードコンテンツについて

  • QRコードコンテンツを「知っている」と回答した保護者の割合は26.6%と低いが、その効果については「学習への興味が高まる」(52.8%)、「学習理解が深まる」(31.0%)と、肯定する声が多いという結果が出た。
  • 学年別に見ると、QRコードコンテンツを家庭学習でもっとも活用しているのは小学1年生で、26.8%が活用したことが「ある」と答えた。

Q1. パソコン・タブレット・スマートフォンなどのデジタル端末を家庭学習※に使ったことはあるか(単数回答)

家庭学習とは学校での授業を除く、家庭での学習全般。

ほぼ3人に2人以上はデジタル端末を家庭学習に使ったことが「ある」(64.4%)と回答。

一方、家庭学習でデジタル端末を使ったことが「ない」(29.2%)という回答も約3割に達した。

学年による目立った傾向は、特に見られなかった。

Q2.(Q1で「ある」と回答した人に)今年4月以降に、家庭でデジタル端末をどのくらいの頻度で使ったか(学習利用のみ)(単数回答)

使用頻度は、「週に数回」(38.8%)、「毎日」(28.3%)の順に多かった。

Q1で「家庭学習にデジタル端末を使ったことがある」と回答したうちの7割近くが、高い頻度でデジタル端末を活用していた。

Q3. デジタル端末を活用した家庭学習では、どの教科の学習を行ったか(複数回答可)

「算数・数学」(73.3%)、「国語」(62.1%)の順に、デジタル端末を活用しているという回答の割合が多かった。

「英語」に関しては、学校での外国語活動が始まる小学3年生以上に限ると50.0%、中学生以上に限ると58.3%となり、学年が上がるにしたがい、「英語」での利用度は高くなっていた。

Q4. 家庭で学習のために使ったことのあるデジタル端末はどれか(複数回答可)

「タブレット」(75.5%)がもっとも多く、「パソコン」など他のデジタル端末に比べ、2倍以上の割合を示した。

Q5. デジタル端末は、どのような場面で使ったか(複数回答可)

「通信教育に使った」(37.9%)がもっとも高く、次いで「学習アプリの問題を解いた」(32.0%)となった。

学年別に見た場合、小学生では10%台だった「学習でわからないところをネット検索した」が、中学生では27.9%となり、もっとも多い回答となった。

Q6. 保護者として、今後、現在よりも積極的に、デジタル端末を家庭学習に使ったほうがよいと思うか(単数回答)

デジタル端末の活用に肯定的な「よいと思う」(26.0%)と「どちらかというとよいと思う」(37.0%)の意見を合わせると63.0%となり、「どちらかというとよいとは思わない」(6.4%)、「よいとは思わない」(2.0%)を合わせた8.4%を大きく上回った。

一方、「どちらともいえない」という回答も28.6%あり、デジタル端末の家庭学習への活用について、まだ判断しかねている保護者も多くいることがわかった。

学年による目立った傾向は、特に見られなかった。

Q7. デジタル端末での家庭学習で、よいと思う点はどこか(複数回答可)

「学習効率がよい」(38.2%)「いつでもどこでも学習できる」(38.0%)と、学習におけるデジタル端末の効率性や利便性に、メリットを感じている回答の割合が高かった。

学年ごとに見た場合、「学習効率がよい」という回答の割合は、小1~小3(36.3%)、小4~小6(37.7%)、中1~中3(40.6%)と、学年が上がるにしたがい増えていく傾向が見られ、小学校高学年と中学生では、もっとも多い回答となった。

Q8. デジタル端末での家庭学習で、不満・不安な点は何か(複数回答可)

「子どもの健康面が心配」と答えた割合が32.6%ともっとも高く、次いで「子どもを長時間デジタル機器に触れさせたくない」との回答が29.6%と、子どもの健康面や生活習慣への不安が、もっとも多い回答となった。

一方、「子どもがデジタル端末に慣れていない」(9.4%)「保護者が端末の操作に慣れていないので、子どもの質問に答えられない」(6.2%)「通信環境が整っていない」(4.4%)など、端末の操作や機能に対しての不安は、あまり感じていない様子がうかがえた。

学年別に見た場合、「子どもの健康が心配」という回答が、小学生ではもっとも多い回答となったが、その割合は、小1~小3(40.5%)、小4~小6(30.5%)、中1~中3(26.7%)と、学年が上がるにしたがい、減っていく傾向が見られた。

Q9. 小学校では昨年4月から、中学校では今年4月から、教科書紙面にQRコードが記載されるようになったことを知っていたか(単数回答)

「知らない」と答えた割合が73.4%に及び、教科書紙面のQRコードに関して、現状での保護者の認知度はあまり高くないという結果になった。

学年による目立った傾向は、特に見られなかった。

Q10.子どもはQRコードコンテンツを家庭学習に活用したことがあるか(単数回答)

全体の数値としては、「ある」と答えた割合は16.0%に留まったが、学年別に見ると、小学1年生の家庭は26.8%が活用したことが「ある」と答えた。

Q11. 教科書のQRコードコンテンツについてどう思うか(複数回答可)

「学習への興味が高まる」(52.8%)と「学習理解が深まる」(31.0%)が、「なくてもいいと思う」(29.2%)を上回り、多くの保護者は、教科書記載のQRコードコンテンツの学習への効果を期待していることがうかがえた。

調査概要

対象者

公立の小中学校に通う児童・生徒の保護者(全国)

調査方法

インターネット調査

調査期間

2021.5.30~6.1

有効回答数

500名(男性265名 女性235名)

※「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの登録商標。