継続学習のカギは「宣言と報告」、リクルートが第一志望大学合格者の『スタディサプリ』学習データから習慣を調査

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)が提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』のオンラインコーチングサービス『スタディサプリ合格特訓コース』は、ユーザーの2021年大学合格実績から、オンライン学習ツールの活用を含む勉強方法について分析し、その結果を発表した。

2021年大学合格実績からみるオンライン学習ツールの活用を含む勉強方法調査概要

2017年3月から開始した高校生・大学受験生向けサービス『スタディサプリ合格特訓コース』では、現役難関大学生がオンラインによるコーチングで受験勉強をサポートしている。

受験生はいつ、どんな勉強をすべきかわからず不安に感じている人が多くいる。

そういった不安を取り除くために「志望校合格に向けた学習計画とその遂行をサポートする体制」を提供することで、受験生の学習の習慣化やモチベーション維持をサポートしている。

特に、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により学校が休校となったり、外出自粛で自宅でのオンライン学習や自学自習の機会が増えたことだろう。

自分で勉強していると、「これで良いのか?」と不安になることがあるという声もアンケートを通じて多く寄せられている。

そこで今回、自宅での学習やオンライン学習での悩みを解決すべく『スタディサプリ合格特訓コース』を利用した生徒の2021年大学合格実績を収集し、コロナ禍での自宅学習がどのように行われていたのかを国公立大学志望者と難関私立大学志望者の学習データ(※)を元に分析した。

そのうち、大学群別に第一志望大学の合格報告ありと合格報告なしの学習習慣の違いや、コーチとのやりとりで見えてきた結果について発表する。

※国公立大学・難関私立大学(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学)の合格報告があり、大学入学共通テスト後の2021年1月26日以降まで利用した生徒・高卒生を対象に調査を実施。

国公立約270講義、難関私大約250講義が合格に向けた年間勉強量の目安

第一志望の合格報告ありと合格報告なしで『スタディサプリ』授業の年間※の平均受講講義数を比較したところ、旧帝大合格報告ありは270講義、その他国公立合格報告ありは273講義、早慶上智合格報告ありは254講義という結果になった。

第一志望の合格報告なしと比較すると、全大学群平均で26講義程度多い受講数となっている。

※年間:2020年2月~2021年1月で集計(以後同)

年間の山場は、国公立は夏前まで、難関私大は受験の1年以上前からの継続学習がカギ

つづいて、合格に必要な年間の目安講義数をそれぞれの大学群志望者はどういったスケジュールで勉強していたのかを分析した。

受験までの年間スケジュールにおいては、旧帝大は受験年度の5月頃まで、国公立は遅くとも夏頃までに基礎となる教科の勉強を済ませておく必要がありそうだ。

夏までに基礎を繰り返し学習し、夏以降は過去問の演習に注力できるよう準備をしておくことが重要といえそうである。

一方で、受験スケジュールの異なる難関私大に関しては、受験までの1年間における受講数と合否の関係性は見受けられなかったが、累積で見ると2020年2月時点での受講講義数が、合格報告ありは合格報告なしの約3倍であることがわかった。

5月、8月の長期休みや入試直前の10月・11月のタイミングでしっかりとまとまった学習をおこなうことは重要ではあるが、最も重要なのは受験の1年以上前からの継続学習だといえそうだ。

継続学習成功の秘訣は「宣言と報告」

学習時間や年間スケジュールの目安がわかったところで、日々の勉強をどのように継続させたらいいのかは誰もが悩むことではないだろうか。

リクルートが実施したアンケートの中でも、「自宅で集中して勉強に取り組むために工夫すべきことや意識するべきことを教えてほしい」「自分で勉強をしていると、これで良いのか不安になるときがある」といった悩みが多く寄せられているという。

そこで、スタディサプリ教育AI研究所所長の小宮山利恵子が自宅学習を継続させる秘訣を解説する。

1. 達成できそうなレベルの目標を設定し、少しずつレベルアップ

志望校の合格という大きな目標とともに、細かいスパンや小さな粒感で自分が少しがんばれば達成できそうなレベルの目標を設定する。

目標達成度合いをその都度振り返り、必要に応じて目標や計画を軌道修正していくとよいだろう。

このように最初は、計画(Plan)を立てて、その計画を達成するために実行(Do)し、計画を達成できたかどうかを評価(Check)して、当初の計画とかい離があれば改善(Action)案を考えていくようなPDCAサイクルでスタートし、後半はもう少し柔軟に、その状況に合わせて動き方を変えていくスピード感で対応するOODA(Observe/観察、Orient/状況判断、方向づけ、Decide/意思決定、Act/行動)サイクルで対応していけるとよい。

PDCAやOODAサイクルは、大学に入ってからも社会に出てからも非常に役立つスキルになるので、受験勉強でこの考え方を身につけることができるのはとても良いことだ。

2. 立てた目標や成果を誰かに共有する

立てた目標や、その進捗度合いを身近な周囲の人と共有すること。

目標を宣言することで、実行する心構えができ、成果や進捗を報告することでアドバイスをもらえることもある。友人や親、学校や塾の先生に「宣言と報告」が継続学習のポイント。

『スタディサプリ』でも、合格報告なしよりも合格報告ありの方が年間を通じてコーチとのやりとりは多くなっている。

下図は、コーチと生徒のチャットの中で生徒自らの発信でのやりとりの回数を集計したもの。

旧帝大、その他国公立では合格報告ありの方が自発的にコーチにコンタクトを取っていることがわかる。

難関私大に関しては、勉強数同様年間で見ると差がないように見受けられるが、先の勉強数でわかった通り、受験の1年以上前までの継続学習が重要であるためチャット回数としても受験の1年以上前からの継続した「宣言と報告」がカギといえそうだ。

また、やりとりの中では、「昨日」「今日」といったワードも頻繁にでてきており、日々の「宣言と報告」をコーチとやりとりするのも継続学習において良い方法といえるだろう。

『スタディサプリ 合格特訓コース』について

合格特訓コースでは一般選抜(大学入学共通テスト、国公立二次試験、私立大学一般入試)を利用した入試対策をサポートする。

ベーシックコースで提供する神授業に加えて、現役難関大コーチや科目サポーターなどによる充実したサポートを提供している。

合格特訓コースの主なサービス内容

  • 志望大学・学部やスタディサプリで対策したい科目に応じてスタディサプリ講師監修学習プランを配信
  • 一人ではやりきることが困難な受験勉強の継続を難関現役大学生・大学院生によるチャット形式での声かけによる支援
  • 一人ひとりの学習状況を踏まえた上で、学習意欲が向上するようにコミュニケーションを取り、志望校合格にむけてサポート