株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)が運営する、『リクルート進学総研』(所長:小林 浩)は、高校の教育改革に関する現状を明らかにするため、全国の全日制高校に対して、新学習指導要領、入学者選抜、ICT活用、キャリア教育、進路指導、学校改革等の取り組みに関する調査を実施、2021年の調査結果を発表した。
本調査によるリリースは「ICT活用」編、「進路指導」編の計2つあり、本リリースは「ICT活用」編。
※本調査は『キャリアガイダンス』編集部と『リクルート進学総研』が隔年で実施しており、今回で第21回目を迎える。
高校教育改革に関する調査2021 「ICT活用」編 結果概要
2020年コロナ禍で推進された学校運営の取組

- 計画通りいかなかった割合は「特別活動の取組(※1)」82.0%、「進路指導・キャリア教育の取組」69.0%と対面前提で実施してきた取組への影響が大きかった。
- 一方、計画以上に進んだのは「ICTの活用」が44.6%で圧倒的に高い。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響により高校では急速にICT活用が進んでいる。
(※1)特別活動とは「ホームルーム活動」や「生徒会活動」 、入学式・文化祭・修学旅行等の「学校行事」のこと
ICTの活用状況・活用意向・活用推進のための取組

- 96.7%の高校が授業・ホームルーム・探究などの教育活動にICTを活用している。
- 「オンラインによる双方向型授業・学習支援」(55.9%)でオンライン授業への活用意向が過半数に。
- さらなる推進のための取組は「先生方の研修の強化」(63.3%)が突出して高い。
「ICT活用」で狙いたい効果や変化

ICT活用の期待効果として、「生徒の興味を喚起し、学習へのモチベーションを上げる」が64.2%でトップ。
新学習指導要領に向けて特に重視していること

新学習指導要領実施に向けて重視していることの1位は「ICTの活用」(67.8%)。
調査概要
調査目的
全日制高校で行われている教育改革(新しい学習指導要領、入学者選抜、ICT活用、キャリア教育、進路指導、学校改革に関する取り組みなど)の実態を明らかにする。
調査期間
2021年2月1日(月)~3月5日(金)投函・インターネット回答締め切り ※2021年3月10日(水)郵送到着分までを集計対象とした。
調査方法
郵送調査+インターネット調査
※校長宛に調査票を郵送、回答を記入の上郵送または記載のURLからインターネット回答
調査対象
全国の全日制高等学校4738校
集計対象数
1156件(回収率24.4%)
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響により当初予定2020年を2021年に変更し実施した。前回調査実施は2018年。