MELONの小学校向けマインドフルネス・プログラム、複数の小学校で導入決定

「マインドフルネス・プログラム」を開発・提供する株式会社Melon (本社 : 東京都港区、代表取締役 : 橋本大佑、以下MELON) は、小学校向けのマインドフルネス・プログラムを開発し、効果測定を含めた小学校への導入を開始することを発表した。

既に全国複数の小学校で導入が決定しているという。

新型コロナウイルスの影響で、子どもたちの自死やうつ状態の訴えが急増している。

子どもたちがストレスとの付き合いかたを学び自ら対処していくために、マインドフルネスは有効であるという仮説の下、MELONはマインドフルネス・プログラムを小学校へ無償提供する。

プロジェクトの実施概要

このプログラムは、マインドフルネスによる効果の対象群との比較を目的として、2グループに分けて実施される。

第1グループは1学期(5月24日〜7月17日)、第2グループは2学期(9月27日〜11月20日)を実施期間とし、各期間で小学校向けのマインドフルネス・プログラムを実施。

各グループには実施前後に効果測定のアンケートに回答してもらう。

1クラス学級の場合は第1グループとしてプログラムを実施する。

実施時期

2021年5月下旬 〜 2021年11月下旬

対象校/学年

全国の小学校/4〜6年生

プログラムの内容

1回10分ほどのマインドフルネス・プログラムを実施してもらう。

小学校向けの「呼吸を観察するマインドフルネス」から「体を動かすマインドフルネス」まで様々な種類のマインドフルネス・プログラムを実施予定。

プログラムの受講時間は毎朝の授業開始前を推奨しているが、学校のスケジュールに合わせて受講時間は調整可能。

プロジェクトの背景

新型コロナの拡大と長期化により、子供たちへの心理的な影響が危惧されており、積極的な心のケアをしていくことが社会的な課題になりつつある。

厚生労働省の調査によると令和2年(2020年)8月における児童生徒の自殺者数は64人で、前年同月比2倍以上となっている。

このような中で、MELONは子供向けの動画マインドフルネス・プログラムを開発。

今回は子供たちにこのプログラムを受講してもらい、マインドフルネスにより一般的に得られるとされている効果を実際に得ることができるか効果測定する。

マインドフルネスはストレスや不安の低減、共感力等を向上させるとされており、コロナ禍における子供たちのメンタルヘルスの改善・維持に役立つとMELONは考えているという。

マインドフルネスについて

マインドフルネスは宗教的なものではなく、近年、欧米を中心に脳科学や心理学の分野で研究が進んでいる極めて科学的なメソッド。

継続的にマインドフルネスを実践することで、QOL(クオリティオブライフ、生活の質)が改善することが分かっている。

子供たちのメリット

認知機能の改善、社会的・感情的なスキル、また幸福度という観点から、マインドフルネスを学ぶメリットがあると考えられている。

それらは長期的に、子供たちをより豊かな人生に導く上で役立つと考えられる。

例えば、幼児期の社会的スキルのレベルは、成人期における教育、雇用、犯罪、薬物乱用、メンタルヘルスの状態との関連性が高いことが知られており、マインドフルネスを実践する子供たちは以下のような能力を身に付けることが期待できる。

注意力と学習能力 社会的・感情的なスキル レジリエンス
•    注意力と集中力
•    認知機能の発達
•    落ち着いた行動
•    共感力
•    社会的スキル
•    感情コントロール
•    不安とストレスの低減
•    トラウマ症状の緩和
•    うつ病の予防

 海外における取り組み事例

イギリス

2009年に発足した「マインドフルネス・イン・スクール・プロジェクト(MiSP)」がマインドフルネスに基づいた児童・教師向けのプログラムを提供。

MiSPの認定を受けた教師は2011年の90人から2016年10月までに4,000人と大きく拡大。

2019年からは、子供たちのメンタルヘルスの改善を目的として、370校で正式に導入がスタート。

アメリカ

2015年頃から、多くの公立小学校で導入がスタート。

6万人以上の教師がマインドフルネスのトレーニングを受講済み。CARE (Cultivating Awareness and Resilience in Education) という教師向けのプログラムもある。

正式な統計はないが、数多くの学校でマインドフルネスが実践されている。


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埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。