ヒューマノーム研究所と三田国際学園中、中学生向けAI教育カリキュラムを共同開発

株式会社ヒューマノーム研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:瀬々 潤)と三田国際学園中学校(所在地:東京都世田谷区、校長:原田 啓志、以下「三田国際学園」)は、ヒューマノーム研究所が開発するノーコードツール、データ解析・AI構築プラットフォーム「Humanome CatData(以下「CatData」)」を用いた教育プログラムを共同開発したことを発表した。

他校に先駆け、積極的にICT教育やアクティブ・ラーニング中心の相互通行型授業を推進する三田国際学園の授業において本プログラムを実施する。

中学生向けのAI教育カリキュラムを開発すると共に、AI時代のキャリア教育の効果について検証していく。

「CatData」を用いた中学生向けAI教育カリキュラムの概要

本教育プログラムでは、AI構築を通じて、AI構築そのものだけでなく「ものづくり」「論理的思考」「創造力」「他者との協働」といったさまざまなスキルの向上機会を提供する。

今まさに小中学校で義務化がスタートしたプログラミング教育と本プログラムは、両輪の関係になりうる。

プログラミング教育は論理的思考の構築に軸足がおかれているが、本プログラムでは、AI構築を交えた課題を通じ、技術と社会の接点の理解、教科を横断した知識・技術のつながりを学べる。

これらが両輪となり、生徒の社会課題を発見し解決する力を醸成していく。

従来、中学校でのAI教育はハードルが高いとされてきた。

現在の一般的なAI教育プログラムでは、プログラミング教育のあとに、AI教育を実施する必要があるためである。

本プログラムでは、プログラミングなしでAI構築可能なCatDataを用いることで、プログラミング教育とは独立してAI構築を体感し、かつ、技術的側面を学ぶことを実現。

これにより、プログラミングと並行してAIを学べるだけでなく、AIが活用される社会を中学生の段階から想像し、自身のキャリア設計へとつなげることを可能とする。

図:形状による落下姿勢の違い:カエデの種子が落下する際に2つの回転モードをとることを発見した。

図:形状による落下姿勢の違い:カエデの種子が落下する際に2つの回転モードをとることを発見

本プログラムでは、三田国際学園で実際に行われた研究活動で得られた知見をもとに、カエデの種子の形状と落下姿勢の関係についての実験と一部データを活用し、AI構築における「設計、実験、考察」を実施する。

これからのデジタル化社会を生きる中学生にとって、AIを深く理解することはキャリア構築にも大きく影響する。

ヒューマノーム研究所はAIが様々な教科と融合する姿にふれることで「AIに仕事を奪われる」という言説のみにとらわれず「AIとともに社会を作る」という、より広い視野を中学生にもたらし、AIを利用したより良い社会構築にむけたマインドを構築できるのではないかと考えているという。

本プログラムの教育効果については、三田国際学園と共同で検証する。

AI構築、データ解析等、計算科学的な側面についてはヒューマノーム研究所が、キャリア教育や教材開発といった側面については三田国際学園が、それぞれ評価・フィードバックを行う予定。

背景

現在の中学生は、AIを使った製品やサービスが身近な社会を生きていくにも関わらず、現行のカリキュラムでは、実際にAIが作られる過程に触れることはまれである。

AIは便利な「魔法の杖」である、と捉えられがちだが、AI構築の背景には地道なデータ収集やデータ解析や、人間の試行錯誤が存在する。

AIに限らず、あらゆる技術の背景にある試行錯誤に対して目を向ける行為は「すべての事象には原因がある」という科学的なアプローチそのものである。

ヒューマノーム研究所は、初心者でも短時間で習得できるノーコードツール・CatDataの提供を通じ、AIが社会に浸透するほど重要となる「AIの本質」を伝える機会創出を進めている。

今回、この取組の一環として、相互通行型授業を軸にした先駆的な教育を通じて、思考力と探究心を育てる三田国際学園に協力してもらい、AI構築の実体験を通じ、AIと様々な教科が結びつく広い視野を獲得する世界初(ヒューマノーム研究所調べ)の教育プログラム開発に至った。