川村学園女子大学では2021年度の新入生よりiPadの貸与を始めたことを発表した。

今回の導入は、2019年度から検討されていたもので、大学としてICT教育を進めていくためのものだが、新型コロナの影響で急速に展開した遠隔授業にも対応することになった。
大学としては、ICT支援委員会を組織して、学生・教員のICT活用をサポートしている。
4月に貸与したiPadの活用状況について、今回、学生に調査を実施し、その結果を発表した(4/21~5/6にアンケートを実施して回答率は79%)。
まず、「iPadの貸与があってよかったか?」という問いに対して、貸与があってよかったは57.8%、普通は27.7%、良くなかったは3.6%。
よかったとした主たる理由は、
- パソコンを買わなくていいから
- iPadは使いやすいから
- 同じ端末なので学生同士教えあうことができるから
というものだった(複数回答)。
逆によくなかったとした主たる理由は、既にパソコンやiPadを持っていたからや貸与があるならもっと早く教えてほしかったというものだった。
次に、「大学は新入生にiPadを貸与しましたが、大学はiPadを有効活用するため工夫していると思いますか?」という問いに対して、工夫しているとしたのは57.8%、普通としたのは38%、工夫していないとしたのは4.2%。
以上から否定的な意見は極めて少なく、大学側の意図した通り好評といえると考えているという。
ただ、「普通または有効活用していないと思った理由を教えてください」という問い(複数回答)について、50%の回答が教員はiPadやPCになれていないとなった。
既にiPadの使い方説明会を3月に4回以上開催しているが、今後もアプリの使い方の説明会を実施していき、今以上にiPadに慣れてもらい授業に生かしてもらうつもりという。
今後アンケートは前期末、後期末にとる予定。