神田外語大、セールスフォース・ドットコムの「Education Cloud」を国内私立大学として初採用

神田外語大学(千葉市美浜区/学長 宮内孝久)は株式会社セールスフォース・ドットコムの大学向けソリューション「Education Cloud」を国内私立大学として初めて採用したことを発表した。

国内では2例目となる(1校目は東京大学)。

これを基に、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区/代表執行役社長 佐瀬真人)と連携して、同大独自の学習システム「KUISポートフォリオ」を開発・導入し、4月より運用を開始している。

神田外語大学が「Education Cloud」を採用した背景

「KUISポートフォリオ」は、学生の履修・学習履歴データや成績データと連動し、自身の学修状況が可視化できるクラウドシステム。

大学での学びのデータを一本化することで、学習者のあらゆる学修状況が可視化されるのはもちろん、目標管理や学習毎の振り返りを記録することで、学習を通じたこころの変容や自身の考え方の特徴を明確に把握し、次なる学びへ繋げることができる。

同大では授業のみならず、ボランティアやインターン、留学、休暇中の経験など、学内外のあらゆる活動を学びの機会として捉え、学生自身がデータを積極活用する事により、より質の高い学習に生かし、卒業後も生涯にわたって学び続けることができる自立学習者の育成に寄与する。

神田外語大学(KUIS*:神田外語大学の略称(Kanda University of International Studiesの略)の「KUISポートフォリオ」では、目標設定、学習サイクル(振り返り)、学修到達度といった異なる3つのアプローチから、自分に適した方法で学びによる成長を実感できる。

学生は、大~小レベルの目標設定を行い、目標達成までの道筋を定めます。そして、授業や課外活動等での体験・思考・行動ごとに、学んだことや感じたことを日記のように入力することで、自らのこころの変容や考え方の変化を記録。

また、ディプロマポリシー(DP)に掲げられた学習目標までの進捗状況や課題を可視化し、成長を実感または不足を確認し、継続的な学びの自己点検に繋げる。

さらに、授業のみならず、自主的かつ自発的なボランティア活動やアルバイト・留学・インターンシップ・長期休暇中の体験などの活動も学習機会と捉え、体験から感じたこと、次の行動へ繋がったことを記録することで、日々の行動を客観的・批判的に振り返り(リフレクション)、自身の成長・興味・特徴を把握し、就職活動や自己成長へ繋げることができる。

また、本ポートフォリオは教務システムや学習管理システム(Learning Management System)と連動しており、大学での学びのデータが一本化される。

友人や先輩、担当教員とのやりとりをつうじて、お互いの学びに関する情報交換を促す。

全ての機能はモバイル端末での利用が可能となっており、学生の積極的なアクセスと日常的な利用が期待され、自立学習が促進されるシステムとなっている。

神田外語大学のデジタル活用は、「学生の学習と教育の質を向上させること」を目標に掲げ、これまで時代の変化に合わせて拡充されてきた。

一方で、教員や職員、先輩学生といったステークホルダーとの効果的な連携を実現するためのデジタル活用の促進が、これまで課題となっていたという。

そこで、学生を中心に教員、職員、クラスメートなどの様々なステークホルダーが、デジタル技術及びデータを安全かつ適切に利用できる統合的デジタル環境の構築を目指し、神田外語大学独自のeポートフォリオを開発することを決定。

多様な機能を自由にカスタマイズできる株式会社セールスフォース・ドットコムのEducation Cloudを採用し、システム開発及びコンサルティングに強みのあるデロイト トーマツ コンサルティング合同会社と連携することでKUISポートフォリオが誕生した。

まずは、2021年4月に新設されたグローバル・リベラルアーツ(GLA)学部の学生を対象に、運用を開始。

GLA学部の学生は、3年次後期にニューヨーク州立大学(SUNY)への留学が必修となっており、本システムによる学習は、この留学が有効に機能するためにも活用される。

なお、今回のKUISポートフォリオ開発の取組みは文部科学省の補助事業「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に採択されている。

「KUISポートフォリオ」概要

コンセプト

学びを通じた成長の過程及び成長の証しを可視化し、学習者のさらなる学びに還元するデジタル・パートナー

期待される効果

学生視点

  1. 自身の学修の進捗状況や達成度を客観的かつ批判的に振り返りつつ、今後の学修を方向づけられるようになる
  2. オンライン学習コミュニティを通じた学び合いの促進
  3. 卒業後も含めて学び続ける「生涯学習」のための基盤づくり

教員視点

  1. DP(ディプロマポリシー)とCP(カリキュラムポリシー)に掲げた学習目標に沿った学習進捗のエビデンス蓄積
  2. 高等教育の質保証及び教育プログラムの円滑な運営
  3. 大学機関調査(IR: Institutional Research)のためのデータ蓄積
  4. 教育プログラム基準の国際化への対応

特徴

学習管理システム(Learning Management System)との連携による科目横断的な活用

従来の学習管理システムでは、学習の過程から創出された情報や成果物が科目ごとに分断されていたが、KUISポートフォリオでは科目を超えて学習に関する情報や成果を扱うことができる。

あらゆる学習機会を統合的に把握

授業のみならず、課外活動や学外での活動を含めたあらゆる学習活動を対象とすることができ、学習者は自らの学びの全体像を掴み、さらなる学習に生かすことができる。

個別最適化した成長実感アプローチを提供

異なる3つのアプローチ(目標設定型・リフレクション型・DP能力修得型)を用意することで、学習者が自身に適した方法で学びによる成長を実感し、さらなる学びにつなげることができる。


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埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。