Kahoot!、米国の全生徒の50%が利用するEdTech学習プラットフォームのClever社を買収

ラーニングプラットフォームのグローバル企業Kahoot!は5月7日、カリフォルニアに本社を置く非公開会社Clever Inc.の買収を発表した。

Clever社は米国のK-12(幼稚園から高校)の学校間で最も広く利用されているデジタル学習プラットフォームの一つである。

最も人気のあるこれら二つの教育プラットフォームは、それぞれ別のタイプの製品を提供し、相互にうまく補完しているので、この提携により、米国の学校向けにより優れた学習ソリューションを提供できるようになるとともに、Clever社のソリューションの世界への拡大も加速していく。

Kahoot! グループのClever Inc.子会社化の背景と概要

Kahoot! will acquire Clever, a leading US K-12 EdTech learning platform, accelerating its vision to build the world’s leading learning platform

Kahoot! グループはClever Inc.の株式を100%取得し、買収する予定。

Clever Inc.社は、2021-2022年の業績をベースにした要素も含めて、企業価値が4億3500万 – 5億米ドル(デットフリー・キャッシュフリー)で、対価は現金対価とKahoot!株の組み合わせによって構成される。

取引完了後はClever社がKahoot!の完全子会社になる。

Cleverは今後もオープンプラットフォームのままで、Cleverブランドで活動を継続していく予定。

Clever Inc.は、強力な経営陣の指揮のもと、Kahoot!グループの独立企業として活動していく。

2012年に設立されたCleverは、市場をリードするオープンプラットフォームで、学校、教師、生徒、アプリ開発者を一つのシングルサインオン教育ネットワークにまとめるので、学習へのアクセスがシンプルですべてのユーザーに簡単で最高品質のソリューションを提供している。

デジタル学習への移行と、近年K-12 EdTechを急速にとり入れてきたことにより、K-12の生徒たち、教員、保護者、そしてアプリ開発者に使いやすくすることが大きな課題になっている。

Cleverは、マーケットプレイス、ポータル、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)をベースにしたユーザー管理、そしてシングルサインオンのエクスペリエンスを通じて生徒と教師のワークフローをシームレスに統合し、コンテンツに依存しないKahoot!のデジタル優先の教育アプローチとも一貫性を持っている。

Cleverでは、生徒がログインして学習を始めるのに必要とするすべてのリソースが備わったデジタルの教室を利用できる。

教師はパーソナライズされたデジタル教室を作成して管理し、どの生徒が参加しているかがわかり、助けを必要とする生徒にはすぐにサポートでき、これらすべてのことがプラットフォームを離れずに可能。

Cleverは学校や学区に無料でプラットフォームを提供している。

2020年には13,000以上ある学区の65%、89,000校以上で米国の全生徒の50%に利用され、毎月2000万人以上の生徒たちに56億の学習セッションを提供してきた。

Cleverは、Khan Academy、McGraw Hill、Zoomなど数多くの米国および世界の大手学習プロバイダーも含めて600のアプリ開発者と提携しており、最近ではGoogle Classroomとも新しく提携したことを発表している。

過去3年間、年平均成長率が約25%でしたが、2021年は米国のエコシステムパートナーからの請求収益が4400万米ドルに達する見込みで、キャッシュフローの中立をベースにしながら事業を行い、すべての現金を製品開発に再配置している。

サンフランシスコ(カリフォルニア州)、ダーラム(ノースカロライナ州)に事務所を構え、Clever社には、教育およびテクノロジーに関する専門能力を備えた優秀な人材175人以上が勤務している。

Kahoot!のEilert Hanoa CEOコメント

本日の発表は、学習を素晴らしいものにすることを使命とするKahoot!にとって画期的な出来事です。CleverとKahoot!は、ともに目的主導型の組織であり、学習者一人ひとりの可能性を最大限に引き出すような教育を追求する点で等しく情熱をもっています。

今回の買収により、教育関係のイノベーションのための協働の可能性が大きく開かれ、学校や教師、生徒、両親、そして生涯学習の人たちなどすべてのユーザーにこれまで以上のサービスを提供できるようにできるなるとともに、グローバルな当社の規模を活用してCleverのユニークなプラットフォームを世界中に提供して行きたいと考えております。Kahoot!ファミリーにタイラーと彼のチームを迎え入れることができ、とても楽しみにしています。

当社がKahoot! Spirit、そしてActimoとMotimateの買収によって、企業向けKahoot! at Workを充実させていったのと同じやり方で、Clever社の買収もKahoot! at SchoolとKahoot! at Homeにおける学校、学区、家族向けの当社の製品ラインナップ強化に役立ちます。

Cleverの共同創業者Tyler Bosmeny CEOコメント

私たちがClever を設立したのは、学ぶことをもっと楽しく、真剣に取り組めるようにするためにテクノロジーが強力なてこになると考えたからです。

そして、この考え方をKahoot!ほど見事に体現したプラットフォームはほかにはありません。 Kahoot!ファミリーの一員となることで、私たちの使命を今後も追求するだけでなく、国際市場への展開という私たちのプランもスピードアップするチャンスが与えられました。とても意欲を燃やしています。エイラートや彼のチームと協働できることで、世界中の学校へと可能性を拡げていけることができるのを楽しみにしています。

背景と目的

米国市場でユニークな位置へ

米国ではEdTechエコシステムが急速に拡大し続け、また複雑であることから、生徒や教師、親、学区が、付加価値をもつ学習ソリューションの世界に簡単にアクセスできるようなシングルソースのプラットフォームへの需要が増している。

Kahoot!とClever間で提案された提携関係により、デジタルソリューションを相互に補完し、学習をより効率的で効果的で、すべての人たちに素晴らしいものにする。

CleverはKahoot!の学習アプリも自らのプラットフォームに統合する予定で、Kahoot!の販売チャネルを向上させ、Clever APIを通じて米国K-12の学校の数百万人の生徒や教師に対して効率的に実装することが可能になる。

相互に補完して独特のアドバンテージを生み出す

両社とも強力だが、異なる分野で特長を持っている。

Kahoot!は、ファミリーフレンドリーな学習アプリの幅広い製品を取り揃え、ユーザー生成およびパートナー生成のコンテンツに対応した教育プラットフォームで最先端を行き、バイラルな販売モデルは急速に成長し、グローバル規模になってきている。

一方、Cleverは人気のある、ユビキタスなサインオンプラットフォーム、高い信頼性のエコシステム、忠実なパートナー、そして教育システムとの深い関係を提供している。

両者の提携により、すべての学習アプリ向けに魅力的なマーケットプレイスを提供できるとともにアクセスがシンプルになり、すべてのユーザーに提供する学習ツールを常に改良していくことが期待できる。

大規模な成長とグローバルな拡大へのチャンス

この取引により、相乗効果を生み出し、業界をリードするEdTechツールとリソースによってユーザー数が増加し、もっと多くのことをユーザーができるようになることが期待されているという。

今回の買収は、米国の教育セクターですでに強力な地盤をもつKahoot!にさらに価値を付け加え、200か国以上ですでに展開しているKahoot!を通じてCleverのプラットフォームを拡大する機会を提供し、提携するアプリ開発者が国際市場に進出する足がかりにもなる。

情熱の文化、価値の共有

Kahoot!とCleverは、どちらも目的主導型の組織であり、教育を簡単にアクセスでき、素晴らしいものにすることを使命としている。

買収締結後は、共同で教育セクター向けの新しいマーケットプレイス提供の開発にあたり、教育者がもっといろいろなことをできるようになり、学習者が自分の能力を最大限に伸ばせるようなソリューションを提供することで、社会により大きな影響をもたらしていく。

Kahoot!とCleverは世の中のためになる力として役立つよう取り組み、すべての人にとって多様性、平等、インクルージョンがもたらされるように努力し、すべてのユーザーグループに無料およびプレミアムサービスで提供を続けていく。

財政的概要の改善

強力な経常収益 (ARR) の成長に支えられたKahoot!の堅固な財政的基盤をもとに、Cleverは、アプリ開発者からの直接の収益源 (B2B) による現在のマーケットプレイス構造をベースにして年次経常収益プラットフォームを追加する予定。

600以上のアプリケーション提携という大きな基盤と密接な顧客関係に基づき、Kahoot!は、Cleverがマーケットプレイスの追加リリースにより、今後数年に成長を加速させ、K-12セグメントを越え、国際的にも拡大するという計画に期待をかけているという。

取引条件

Kahoot! グループはClever Inc.の株式を100%取得する。

2021-2022年の業績をベースにした要素、最大6500万米ドルも含めて、企業価値4億3500万 – 5億米ドル(デットフリー・キャッシュフリー)を反映した総対価である。

対価は現金約82%とKahoot!株18%の組み合わせで支払われる。

4億3500万米ドルをベースにした対価の現金部分は分割払いで、2億500万米ドルは契約締結時に、残りの1億5000万米ドルは2021年に支払われる予定。

業績ベースの対価は2022年と2023年に支払われる。対価の現金部分は、利用可能な現金およびKahoot!が利用可能な他の財源から資金調達され、株式対価は各発行日から12か月間固定される。

通常の取引完了条件、規制当局の承認に従って取引は2021年第2四半期に終了する予定。

Cleverとの共同プレゼンテーションは5月19日に行われる予定。