デジタル教科書プラットフォーム「Libry」2022年春に学習者用デジタル教科書機能をリリース

株式会社Libry(リブリー、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:後藤 匠)は、学習者用デジタル教科書の本格的な普及に向けて、2022年春に学習者用デジタル教科書機能をリリースすることを発表した。

さらに、これまで対応していなかった高校社会科にも対応。

なお、3月18日時点で複数の教科書会社に、リブリーをデジタル教科書プラットフォームとして採用されることが決定しているという。

背景

GIGAスクール構想やコロナにより、高校市場でも1人1台PC・タブレットの流れ

2020年、学校教育は急速にデジタル化が進んだ。

子どもたちが学びに使うPC・タブレットは、2020年度内に全国1,812自治体のうち97.6%の自治体で小・中学校への納品が予定されている。

また公立高校でも、本年度中に12県が生徒に1人1台端末環境を整備する予定であることが文部科学省の調査で分かっている。

さらに、2020年に当社が独自に行った調査では、私立の高等学校も含め、全国の28.2%の高等学校で1人1台環境を整備済み、あるいは整備予定であるという結果も得られた。

デジタル教科書の利用制限撤廃や普及促進事業により、活用促進が期待

今後、学校教育におけるICT活用がさらに進むなかで、ICTを活用した学びの出発点として「学習者用デジタル教科書」の普及が見込まれている。

学習者用デジタル教科書は、紙の教科書の紙面を内容やレイアウトを変えずにデジタル化し、それにデジタルならではの機能を付けたもの。

これまで学習者用デジタル教科書は、使用を授業時間の2分の1未満とする制限があったが、2021年4月に向けて、その制限が撤廃される予定。

また、「学習者用デジタル教科書」の普及促進のための実証事業に、20億円の予算が計上されている。

このように、文部科学省としてもデジタル教科書の普及促進のための取り組みが行われている。

9年ぶりの高校学習指導要領改訂(2022年施行)で「生きる力」を育てる

現代社会は、情報化やグローバル化が進展し、激しく変化し予測不可能になっている。

そのような時代において、学校教育には子供たちが、変化や複雑な社会課題に主体的に向き合い、他者と協働しながら問題解決をしていくことが求められてきている。

2022年度の新学習指導要領の施行では、従来から学校教育でも重視されてきた「生きる力」に必要な資質・能力を、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の三つの柱として明確化し、それらをバランスよく習得できるようにすることを目指している。

なお、学習指導要領は約10年に1度のペースで改訂され、今回の高校学習指導要領改訂(施行)は前回の2013年4月改訂(施行)から9年ぶりとなる。

全国400校超で活用が進む「Libry」

リブリーは、学習者用デジタル教科書の特性とAIドリルの特性をもつ、「デジタル教科書・教材プラットフォーム」。

提携出版社の発行する教科書や問題集をデジタル化し、AIドリル機能で生徒一人ひとりの学習履歴に基づいた個別最適化学習を可能にする。

リブリーの大きな特徴は「なめらかさ」。

出版社各社と提携し、すでに学校で採用されている教科書・教材を電子書籍として閲覧でき、問題を解くときも紙とペンを前提とするなど「従来の教育の良さとテクノロジーの調和」を目指している。

そのため、従来の勉強方法に慣れ親しんだ生徒や先生が、抵抗感少なく利用できる。

現在は高校の数学・英語・物理・化学・生物・地学、中学校の数学に対応している。

現在、出版社11社175冊以上をデジタル化し、400校超の学校で有償導入されている。

2020年春のアップデートについて

新学習指導要領に対応し、「生きる力」を育むデジタル教科書プラットフォームへ

これまでリブリーは「教材のデジタル化」を通じて、多くの出版社や学校とともに「知識及び技能」の習得や「先生の働き方改革」に貢献してきた。

Libryは高校における新学習指導要領の施行に向けて、2022年春にリブリーを日本の教育が目指す資質・能力の「三つの柱」に対応した「”生きる力”を育むデジタル教科書プラットフォーム」に進化させる。

また、このような学びをより多くの教科で実現するために、2022年春より高校社会科に対応するなど、大幅にアップデートを行う

リブリーの新機能は、「教科書は『教育の目標』の達成に大いに資するもの」という教科書の原点に立ち返り、紙の教科書以上に「教科書としての役割」を果たせるように「三つの柱」に基づいて検討を進めた。

2022年春にリリースを予定している主な機能は下記の通り。

(1)知識及び技能:学習履歴データの活用で個別最適化学習支援を強化

「知識及び技能」は「自分が何を理解し、何ができるか」を表し、「生きる力」の基礎となる。

ただ暗記するのではなく、深く理解し、応用可能であることが求められる。

基礎的・基本的な知識及び技能については”確実”に習得することが重要だとされている。

リブリーでは、個別最適化学習を支援するため、学習履歴データに基づいた「類似問題検索」や「苦手克服機能」などを提供してきた。

新機能:クラスごとに個別最適化された宿題のレコメンド機能

これまでのリブリーの宿題管理機能は、学校で採用している教材の中から先生が問題を選択して、宿題を作成していた。

新機能では、生徒の学習履歴データに基づいて、「このクラスはメネラウスの定理が苦手そうだから、この問題を宿題にしてはどうか」というように、自動的に問題がレコメンドされる。

これにより、先生はクラスの状況に適した宿題を作成できるようになる。

新機能:関連書籍・マルチメディア教材連携による”深い学び”支援

教科書などを読んでいる中で、興味を持った知識に関連する資料集の該当ページ、動画教材などに、スムーズに遷移することができるようになる。

複数の書籍や教材を横断しながら学習することで、より”深い学び”を支援する。これは出版社や書籍を横断して連携される。

(2)思考力、判断力、表現力など:ルーブリック評価による量的評価を支援

「思考力、判断力、表現力」は、変化が激しく予測困難な現代社会における問題解決に関する力である。

「未知の状況において、既得の知識をどう活用するかを考える思考力」や「他者と協働するために考えを適切に伝える表現力」などがある。

新機能:ルーブリック評価による定量評価支援

新学習指導要領によって明確化された「思考力、判断力、表現力」の評価は、これまで高校領域で積極的に行われていなかった。

本機能は生徒の作成した成果物に対してルーブリック評価による「思考力、判断力、表現力」の評価を行え、それを簡単に集計できる機能となる。

(3)学びに向かう力、人間性など:学びと社会を繋げ、学びの楽しさを発見

「学びに向かう力、人間性等」とは、幸福な人生を切り開くために、周囲や社会とどのように関わっていくかという要素である。

「主体的に学びに向かう力」や「感情を統制する力」「他者と協働する態度や優しさなどの人間性」などを含む幅広い要素となる。

新機能:「主体的な学び」の推進とキャリアコンテンツの連携

普段学習している内容が、社会でどのように生かされているのかを、日々の学習の中で自然と知ることができる機能。

自分が今学んでいることを学ぶ意義を感じることで、キャリアと学びのつながりに気づき、学びの楽しさを感じてもらえることを目指す。

機能の具体的な内容については、「リブリー」のサービスサイト内で随時紹介される予定。

Libryは「一人ひとりが自分の可能性を最大限に発揮できる社会をつくる」というビジョンに基づき、日本の学習の中心となる教材である「教科書」を、ただ知識習得のために使われるものではなく、全ての生徒の「生きる力」を育み、「自分の可能性を最大限に発揮」できるような教材に進化させ、日本の教育の発展に貢献していく。