ブリタニカ・ジャパン株式会社(東京都品川区、代表取締役社⻑: 須藤みゆき、以下ブリタニカ)は、経済産業省「未来の教室」プロジェクト「STEAMライブラリー」において、最先端の研究を通じたSTEAM探究コンテンツを構築し、経済産業省「未来の教室」ポータルサイトに公開したことを発表した。
「モビリティ」や「アリの集団」等の18テーマ180レッスンを、日本語(90レッスン)のみならず英語(90レッスン)でも提供することで、グローバル社会に向けて必要な教育機会を子どもたちに提供し、コミュニケーションスキルの強化もサポートしていく。
STEAMライブラリーコンテンツ構築事業者に選ばれた「ブリタニカ」の教育への想い

ブリタニカは、世界でも有数の教育実績を持つ企業として、デジタル学習コンテンツの開発に取り組み、すべての教育機関に教育と学びのイノベーションを起こしてきた。
世界教育フォーラムでも掲げられているように、未来に必要なスキルの創造を実現するためには、教育のSTEAM化が有効であり、さらなるイノベーションを巻き起こすには、複雑な問題の解決能力、分析能力などを育成することが必要であると考えている。
現在、学校現場ではこれらを育むことのできるコンテンツの採用が推奨されている。
ブリタニカは、従来の科目にとらわれず、学際的なテーマに対し、教科横断的な学習と知識を循環させながら学ぶことができるコンテンツを、制作・提供している。
生徒の興味・関心を刺激し、授業や自宅学習での「探究学習」、「プロジェクト型学習」を楽しく実践していく、そんなSTEAM化の実現に一翼を担いたいという想いで、今回ブリタニカはSTEAMライブラリー構築事業者に応募、選定された。
また、グローバル企業である利点を活かして、英語学習にも力を入れており、すべてのSTEAMライブラリーコンテンツを日本語と英語の両方で提供している。
ブリタニカの作成したコンテンツのポイント
- 最先端+日本の教育現場での使いやすさ:日本の先生のワーキンググループ監修のもと、最先端かつ教育現場での使いやすさを重要視。
- 文理融合:文系・理系の教科を融合させることで、STEAMの特徴でもある横断学習、発展的な学習を可能とした。
- グローバルコミュニケーションスキルの強化(日本語・英語での提供):グローバル教育を意識し、すべてのコンテンツで英語と日本語の2言語での学習を可能に。
ブリタニカが提供するコンテンツ18テーマ180レッスン
18テーマの内容
- ハイブリッド
- モビリティ
- スマートハウス
- アリの集団
- 地図を収益化する
- 心地よさの探究
- 体験の共有
- ベジミート
- 水素
- バイオジェット燃料
- 風力発電
- ドローン
- 自動運転
- 高耐久の偏光材
- 活性汚泥の微生物
- 長寿命Oリング
- トンボ
- 介護用ロボット
180レッスン(日本語90レッスン/英語90レッスン)の共通の内容
- 授業用レッスンプラン(動画を含む)
- リモートラーニングタスク(様々な課題の提供)
- 教育用ガイド(生徒の回答例を含む)
- 生徒用ガイド
コンテンツ制作協力パートナー

今回のコンテンツ制作は、東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)、国立研究開発法人産業技
術総合研究所(産総研)、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、筑波大学附
属中学校からテーマ設定、制作協力をもらいながら実現した。
STEAM※ライブラリーとは
子どもたちが伸びやかに「未来社会の創り手」として育つきっかけを提供すべく、経済産業省が開発を推し進めてきた事業。
学校および生徒自身や保護者が自宅からデジタル教材にアクセスし、探究学習のきっかけやその過程での幅広い論点を見出すことを支援するため、「未来の教室」実証事業の一環として公開されている。
※STEAMとは、 Science / Technology / Engineering / Arts / Mathematics の頭文字の組み合わせであり、世界共通の教育キーワードの一つ。「教科縦割りの詰め込み」から「学際研究的で創造的な」学びへとシフトさせていく考え方。
未来の教室について
政府は「GIGAスクール構想」を中心に、関係省庁を挙げて学校現場のデジタル環境を整備している。
経済産業省では新しい学習指導要領のもとで、1人1台端末と様々なEdTech(エドテック)を活用した新しい学び方を実証する「未来の教室」実証事業を、2018年度から全国の学校などと進めている。