oVice株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:ジョン・セーヒョン)が提供する、自由に動いて話しかけられるバーチャル空間「oVice(オヴィス)」を利用し、授業やゼミなどを行う学校が急増している。
1月の緊急事態宣言発令により、学校関係からの申し込みがこれまでの2倍以上に増えているという。
oViceとは

画面共有をしながらビデオ通話している様子
ウェブサイト上で自分のアバターを自由に動かし、相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけられる2次元のバーチャル空間。
自分のアバターに近い声は大きく、遠い声は小さく聞こえ、まるで現実の空間で話しているような感覚を味わうことができる。
偶然聞こえてきた会話に簡単に参加でき、会話する中で生まれた新たなアイデアを形にしやすい環境を整えている。
必要に応じてその場で画面共有やビデオ通話することも可能。
加速する学校のオンライン化。学生同士の自由な交流に重点。

コロナ禍により多くの学校でオンライン化が進んだが、ビデオ会議ツールを使った「一方的な授業の配信」だけでなく、学生が自由に交流してコミュニケーションを行えるツールを探す学校が急増している。
バーチャル空間でアバターを使い、講師の話を聞きながらグループディスカッションを行ったり、研究室のチームのやり取りで使ったりと、さまざまな場面での活用が広がっている。
教育機関からの今年1月の申し込みは、これまでの2倍以上に増えており、学校のオンライン化が進んでいる。
大学の講義での導入事例:兵庫県内の私立大学の一コマで利用

講師からの問いにアバターを使って回答している様子(A.B.Cを各学生が選択)

与えられた議題について、テーブルごとにグループディスカッションを行っている様子
兵庫県内の私立大学では、外部講師によるゼミの授業の1コマで利用。
講義では「AIとコミュニケーション」というテーマで、現在の生活で既にAIを利用しているか、AIとの共存は可能だと思うかについて、講師の話を聞きながら学生がグループディスカッションを行ったり、問いに対してアバターを動かして回答したりした。
研究室のやり取りや学会での導入事例も

四隅で各自が研究発表を行い、真ん中で自由な交流ができる、学会開催に最適なレイアウト
講義だけでなく、研究室で教授と学生同士のやり取りを行う目的でもoViceが使われ始めている。
ちょっとした研究内容のやり取りをアバターを介して行うことで、より学生がスムーズに情報交換できるよう工夫している学校も増えている。
また、学会などでは研究発表と交流会を同時に開催できるレイアウトを利用し、研究者同士が集まり各自の発表をするとともに、ネットワーキングなども行われた。
利用大学からの声
文科省は次年度の講義の主体を対面授業に置くように要請をしており、今後のリアルとオンラインのすみわけ方法については各校が検討しているところです。
講義で使ってみて、授業料に見合った講義環境の提供を提供するだけでなく、学生が自由に交流して友人を作れような場所づくりにも役立つのではないかと感じました。また、そうした居場所を作ることで学生に学校の楽しさを知ってもらい、中退対策の一環としても活用できると考えています。