アイロボットジャパン合同会社(本社:東京都千代田区/代表執行役員社長 挽野元)は、プログラミングロボット「Root(ルート)」を2月19日(金)よりアイロボット公式オンラインストアならびにiRobot Education認定販売代理店にて販売開始することを発表した。
ロボット掃除機ルンバをモチーフとしたRootは、アイロボットが長年取り組んできたSTEM教育への情熱を形にしたロボット。
無料でダウンロードできる専用アプリでのプログラミングにより、走る、光る、描く、音を奏でることが可能で、子供のワクワク感を刺激し、自由な発想を創出する。
アイロボットではCEOのコリン・アングルが旗振り役となり、2009年からSTEM*プログラムを社内に導入、日本でも2017年からボランティア社員により、ルンバの実機を使ってのプログラミング教室を開催してきた。
*STEM : Science(科学)Technology(技術)Engineering(エンジニアリング)Mathematics(数学)の頭文字からとった教育プログラム。日本でも2020年度から小学校でのプログラミング学習が必修化されたことにより注目されている。
今回発売されるプログラミングロボット「Root」は、子供が感じる楽しさやワクワクの“根っこ”の部分を大切にしたい、という想いからネーミングされた。
専用のアプリはブロックをつなげて簡単にプログラミングするLevel1から、本格的にテキストコーディングするLevel3まで3段階のレベルで構成されており、小学校教育の全ての教科ならびに中学校でのプログラミング授業で使えるようデザインされている。
Rootは壁に当たったら跳ね返るバンパーや、段差センサーなど、ルンバに見られる機能が踏襲されている。
またプログラミングを楽しく学べるよう、光、音、ペンを使っての描写や消しゴムなど様々な機能が搭載されている。
さらに裏面のマグネットによりホワイトボード上での垂直走行が可能、作品のプレゼンテーションや先生によるデモンストレーションでも活躍する。
なお、Rootは専用のアプリ上でコードのシミュレーションをすることができるので、実際のロボットが手元になくてもアプリのみで自作のプログラムを作成、確認できるほか、クラウド上に作成したプログラムを保存することで世界中のプログラマーにシェアすることができる。
日本へのRoot導入にあたり、コリン・アングル氏のコメント
アイロボットでのSTEM教育の目的はプログラミング技術の習得のみならず、子供たちにロボットやモノづくりに興味を持ってもらいエンジニアとしての一歩を踏み出すことで、将来アイロボットで共にロボット開発に取り組んでもらおうという意図があります。性別や人種、年齢、レベルを問わず、子供たちに平等に学びの機会を与え、後押しすることがアイロボットの願いです。
「みんなでRoot!プロジェクト」参加校募集について
1月19日より「みんなでRoot!プロジェクト」の参加校をRoot専用ホームページ「iRobot Education」上で募集する。
これは全国の小学校を対象にRootを配布するもので、1校につき6台、合計1,000台のロボットを無償提供するもの。
プロジェクトは、昨年より小学校で必修となったプログラミング教育を本格導入してもらうための支援施策で、参加校には自作のカリキュラムや作品を発表するイベントなどインタラクティブな展開も視野に入れているという。
応募は先着順。
プログラミングロボット「Root」概要

発売日
2021年2月19日(金)
価格
29,800円(税込)アイロボット公式オンラインストア価格
付属品
- USB充電ケーブル
- 折り畳み式ホワイトボード
- デコレーションシール
- ホワイトボードマーカー2本
- 拭き取りクロス
製品寸法
本体 幅13.4 x 奥行き14.9 x 高さ4.5(cm)
製品重量
本体 約0.49kg
バッテリー
最大稼働時間5時間 バッテリー充電時間3時間
機能

- 接続:Bluetooth LE
- 動き:エンコーダーを使った正確な動き
- 垂直機動:マグネットを使い白板・黒板で使用
- 書く:ペンを使って線を描く
- 消す:黒板消しを使って書いた線を消す
- 接触:バンパーセンサーが障害物を認識
- 音楽:スピーカーから音や音楽を奏でる
- 光る:7色の色を発光
- 見る:光を検知

- センシング①:ジャイロセンサーとの連携
- センシング②:4つのタッチゾーン
- スキャン:色線の追跡と反応
- 段差検知センサー:落下防止機能
- 機動時間:1時間
- 拡張性:USB-Type Cによる拡張
お絵描き

中央に付属のペンを挿すと、絵を描くことが出来る。また、Root本体にもお絵描きやデコレーションが出来る。
音楽を奏でる

全8音階と音符の種類を設定することが出来る。
7色の光を出す

7色の色と、光の量を設定することが出来る。
壁を上る

裏にマグネットが付いているので、ホワイトボードにくっついて、垂直に移動させることが出来る。
運転

手持ちのデバイスに合わせてRootを動かしたり回転させたりできる。
ルンバのように動く

バンパートリガー(※)を利用すれば、ルンバのように障害物に当たりながら進むことも出来る。
※iRobot、iRobot ロゴ、アイロボット、Roomba、ルンバ、Rootは、アイロボットの登録商標または商標。
iRobot Root 専用アプリ「iRobot Coding」とは

日本語で開発されたRoot専用アプリ「iRobot Coding」は3段階のレベルで構成されている。
画面右のフィールドでプログラムがシミュレーションされるのでロボットがなくても楽しむことができる。
iRobot CodingアプリはWebブラウザー(Chrome、Edge)、iOS、Androidから利用可能。
レベル
LEVEL1:グラフィック・ブロック

動きがイラストで描かれたブロックをドラッグ&ドロップをしながら、コーディングの基礎となる論理的スキルを学ぶ。
LEVEL2:ハイブリッド・ブロック

グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせて、コーディングの流れを習得していく。
LEVEL3:フル・テキスト・ブロック

フルテキストコードを使用して、本格的にコーディングコマンドや構文を打ち込む。
※Appleは米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。App StoreはApple Inc.のサービスマーク。iOS商標は米国Ciscoのライセンスに基づき使用されている。Google、Android、Google PlayはGoogle LLC の商標または登録商標。
アイロボットは人々の生活をより豊かにすることをミッションに、掃除機カテゴリーだけでなく、教育分野にもロボットを導入、子供たちの尽きない好奇心をロボットでインスパイアしていく。