近畿大学、VR空間を用いた授業コンテンツの実証実験を実施

近畿大学総合社会学部(大阪府東大阪市)の岡本 健准教授は、株式会社増進堂・受験研究社(大阪府大阪市)、株式会社テンアップ(神奈川県横浜市)との産学連携で、VR空間を用いた授業コンテンツの開発を行っている。

これは、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「”オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施しているもの。

令和3年(2021年)1月13日(水)に、実証実験として実際にVR空間を用いたオンライン授業を実施することを発表した。

「”オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」概要

  • コロナ禍における新しい授業のカタチ「VR空間を用いた授業コンテンツ」を産学連携で開発
  • より面白い「オンライン授業」ができるプラットフォームの開発および教育方法論の確立を目指す
  • 「”オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施

近畿大学は、令和2年(2020年)5月15日に「”オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させた。

これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクト。

72件の企画提案が採択され、約1億3千万円の研究費をかけて研究等を実施している。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在でも多くの大学でオンライン授業が実施されているが、授業への「参加感」や「臨場感」の不足が課題となっている。

このプロジェクトでは、株式会社テンアップが開発したVRシアター型の授業システムによって、「参加感」や「臨場感」があり、学習効果が高く面白い「オンライン授業」の企画・製作を目指している。

360度画像撮影・編集および授業デザインについては、VRによる教育コンテンツの開発を進めている株式会社増進堂・受験研究社が担当している。

当日はVR空間に作成した教室内に、教員や学生の分身となるアバターを配置することで、学生はアバターを通して授業に参加している雰囲気を感じることができる。

アバターは操作パネルを使用して自由に動かすことができ、リアクション(挙手・手を振る・拍手など)をとることも可能。

またVR空間の背景を360度カメラで撮影した写真にすることで、あらゆる場所で授業を受けているような臨場感も味わうことができる。

さらに、画面上へ簡単に授業の資料などを映し出すこともできるため、教員側にとっても便利な授業ツールとして活用することができる。

実際に受講した学生へのアンケート調査では、VR空間によるオンライン授業について高い評価を得ているという。

今後は、大規模講義による負荷の検証やスムーズな授業運営・受講環境の整備と共に、講義内容やテーマによる効果の差異なども実証していく予定。

日時

令和3年(2021年)1月13日(水)10:45~12:15(2時限目)

講義内容

  1. 担当教員による本取り組みの背景、概要と意義の説明
  2. 岡本ゼミの学生による研究発表と質疑応答

実施方法

VRシアターにてオンライン授業を実施

担当教員

近畿大学総合社会学部総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 准教授 岡本 健

受講者

近畿大学総合社会学部総合社会学科 社会・マスメディア系専攻全学年 約100人


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シンボ ナツキ
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。