ユニティ、 パフォーマンス・安定性・ワークフローを改善した「Unity 2020.2 TECH ストリーム」をリリース

マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:豊田 信夫)は、「Unity 2020.2 TECH ストリーム」をリリースしたことを発表した。

UnityストアまたはUnity Hubから直接ダウンロード可能。

Unity 2020.2 TECH ストリームには、既存のツールに400を超える改善点が盛り込まれた。

引き続き、イテレーションの高速化、よりスムーズなワークフローの提供、生産性の向上を実現し、ユーザーはより短い時間でより多くのことを達成できるようになり、2020年長期サポート(LTS)への容易なアップグレードパスを確保している。

Unityのチーフプロダクトオフィサーであるブレット・ビビー(Brett Bibby)氏コメント

Unityユーザーのニーズに応えるため日々努力していますが、今年は特にコミュニティからの具体的な要望を聞くことに力を入れました。私たちのツールが最高の体験を提供し、正しい結果を可能にするようにしたいと私たちは考えています。

ユーザーから寄せられた素晴らしいインサイトのおかげで、Unity 2020.2 TECH ストリームでは、これまで以上に安定した、より優れたソリューションとワークフローを提供することができました。

「Unity 2020.2 TECH ストリーム」概要

Unity 2020.2 TECH ストリームでは、LTSリリース前のサポートで最新の機能や改善点にアクセスできるため、プリプロダクション中のプロジェクトを持つクリエイターや、最新のプロダクション対応機能を活用して競争力をつけたいと考えている人に最適。

プロトタイピングの段階を過ぎてプロジェクトに着手しようとしているクリエイターには、最高レベルの安定性を提供し、リリースから2年間完全にサポートされるLTSリリースを推奨している。

リリース内容

細かなUXの改善

  • 配列とリスト:要素の並び替えをインスペクター内で行えるようになった。またこの機能が不要な場合は、[NonReorderable]属性を使用して機能を無効にすることもできる。
  • テクスチャインポートパイプライン:2D配列や3Dテクスチャに使用する場合、ユーザーはカスタムC#コードを記述することなく、Flipbookの配列/3Dテクスチャをインポートして直接プレビューすることができる。
  • メッシュインスペクター:ブレンドシェイプが存在する場合はそれをメッシュインスペクターで可視化できるようになり、また複数のプレハブを同時にシーンにドラッグすることができる。
  • クイックサーチ:最新のクイックサーチパッケージを使うと、クリエイターはプロジェクト内のすべてのシーンとプレハブを一度に検索できるようになった。

プログラマーツールとパフォーマンスの改善

  • Unityセーフモード:起動時に発生する可能性があるエラーに対処するためにUnityは新しいセーフモードの利用をユーザーに促すようになり、プロジェクトの管理、コンパイルエラーの解決、元のプロジェクト状態への復元が可能になった。
  • 決定論的コンパイル:C#スクリプトをコンパイルする際、決定論的コンパイルは、アセンブリ定義参照の不必要な再コンパイルを回避することでコンパイル時間を最適化し、より効率的な変換プロセスを作成してワークフローを大幅に改善。
  • PhysX:RigidbodyのヒエラルキーをPhysXで規則的なジョイントを持つArticulationBodyのヒエラルキーにリンクする機能が改良されている。これは、ロボット工学や物理学をベースにしたゲームをしている場合に特に便利。
  • パフォーマンスと安定性の向上:Unity 2020.2はいくつかの分野で大幅な最適化が行われており、エディタ内のスクリプテッドインポーターの登録機能で検索が最大800倍に高速化されたほか、改良されたネステッドプレハブの改良が最大250倍に高速化されているなど、いくつかの分野で大幅な最適化が行われている。
  • プロファイラー:プロファイラーには、より多くの可視化オプションが追加され、APIを使用してプレーヤの統計情報を読み取って表示できるようになった。
  • C# 8 サポート:このリリースでは、C# 8の機能と機能強化のサポートが追加され、Switch 式がパターンマッチングで更新され、より合理的な条件付きコードの書き方が提供されている。

グラフィック&アーティスト向けツール

  • HDレンダーパイプライン (HDRP):改良されたライティングデバッグツールが搭載されるようになり、デカールシステムも改良された。また、新しいパストレーシング要素とサブサーフェススキャッタリング、レイトレーシング(プレビュー版)の修正と新機能も含まれている。
  • 新しい HDRP サンプルテンプレート:ハイエンドハードウェアをターゲットにした写実的なグラフィックを目指すプロジェクトの出発点として最適。このテンプレートは、異なる光の強度によるリアルなシーンを体験し、学習し、作成するための素晴らしい出発点になる。Unity Hubからダウンロード可能。
  • ユニバーサルレンダーパイプライン (URP) :アップデートされたURPは、Unityのビルトインレンダラーと同等に近づける新機能を導入している。スクリーン空間アンビエントオクルージョン(SSAO)は、シーン内の環境光のビジュアル品質を向上させ、またサーフェス入力に対応した新しいLitシェーダーがある。
  • シェーダーグラフ:強化されたシェーダーグラフには、グラフエディタのパフォーマンス向上など、テクニカルアーティストのワークフローを改善するための新機能が含まれている。
  • 2D Animation:改良された2Dのデフォルトアセットとメニューに加えて、最新の2D Animationには2Dインバースキネマティクス(IK)が統合されており、2Dスケルトンアニメーションを使用しているアニメーターはアニメーションの可能性を広げ、また制作時間を節約することができる。
  • ワークフローを改善し、より多くのことができるように:シェーダーグラフ、Visual Effect Graph、アAnimation Rigging パッケージもさらにアップデートがされ、プレビュー版のステータスを終えている。また、グローバルイルミネーション(GI)とUnity Recorder APIは、クリエイターがより正確に、より少ない労力でプロジェクトに命を吹き込むのに役立つ。

Unityは、開発ツールに加えて、クリエイターがスケーラブルで高度に最適化されたオンライン体験を作るためのソリューションを提供している。