プログラミング言語「Ruby」を活用したITサービスのビジネスアワード『Ruby biz Grand prix 2020』表彰式を開催

Ruby biz グランプリ実行委員会(事務局:島根県 商工労働部 産業振興課)は、2020年12月16日(水) に『Ruby biz Grand prix 2020』表彰式を開催、当日の内容を公開した。

『Ruby biz Grand prix 2020』表彰式の内容

『Ruby biz Grand prix』は、プログラム言語「Ruby」を活用して、ビジネスの領域で新たな価値を創造し、今後の発展が期待できるサービスや商品を表彰するグランプリ。

第6回目となる今回は、初のオンライン開催となり、島根県からLIVE配信。

今回のエントリー事例は24事例に及び、VRやAIなど最新技術を活用して、医療・ビジネス・投資など各分野の問題解決に取り組んでいる最先端企業の中から大賞2点と特別賞3点、Vertical Solution賞4点が表彰された。

まず、主催者を代表して実行委員会 委員長 井上 浩の挨拶から始まった。

実行委員会顧問挨拶では、実行委員会 顧問 丸山 達也 島根県知事が動画にて挨拶し、その後、Ruby biz Grand prix 2020の概要説明と実行委員会委員・審査選考委員会審査委員を紹介した。

メインイベントとなる表彰式では、国内からエントリーされた24事例の中から選ばれた、大賞2点と特別賞3点に加え、Vertical Solution賞4点がノミネートされた。

大賞には株式会社tsumugと株式会社メディカルノート、特別賞には株式会社オープンエイトと株式会社すむたすと株式会社ONE COMPATH、Vertical Solution賞には株式会社ジョリーグッドと株式会社ビビッドガーデンとfreee株式会社と株式会社ブリッジ・シー・キャピタルがそれぞれ選出された。

表彰式の後、大賞と特別賞の受賞者が受賞事例のプレゼンテーションを行った。

プレゼンテーションでは、サービスの紹介に加え、Rubyを活用した理由や優位性なども話してもらった。また、表彰式の締め括りには、「Ruby」開発者であり審査員長を務めるまつもとゆきひろ氏より、第6回となった本グランプリに対する想いと各賞の選考理由を語ってもらった。

応募作品への評価にあたっては「例年のことではあるが、どのサービスも非常にクオリティが高く、審査には困難を極めました。今回、表彰させていただいたサービスは未来の世界・日本のサービスを変革させるきっかけになるようなインパクがあると感じております。」とコメントし、Rubyのもたらす革新性とRubyを活用したビジネスの発展性や将来性を改めて感じられる機会となった。

主催者代表挨拶(実行委員会 委員長 井上 浩)

表彰式は、主催者代表として、実行委員会 委員長である井上 浩の挨拶で始まりました。井上氏は、「本グランプリはRubyで開発されたこれから広がるであろうサービスを顕彰することが目的であります。

今回で第6回となるRuby biz Grand prixは、累計185のサービスにエントリーをいただいており、その多くのサービスが既に大きく広がっております。

実行委員会顧問挨拶(実行委員会 顧問 丸山 達也 島根県知事)

実行委員会顧問挨拶では、実行委員会 顧問である丸山 達也 島根県知事が動画にて挨拶。

本グランプリの目的について、

島根県では若者に魅力のある雇用を提供するため、IT産業の支援に力を入れて取り組んでおります。このRuby biz Grand prixもその取り組みのひとつである。

と解説した。

また、昨今の社会情勢について、

新型コロナウイルスの影響で社会経済活動におけるITサービスの重要性が改めて強く認識されております。

Ruby biz Grand prixに応募されたサービスがウィズコロナ・アフターコロナのニューノーマルのビジネスを支えるサービス・技術として、ますます活用・発展されますことを期待しております。

と激励の言葉を贈った。

Vertical Solution賞表彰

Vertical Solution賞の表彰では、株式会社ジョリーグッドよりサービス開発局 サービス開発部 プリンシパルエンジニア 浅川 和久氏、株式会社ビビッドガーデンよりプロダクト採用責任者 シニアエンジニア 平野 俊輔氏、freee株式会社よりテックリード 増田 茂樹氏、株式会社ブリッジ・シー・キャピタルより取締役CTO 太田 智彬氏が表彰され、受賞された喜びと感想を述べた。

特別賞表彰

特別賞の表彰には、株式会社オープンエイトより執行役員 兼 CTO 兼 テクノロジー開発部長 石橋 尚武氏、株式会社すむたすより共同創業者 取締役 伊藤 友也氏、株式会社ONE COMPATHよりコンシューマ開発グループ マネージャー 池本 聡氏がノミネートされ、代表してコメントを述べた。

大賞表彰

大賞の表彰には、株式会社tsumugよりソフトウェアエンジニア 池澤 あやか氏、株式会社メディカルノートよりCTO 横尾 雅博氏が表彰され、大賞を受賞された率直な感想を話した。

特別賞受賞者プレゼンテーション

特別賞を受賞した株式会社オープンエイトの石橋氏は、

弊社は手持ちの静止画やテキストをアップロードするだけで誰でも簡単にクオリティーの高い動画を制作できる『Video BRAIN』というサービスを提供しております。

Rubyを用いて、動画クリエイティブを生成するという複雑なAPIを実現しており、スピーディーかつ高品質なサービスを提供することが可能となっている。

と述べ、株式会社すむたすの伊藤氏は

アナログで多くの不便がある不動産売却をテクノロジーを活用して便利なものに変えていくために『すむたす』を作りました。

とサービス開発にかける想いを語った。

また、株式会社ONE COMPATHの池本氏は

開発効率の良さ・ライブラリの充実さ・技術者が多いという利点があり、Rubyを採用させていただいております。

とRubを採用した理由を話した。

大賞受賞者プレゼンテーション

大賞を受賞した2社からも、サービスのプレゼンテーションを行ってもらった。

株式会社tsumugの池澤氏は、

スペースを一時的に借りたい方と自身が所有するスペースに借り手がつかなくて困っているオーナー様のお役に立つべくして生まれたのが、空間シェアリングサービス『T!NK』シリーズです。

元々、別の言語でサービス開発していましたが、開発言語をRubyに切り替えたことで、生産性の高い開発環境とコードの簡潔化が実現でき、実装のスピードが向上しました。

と語った。

株式会社メディカルノートの横尾氏は、

弊社は『Medical Note』という日本最大級のデジタルヘルスケアプラットフォームを運営しております。その中で、社内開発補助ツール向けの多くにRubyを採用しており、ライブラリが豊富なRubyの特長が役立っております。

と話した。

審査員長挨拶 (まつもとゆきひろ氏)

閉会の挨拶として、審査員長であるまつもと氏は、まず第6回目を迎えたこのグランプリについて「例年のことではあるが、どのサービスも非常にクオリティが高く、審査には困難を極めました。」と各サービスへ賞賛の言葉を送らった。

また、

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、日常生活において大きな変化のある一年でした。このような変化を強制されることによって、社会が良くなる方向に圧力がかかったという点においては、プラスの側面もあるのではないかと思っております。

思い返せば1993年にRubyを開発し始めたきっかけもバルブ崩壊が一因でした。また、RubyがWEBで活用されるようになったことも2000年代初頭のインターネットバブルの崩壊による影響も多かったと感じております。

と今年一年とRubyの開発当時を振り返りました。最後に、

このような新型コロナウイルスや社会への変容の圧力は、数年後や十年後の未来には、大変だったが社会が大きく変わるきっかけになったと思い返されるようになるのではないかと強く感じております。また、今回、表彰させていただいたサービスは未来の世界・日本のサービスを変革させるきっかけになるようなインパクがあると感じております。

エントリーいただいた企業や受賞された企業について、大変素晴らしい働きをされていることを称賛させていただきたい。

と述べ、式典を締めくくった。