マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:豊田 信夫)は、親会社であるUnityがイスラエル・テルアビブに拠点を置くコンピュータビジョンおよびディープラーニング企業であるRestAR社の買収を発表した。

RestAR社は、ファッションブランド、オンライン小売業者、マーケティング担当者がモバイルデバイスのみを使用して、実物の消費者製品を高品質な3Dでスキャンし、レンダリングすることを可能にする。
先日発表したマーケティング担当者向けツール・Unity FormaやこのRestARによりあらゆる製品やオブジェクトのデジタルツインを3Dで生成できることを通じて、インタラクティブなリアルタイム3D技術の力をあらゆるタイプのマーケティング担当者に拡張する。
リアルな3Dモデルの作成は時間がかかり、手作業であり、コストがかかるプロセスであり、これらを実行できる余裕のある企業はほとんどない。
RestARでは、スキャンは1分程度の動画で完了し、専門的な知識や特別なハードウェアを必要とせず、最先端のAIベースの技術を用いてクラウド上で処理・高圧縮される。
RestARは、オンラインビジネスにおいてマーケティング担当者が製品の高品質な3Dモデルを簡単に作成できるようにする。
現在RestARは、UGG、Off-White、Wix、Dafiti、Hoka One One、Palm Angels、Heron Prestonなどの大手ファッションブランドやeコマースプラットフォームと提携している。
RestARの社員は、イスラエルのテルアビブにある同社本社からUnityに入社する。
Unityは、リアルタイム3D開発のための最も包括的なプラットフォーム。
新興のクリエイターからグローバルブランドまで、あらゆる業界や地域の企業が、魅力的なリアルタイム3D体験を作成するために、Unityのパワフルでアクセスしやすいツールを使用している。
UnityのUnity Create Solutionsのシニアバイスプレジデント兼GM デイブ・ローズ(Dave Rhodes)氏コメント
RestARの買収により、Unityは、ほぼすべての製品のデジタルマーケティングを民主化することで、ブランド、小売業者、消費者に大きな力を与えることができるようになりました。
かつては大手メーカーや消費財メーカー以外の企業には手が届かなかったものが、現在では、製品を販売するための具体的で効果的な方法を探しているあらゆる規模の企業に利用できるようになりました。私たちは、誰もがUnityの製品を活用できるようになるべきだと基本的に考えており、今回の買収はその方向性に向けたもう一つのステップとなります。
RestARのCEOであるバー・サラフ(Bar Saraf)氏コメント
COVID-19の危機は、新しい消費者行動とデジタルトランスフォーメーションに向けた小売業やその他の業界の拡大を加速させました。
すでに複数の業界で3Dコンテンツのレンダリングにおいてリーダーとしての地位を確立しているUnityと並んで、RestARはUnity Formaと組み合わせることで、あらゆる業界のビジネスやマーケッターにとってビジュアルコンテンツのゲームチェンジャーとなるでしょう。