全国の高校生が全てオンラインで企画開発したハイパーカジュアルゲーム「Beat The Ghost」リリース

社会がコロナ禍に見舞われる中、京都芸術大学スタートアップ支援室が全国の高校生に呼びかけ、国内外50名の高校生が参加し、全てオンラインで行われたハイパーカジュアルゲームの企画を提案。

ゲームコンテンツ及び広告配信ネットワーク開発の株式会社Colorful Tails と共同開発を行ったゲームが、12月2日にリリースされたことを発表した。

概要

  • 国内外の高校生が個人、グループワーク、企業へのプレゼンなど全ての過程をオンライン上で実施。
  • 京都芸術大学の教員及び在学生がファシリテーターとして高校生をサポート。
  • 高校生たちが考案したハイパーカジュアルゲーム「Beat The Ghost」が採用・開発され、世界に向けてリリース。
  • 取り組み期間は、3週間(キックオフから、企業へのプレゼンまで)。その期間で高校生が自身のアイデアを社会実装できることを実証。高校の「探究学習」への新たな提言に。

京都芸術大学(京都市左京区/学長 尾池和夫)クロステックデザインコースでは、高校生と企業を交えてスマホゲームの一種である「ハイパーカジュアルゲーム」を共同開発するプロジェクトを開催。

この取り組みのモデルを起業支援セクションである本学スタートアップ支援室が高校生にも展開。

その呼びかけに応じて、日本、韓国、台湾から50名の高校生が参加した。

コロナ禍によりオンラインで進める本プロジェクトは国を超えた参加者が、一度も対面で会うことなく、Web会議ツール(Zoom)やビジネスチャットツール(Typetalk)などを駆使して、コミュニケーションを図り、アイデアの提案を行った。

zoomでのオンライン説明会。

第1弾プロジェクトに参加した20名の高校生は、一週間で200案近いアイデアをアプリ開発、広告ネットワーク開発会社である株式会社Colorful Tailsへ提案。

そこから5案に絞られ、各ゲームの企画とデザインの詳細をチームに分かれて検討し、同企業へプレゼンテーションを行った。

グループワークとプレゼンテーションにあたっては、京都芸術大学教員及び在学生が「ファシリテーター」として、高校生へアイデアの出し方の基本から、企画・プレゼンテーションまでサポート。

企画プレゼンテーションの結果、その中の案が採用され、株式会社Colorful Tailsがゲームを開発、アメリカ市場に向けて、リリースされることになった。

参加した高校生からは、自分たちにとって身近であるスマホゲームの企画・デザインに携われた喜びの声のほかに、

  • 「日本人の視点だけではなく、世界中の人にルールが分かるゲームのアイデアを出すことは思った以上に難しく、そうした視点を持つことの重要性に気づいた。」
  • 「オンラインでお互いのことをよく知らない相手に自分の意見をどのように説明したら伝わりやすいか深く学べた。」
  • 「自分がイメージしているものを、他者に伝えるために言語化することの大切さに気づいた。」
  • 「良いアイデアにするために、チームでコミュニケーションを図ることの重要性に気づいた。」

など、オンラインでのコミュニケーションを取る難しさやチームワークの重要性などへの気づきが感想として挙げられていた。

ハイパーカジュアルゲームとは、現在アメリカを中心に世界中で流行しているスマートフォンのゲーム。シンプルなデザイン、誰もが遊べるルールで、ターゲットを選ばないのが特徴。ダウンロード数が1億を超えるものもある。

株式会社Colorful Tailsはゲームコンテンツ及び広告配信ネットワーク開発事業を展開。主力PR事業を拡張させ、幅広い領域においてサービスを開発・提供する事業創造カンパニー・株式会社ベクトルの関連子会社(代表取締役 伊藤淳智)。

ゲーム「Beat The Ghost」の内容

魔法使いの主人公が、コマンドを入力して、お化けを倒していくゲーム。

コマンド入力のシンプルな操作で、テンポよくお化けを倒していく爽快感が溢れるゲームとなっている。

株式会社Colorful Tails代表取締役 伊藤淳智氏コメント

この度は、京都芸術大学様とこのような取り組みができ、大変うれしく思います。

私達の事業では、新しいアイデアをどんどん出し、スピードを上げて開発をしながらチャレンジを継続していくことが重要となります。その要となるアイデアの部分を学生の皆様と連携しながら、若くて柔軟な発想の元提案を受ける本取り組みは、非常に多くの刺激を受けています。学生の皆様にも少しでも本取り組みを通じて自分達の考えたアイデアが、形になって世界に展開される喜びや、楽しみを感じてもらえると嬉しく思います。

また、この取組はオンラインのみの取り組みとなりますが、コロナ禍での新しい仕事の進め方や学業の形の創造という点では、これから未来に向けても大きな可能性を感じるものだと考えています。

指導担当教員(吉田大作クロステックデザインコース准教授/スタートアップ支援室長)のコメント

この度は、株式会社ベクトル様、株式会社Colorful Tails様と意気投合し、このような機会をいただけたことを非常に嬉しく思います。

新型コロナ感染症拡大の社会状況の中において、担当者同士も含めて一度も対面で会うことなく、オンラインでの打ち合わせから始まり、学生へのキックオフミーティングからプレゼンテーションまで全てオンラインでの開発に挑戦する運びとなりました。そうした中で、開始一週間で200案近いアイデアを学生が提案できた状況を見て、新たなオンラインによる教育や産学連携の可能性に気づくことができました。そうした試みを、1ヶ月後には国内外の高校生に広げてみると云うチャレンジを行いました。

国内外から集まった高校生同士も一度も顔を直接合わせることなく、オンラインのみでの提案を実現できたことから、非常に大きな可能性を感じるプログラムとなっています。対面でのグループワークの課題を見据えて、各種デジタルツールを有効活用したこの取り組みのフォーマットは、現在高校で導入されている「探究学習」にも新たな提言につながるのではと考えています。