金沢工業大学では、WACE(World Association for Cooperative Education.日本語名「世界コーオプ教育協会」本部 カナダ(オンタリオ州))が2020年11月23日(月)から12月11日(金)まで実施する国際コーオプ教育プログラム、”WACE Global Student Collaborative Project”に学生4名が参加することを発表した。
このプログラムはコロナ禍におけるパイロットプロジェクトとしてWACEが初めてオンラインで実施するもので、WACE加盟校から9大学 40名の学生が参加。
日本からの参加は金沢工業大学だけ。

“WACE Global Student Collaborative Project”では40名が8チームに分かれ、企業から出されたSDGsに関する課題に取り組む。
11月23日(月)の週に協力企業の担当者から課題となるテーマに関する説明を受けたあと、解決策について調査。
Draft Reportの作成に取り組む。
そして翌11月30日(月)の週に企業からのフィードバックをもとにさらに調査、分析を進め、12月4日(金)にFinal Reportを提出。
12月7日(月)の週にオンラインでプレゼンテーションを実施し、協力企業による評価を受ける予定。
問題解決に向けてのチーム内での活動は、時差の関係もあるため、オーストラリアにあるPractera社の学習プラットフォームを用い、やりとりはすべて英語で行われる。
金沢工業大学では社会実装型の教育研究の充実を目指して、2020年4月より新たな産学協同教育として「コーオプ教育」を推進している。
今回の”WACE Global Student Collaborative Project”は、海外の企業・大学と協同して行うプログラムとしては初めての試みとなる。
参加校及び参加学生数
- Baden-Wuerttemberg Cooperative State University(ドイツ)4名
- DREXEL University(アメリカ)8名
- Namibia University of Science and Technology(ナミビア)4名
- University of Canberra(オーストラリア)4名
- University of Central Asia(中央アジア【タジキスタン・キルギス・カザフスタン】)4名
- University of Victoria(カナダ)4名
- University of Waterloo(カナダ)4名
- University of Limerick(アイルランド)4名
- 金沢工業大学(日本)4名(※)
(※)今回はオンラインで行われるパイロットプログラムであるため、金沢工業大学からは、過去の国際交流活動の実績や「プロジェクトデザイン」英語授業担当教員の推薦などから選抜された以下の4名が参加。
氏名 | 性別 | 学科/専攻 |
長尾 光喜(ながお みつき) | 女 | 大学院工学研究科システム設計工学専攻博士前期課程1年 |
阿部 薫平(あべ くんぺい) | 男 | 航空システム工学科3年 |
内海 堅太(うつみ けんた) | 男 | 経営情報学科3年 |
田和 あかり(たわ あかり) | 女 | 機械工学科2年 |
WACEについて

コーオプ教育(Cooperative Education)は20世紀初頭に米国で始まった産学協同教育。
「大学のカリキュラムと、これと同レベルの高い完成度の教育価値を持つ就業体験」が融合したもので、欧米諸国の高等教育機関を中心に普及が進んでいる。
WACE(World Association for Cooperative Education. 世界コーオプ教育協会)は1991年に設立され、現在は世界52カ国、約1,000の教育機関、企業、団体が加盟している。
金沢工業大学は2015年に加盟。