LITALICOワークスとビーライズ、就労トレーニング用VRソフトウェア「JobStudio」を共同開発

「障害のない社会をつくる」というビジョンの下、障害者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開する株式会社LITALICO(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川敦弥、証券コード:6187)が運営する障害者のための就労移行支援事業所「LITALICOワークス」は、VRソフトウェアを開発する株式会社ビーライズ(本社:広島市中区、代表取締役:波多間俊之)と、就労トレーニング用VRソフトウェア「JobStudio(ジョブスタジオ)」を共同開発したことを発表した。

就労移行支援事業でVRを活用し、画面上で操作しながら職業トレーニングを行うのは、前例のない初めての試み。

LITALICOワークスでは広島事業所から導入を開始し、適宜他事業所への導入を検討していく。

「JobStudio(ジョブスタジオ)」概要

開発背景

厚生労働省の調査によると、2019年における民間企業の障害者雇用者数は56万608人であり、対前年で4.8%アップするなど(※ 厚生労働省「令和元年 障害者雇用状況の集計結果」)、年々障害のある方の雇用数は上がっている。

また、2021年3月までに障害者雇用の法定雇用率が2.3%へ引き上げられるなど、今後さらに障害者の雇用は進むと想定されている。

LITALICOワークスは、年間1,000名以上の就職支援を行っているが、訓練を受ける人のなかには、就労に対する不安感や失敗体験が強いために、就労すること自体の見通しが立ちにくい人もいるという。

また、障害特性によっては、事業所内の訓練と実習先での訓練の間にスモールステップがあることで、安心して実習に臨める人もいる。

このような訓練生一人ひとりの特性や苦手に対して、VRを活用しながら普段は体験できないような環境をより簡単に、身近に実現し、楽しみながら体験することで、自分自身に合った働き方と可能性を拡げるサポートができると、JobStudio(ジョブスタジオ)の開発に至った。

特徴

①受け身の動画視聴タイプではなく、能動的に学べる6DoF式 VR

フル3DのVR空間の中で、プレイヤーの歩く、しゃがむ、物を持つ、物を移動させる等の体の動きがリアルに反映される。

受け身になりやすい動画視聴タイプのVR(3DoF VR)と比べ、本VRは自由度が高く、能動的に学ぶ事ができる。

②実践形式でのリアルなトレーニングが可能

注文内容を確認して必要な商品を手に取り、顧客に渡す等現実では難しかったVRによる実践形式での就労トレーニングを行うことができる。

詳細な設定項目により、自分に合ったレベルや内容で何度でも行うことができる。

③データに基づき、職業能力を客観的に評価

Job Studioは指示方法や視覚・聴覚から入ってくる情報量の調整といった環境設定の情報と、3次元的なプレイデータを記録し、個と環境の相互作用から成り立つ職業的な得意不得意を、客観的なデータにもとづいてフィードバックできる日本初※のVRによる職業評価機能を実装している。

※特許出願中のビーライズ社の独⾃技術 特願2020-153409

コンテンツ

働く上で必要になる基本的な作業を再現した3つのモードで構成されている。

1)RPGショップ

シンプルなピッキング作業を行いながら、子供から大人までゲーム感覚でVRに楽しみながら慣れことができる、チュートリアル的な位置づけのモード。

2)パフェ作り

複数の作業工程と複数の選択肢から、順序立てて遂行する作業。

効率化するためには複数のレシピを把握することや順序立てて仕上げる必要があり、より高い作動記憶を求められるモード。

3)空港仕分け作業

制限時間を意識し、優先順位をつけて行う作業。

終わり時間から逆算して見通しを立てながら、効率よく作業する必要があり、より多くの認知機能を駆使して作業するモード。

各種設定

  • 制限時間(1分~10分)
  • 作業難易度(複数の指示)
  • 人の多さ(視覚刺激)
  • 環境音の音量(聴覚刺激)
  • 指示のバリエーション(言語(音声・文字)、記号、絵図のマッチング)
  • 作業台の高さ(立ち作業、座り作業:身体障害向け)
  • 作業プロンプト(正解、不正解時のヒント)

VR職業体験プログラムを実施する事業所

LITALICOワークス広島駅南(〒732-0825 広島市南区金屋町2-15 KDX広島ビル10F)