東京都教育委員会では、都立町田工業高等学校及び日本工学院八王子専門学校(学校法人片柳学園)において、シスコシステムズ合同会社、株式会社セールスフォース・ドットコム及び日本アイ・ビー・エム株式会社と連携して、IT人材の育成を目指す「Tokyo P-TECH事業」を当初予定より一年早め、令和3年度から実施する。
今回、Tokyo P-TECH事業の運営のために関係機関で構成する「Tokyo P-TECHコンソーシアム」を設置したことを発表した。
新型コロナウイルス感染症対策等におけるIT人材育成の必要性の更なる高まりを受け、事業開始に向けて、今後、「Tokyo P-TECHコンソーシアム」において、教育プログラム等の詳細について検討を重ねていく。
「Tokyo P-TECH事業」の内容
P-TECHは、“Pathways in Technology Early College High Schools”の略称であり、STEM、職業教育、技術教育に焦点を当て、企業が幅広く参加する教育モデルとして世界24か国で展開されている。
Tokyo P-TECH事業では、P-TECHと同等の取組を実施することとし、具体的な内容は以下のとおり。
- 参加企業等による育成すべき人材の能力等に関する検討及び教育活動への協力
- 都立高校及び連携専門学校における一貫した連携教育カリキュラムの実施
- 生徒及び学生の進学の支援に関する取組
- 生徒及び学生の学習環境の整備
Tokyo P-TECHコンソーシアムの構成団体等
実施する都立高校
都立町田工業高等学校
連携する専門学校
日本工学院八王子専門学校(学校法人片柳学園)
参加企業等
シスコシステムズ合同会社、株式会社セールスフォース・ドットコム、日本アイ・ビー・エム株式会社(五十音順)
審議内容
- 事業で育成すべき人材の能力等に関すること
- 連携教育カリキュラム、年間活動計画に関すること 等
これまでの経緯
平成31年4月
- 日本アイ・ビー・エム株式会社、学校法人片柳学園、東京都教育委員会において包括連携協定締結
- 都立町田工業高等学校及び日本工学院八王子専門学校においてパイロット事業開始(株式会社セールスフォース・ドットコムオブザーバー参加)
令和元年8月
「工業高校、専門学校、企業等の連携におけるIT人材の育成に向けた検討委員会」設置(シスコシステムズ合同会社オブザーバー参加)
令和2年3月
「工業高校、専門学校、企業等の連携におけるIT人材の育成に向けた検討委員会報告書」公表