110余年の歴史を持ち、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市、プレジデント:木下 聡、 以下 オーティコン)は、オーディオロジー(聴覚学)が体系的に学べる国内初の講座、オーティコン・アカデミーを聴覚分野の専門家や学生向けに設立、2020年11月10日から開講することを発表した。
受講申込み受付は10月12日より特設サイトにて開始する。
オーティコン・アカデミー概要

開講日
2020年11月10日(火)
内容
基礎編、イーダ研究所編(応用編は2021年開始予定)
受講期間
6ヵ月間(イーダ研究所編は2か月間)
形式
オンライン講座(インターネット、PC、タブレット、スマートフォンで受講可能)
受講料
- 基礎編+イーダ研究所編:税別30,000円 (2020年内の申込みは税別特別価格25,000円)
- イーダ研究所編のみ:税別5,000円(応用編は別料金)
申込み方法
オーティコン補聴器ホームページ内、特設ページより申込み可能。
設立背景と目的
デンマークなどの欧米諸国では、オーディオロジー(聴覚学)が日本より発達、普及しており、オーディオロジスト(聴覚の専門家)を養成する教育機関も多数存在し、オーディオロジストの社会的認知度も高いと言える。
更に一般の人々の聞こえに関する意識も高く、デンマークの補聴器装用率は53%(ユーロトラック デンマーク2016)。
日本では高齢化や若年層のヘッドフォン難聴の増加などにより、聴覚ケアの重要性や、補聴器装用による難聴ケアが必要な人が増える一方、補聴器装用率は14%(ジャパントラック2018)と低い状況が続いている。
また、他国と比べ、補聴器装用者の満足度が低いことも深刻な問題である。
欧米諸国の満足度が平均80%近くに達しているにも関わらず、日本では38%(ジャパントラック2018 )と極めて低い数字にとどまっている。
その原因の一つに、聴覚ケアに特化した教育プログラムへのアクセスが限られていることが考えられる。
この状況を鑑み、日本でオーディオロジーを体系的に学べるオーティコン・アカデミーを設立する。
特徴
- オーディオロジー(聴覚学)を体系的に学べ、実務に活かせる実践的な内容
- 日本初、聴覚リハビリテーションのカウンセリング専門研究機関のイーダ研究所のコースを導入
- 聴覚の総合プロバイダー、デマントグループの知見を活用した専門的な内容
- 全国どこからでも24時間、受講者の都合にあわせて学べるオンライン講座
オーティコン補聴器 プレジデント、木下聡氏コメント
このたび、世界的な聴覚ケア総合プロバイダーであるデマントグループの、高度で専門的な知見を活かし、オーティコン・アカデミーを日本で設立できることを大変嬉しく思います。本アカデミーはオーディオロジーや補聴器の基礎知識、補聴器フィッティングの流れなど、幅広いトピックをカバーし実践的かつ体系的に網羅しています。全く初めて学ぶ方、学び直しをしたい方にも最適なコースです。
補聴器を初めてお使いになるユーザー様への対応や、長く使い続けていただくためには、補聴器販売店やクリニックで行われる専門家のカウンセリングが非常に大切です。本アカデミー内の、イーダ研究所2コースも非常に興味深い内容だと思います。
イーダ研究所はデマントの資金提供を受けた、独立した非営利組織の研究機関として、「パーソン・センタード・ケア (ひとを中心に据えたケア)」に基づく、聞こえのリハビリテーションに関する研究を行っており、日本においては初めてのオンライン講座導入です。聴覚ケアの専門家の皆様や学生の方々など多くの皆様に、本アカデミーをご活用いただき、共に日本の聴覚ケアの課題解決に取り組めることができれば幸いです。