サートプロとLasTrust、ブロックチェーンを活用した証明書発行SaaS「CloudCerts」で証明書デジタル化の実証実験を開始

株式会社サートプロ(以下サートプロ、代表取締役CEO:近森 満/本社:東京都渋谷区)と、「LasTrust株式会社」(以下LasTrust 、代表取締役:圷 健太/本社:東京都文京区)は、サートプロが運営管理を行う各種団体の資格証明書を、LasTrustのブロックチェーンを活用した証明書発行SaaS・CloudCertsで、証明書デジタル化の実証実験(PoC)を2020年9月下旬より開始することを発表した。

サートプロは「先端技術を学び、デジタル社会を牽引する技術者を育成する」をビジョンに、またLasTrustは「見えざる個人の価値を可視化する」をビジョンとし、お互いの理念のもとに、今回の実証事業では新しい価値創造を実現し、いままでにない有資格者への価値提供、デジタル化による利便性向上を提供する。

実証実験ではIoT検定(IoT検定制度委員会)の合格証デジタル化に取り組む。

証明書デジタル化の実証実験(PoC)概要

デジタル化の対象とする資格

IoT検定プロフェッショナル・コーディネータ合格証

実証実験の背景と目的

サートプロは、2006年より技術者向け資格検定・認定試験制度の企画・開発・運営等の教育支援業務を提供し、日本のものづくりのカルチャーを世界に発信することを目標にしている。

サートプロが運営管理を行う資格の多くは現在、紙で発行・運用されているが、合格証を合格者へ渡すまでのリードタイムや発行・管理コストの改善、有資格者側の利便性向上を鑑み、今回のデジタル化実証実験を行うことを決定。

有資格の証明書をデジタル化することで、下記の付加価値や新しい可能性を見出し、「資格のDX(デジタル・トランスフォーメーション)」を実現することを実験の目的としている。

  1. ペーパーレスの実現。環境面への配慮とサスティナビリティ(SDGs)の確保
  2. デジタル化による有資格者の利便性の向上(有資格証明のスマホ管理、デジタル有資格証明書のURL送付、SNSへの連携等)
  3. 有資格者の実績をブロックチェーンに記録することで、個人の実績を永続的かつセキュアに担保
  4. 紙代、印刷費、郵送費などの間接費の削減
  5. 紙の証明書の作成・送付作業などを撤廃し、付加価値を生む業務へリソースを分配すること

ブロックチェーン技術を活用する理由

証明書をシンプルにデジタル化するだけであれば、JPGやPDFといった画像データでも可能だが、ソフトウェアが普及した現在、誰でも簡単に編集(改ざん)ができてしまう以上、汎用的な画像データを証明書の「原本」として扱うにはセキュリティ面に課題があった。

しかし、ブロックチェーンには

  1. 一度書き込んだ情報を変更できない耐改ざん性
  2. ブロックチェーン上に分散管理しておくことで、資格提供団体の状態に関わらず半永久的に実績の記録が残る
  3. 資格証明書の有効性をゼロコストで検証できる

という利点があり、ここにブロックチェーン技術を適用する必然性があると考えている。

実証事業の予定

  • 2020年9月 実証事業開始
  • 2020年10月 証明書デジタル化の予備提供開始と市場調査
  • 2020年11月 資格証明書デジタル化の検証
  • 2020年12月 資格証明書デジタル化の本格運用(検証後決定)

実証の内容

  • 特定の期間に資格証明書デジタルを配布予定 ※紙の証明書と併用
  • 期間内の対象者にアンケートを実施、利用状況や感想など取得し検証を行う予定

実証実験後の展望

本実証実験後は、資格のデジタル化には留まらず、各資格にスコアや属性情報を追記することで有資格者のスキルを可視化するなどデジタル・トランスフォーメーションの取り組みを強化し、「資格」という社会的資産の価値の底上げに寄与したいと考えているという。

サートプロが管理・運営をおこなっているAndroid技術者認定試験制度、XMLマスター、アジャイル検定、E検定も順次、実証検証後に移行を行う予定。

IoT検定(IoT検定制度委員会)とは

IoT検定は、IoT(Internet of Things)に関わるすべての人を対象としている検定試験。

技術的な視点だけでなく、マーケティングやサービスの提供、ユーザーの視点から必要となるカテゴリ、スキル要件などを網羅し、それぞれの立場でIoTを企画・開発・利用するために必要な知識があることを認定する。