成蹊大学、サイバー大学のオンライン授業コンテンツを利用した授業運営を本格開始

成蹊大学(学長:北川 浩、所在地:東京都武蔵野市)は、サイバー大学(学長:川原 洋、所在地:福岡市東区)と2019年12月に締結した教育連携に関する協定に基づき、2020年9月よりサイバー大学の授業コンテンツの利用を本格的に開始することを発表した。

成蹊大学では2017年8月よりサイバー大学のクラウド型eラーニングプラットフォーム「Cloud Campus」を導入し、早くからオンデマンド型オンライン授業を反転授業等に活用してきた。

また、情報関連の一部科目では全回オンライン授業に切り替えたことにより、コロナ禍においても支障なく授業運営を行ってきた。

さらに、2020年9月からは成蹊大学における「副専攻制度(※注)」のうち総合IT副専攻の一部科目でサイバー大学の授業コンテンツを利用して授業運営を開始する。

これまでにもある大学間の単位互換とは異なり、フルオンライン大学であるサイバー大学の授業コンテンツおよびオンライン授業の運用ノウハウ等を通学制である成蹊大学が本格的に導入し、逆に成蹊大学が取り組んだ通学制におけるオンライン授業のノウハウを提供して新たな教育方法を見出すという取組みになる。

(注)成蹊大学 副専攻制度:所属学部学科の専門分野の学びにプラスして、自分の興味関心やニーズに沿った学修を体系的に進めることができる制度。例えば、将来起業したいと考える学生のために「経営学副専攻」、心理や思想について理解を深めたい学生のために「心理学副専攻」など、学生の「もっと学びたい」という思いに応える16のコースを用意している。

成蹊大学とサイバー大学は相互の交流と協力を促進することにより、教育内容の充実及び修学機会の拡大、並びに随時、オンライン授業の運用等にかかる知見を交換する機会を確保する。

また同時に、共同知の蓄積及びファカルティディベロップメント(FD)の推進を図り、双方の教育改革の礎となることを期待している。

成蹊大学が導入するサイバー大学の科目

成蹊大学では2020年度後期授業より、サイバー大学で専門基礎科目として開講している3科目

  • 「インターネット入門」
  • 「コンピュータのための基礎数学」
  • 「情報処理のための基礎知識」

の授業コンテンツを活用した授業を、総合IT副専攻を履修する学生に対し行う。

同副専攻では、ITスキル、マネジメントの基礎も含め総合的なIT活用の基礎を身に付けるための科目が配置され、文系・理系を問わず、すべての学生が必要な情報技術を学ぶことができる。

授業運用のポイント

サイバー大学が成蹊大学に提供するのはeラーニング教材としての授業コンテンツのみであり、成蹊大学の教員がそれを活用しながら、Cloud Campus上で成蹊大学の授業科目としてオンライン指導を実施する。

  • サイバー大学が成蹊大学に提供するのは授業コンテンツのみ
  • 授業コンテンツはCloud Campus上で成蹊大学の学生に配信
  • 受講者の登録は成蹊大学の管理者が実施するため個人情報のやりとりが生じない
  • 担当教員は成蹊大学が配置
  • 授業は全てオンラインで行われ、小テスト等の課題は成蹊大学が作成
  • 期末試験は成蹊大学が対面で実施

教育連携による新たな可能性に期待

日本では通学制大学の正規科目のオンライン化は非常に遅れているが、昨今のコロナ感染禍においては、学びを持続するべく、オンラインによる遠隔授業が進み、大きな変化がもたらされていくと考えられる。

こうした社会の変化に対し、柔軟な対応が各大学に求められているなかで、通学制大学とフルオンライン大学との教育連携が新たな可能性をもたらすことが期待されている。

成蹊大学について

1912(明治 45)年に創立した成蹊実務学校を源流とし、1925(大正 14)年に創設した旧制高等学校(7 年制)が戦後の学制改革により 1949(昭和 24)年に成蹊大学となった。

全学生が通う東京都武蔵野市吉祥寺で、建学の精神のもと、教員と学生が緊密な信頼関係を築く「ゼミ」、実体験に重きを置き、地域社会や産業界を学びの場とする「プロジェクト」、ワンキャンパスで学生、教員が文理の枠を越え切磋琢磨する「コラボ」。

この3つを教育の柱に、個性を尊重し、学生一人ひとりと向き合う教育を実践している。

2020年4月には既存の経済学部を新しい経済学部、経営学部に改組。現在、5学部 12 学科 5 研究科に約 7,450 名(2020年5月時点)が在籍している。

サイバー大学について

サイバー大学は、ソフトバンクグループ株式会社が2007年に設立した、すべての授業をインターネットで行う日本で最初の4年制大学。

学生数は3,070名(2020年5月時点)、うち20代~40代の現役社会人が多くを占めている。

学習管理システム(LMS)をすべてクラウド化しており、モバイルを含むさまざまなOSの端末機器やブラウザからアクセスしても、学習履歴が同期する。

これにより卒業まで通学が一切不要で、インターネットにアクセスできる場所さえあれば、「いつでも」「どこでも」学習できる環境を学生に提供することが可能。

IT総合学部では、情報通信技術を修得することはもとより、最先端のテクノロジーを総合的に俯瞰し、その活用技術を修得し、ビジネスへ応用できる人材を育成する。