カヤックと高崎商科大学、合否に関わらず受験生全員に評価をフィードバックする育成型入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」を共同開発

株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔、東証マザーズ:3904)は、高崎商科大学(所在地:群馬県高崎市、学長:渕上勇次郎)と共同で、社会が求める能力と大学教育、そして高校教育を結びつける育成型新入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」(以下、ブレスト入試)を開発したことを発表した。

このブレスト入試は、来年春に卒業予定の高校3年生を主な対象として、2020年10月17日の商学部経営学科の入試に初めて導入される。

ブレスト入試は、文部科学省が推進する「高大接続改革」及び「大学入試改革」を契機として、カヤック人事部と高崎商科大学が共同で2019年6月から開発を進めてきた。

従来から大学入試に取り入れられていた面接や筆記試験、プレゼンテーション試験などと異なり、高崎商科大学の経営学科が求める常識にとらわれず柔軟な発想で未来を切り拓く人物像とその能力を評価することを目指す。

2021年度入学試験 総合型選抜 探究・ブレインストーミング型 概要

実施学部学科

高崎商科大学 商学部 経営学科

入試区分

総合型選抜 探究・ブレインストーミング型

募集定員

10名(総合型選抜合計)

エントリー期間

2020年10月1日(木)~2020年10月8日(木)必着

試験日

2020年10月17日(土)

合格発表日

2020年12月1日(火)

導入の背景

大学入試改革に求められる「学力の3要素」の多面的・総合的評価

ブレスト入試は、筆記試験などでは測りきれない受験者本人の「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を大きく評価するため、ブレストとその振り返りを行うワークを組み合わせた「ブレインストーミングプログラム」を取り入れている。

試験全体の65%の評価をこのプログラムで評価し、残りの35%を集団面接やペーパーテストで評価する。

導入背景として、文部科学省が推進する「高大接続改革」及び「大学入試改革」が一つの契機となっている。

予見の困難な時代の中で新たな価値を創造していく力を育てる「高大接続改革」の中には「1.知識・技能」、「2.思考力・判断力・表現力」、「3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」の「学力の3要素」を重視し、高校教育で育成・評価することが求められている。

また「大学入試改革」においても、多面的・総合的に評価することが求められている。

「知識・技能」、「思考力・表現力・判断力」の評価は、従来の大学入試で行われてきた科目試験や小論文等で十分達成できていたと考えられる一方で、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」は、その評価基準が曖昧であり、試験でいかにこの資質を測定するのかに問題を抱えていた。

高等学校が発行する調査書や、高校生本人がまとめた学修記録資料などの書類を用いる方法があるとはいえ、これらの要素が高崎商科大学の掲げる教育方針とそれによって達成する学修成果に深く関わることから、大学独自のポリシーのもと独自の評価方法を開発することが必要と考えていた。

そこで、経営や社会課題、組織運営に積極的にブレストを取り入れているカヤックの人事部に声をかけ、このブレスト入試の開発を共同で行ったという。

ブレスト入試の特長

1. 社会・企業が求める資質能力を評価する、民間企業と開発した入試プログラム

ブレスト入試の開発には、高崎商科大学の学生の学修成果を分析するIR (Institutional Research)部門、教育課程を編成する教学部門、入学試験を担当する入試部門、そして企業において採用・育成を専門とするカヤックの人事部により編成されており、単なる入試ではなく、入学後の大学教育や、社会・企業が求める資質能力の視点をも反映させた入試であることが特長的。

高崎商科大学の教職員はすでにカヤックによるブレスト研修を受講しており、今後はゼミナールやグループワークを取り入れた授業での活用を予定している(2020年4月より活用予定でしたが、コロナウイルス感染症による対面授業の中止により、現段階では来年度へ予定変更)。

2. 常識にとらわれず柔軟は発想で未来を切り開く人材を見極める

高崎商科大学商学部経営学科では、革新的な企業と連携した経営人材教育「3.5本の矢プロジェクト」を6年前より継続して行っている。

電通、アドビ、楽天、すかいらーくなど、新たな発想で社会課題を解決する企業と協働し、学生の主体性やクリエイティビティを高めるための課題解決型プロジェクトを多数実施。

実学重視の教育理念のもと、常識にとらわれず柔軟な発想で未来を切り拓く人材の育成を行っている。

ブレスト入試においても、本学経営学科の教育によって伸びる人材を見極め、評価することを期待されている。

3. 合否に関わらず受験生全員にブレスト評価のフィードバックを行う「育成型の入試」

ブレスト入試では、必ずしもアイデアをたくさん出せた人だけを評価するものではない。

ブレスト入試では、ブレインストーミングプログラムを通して、主体性(ドライバー資質)、多様性(ラーニング資質)、協働性(フォロワー資質)、創造性(クリエイティビティ資質)の4つの視点から「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を総合的に評価する。

受験生には、その合否に関わらず全員に対してこの4つの視点から評価の内容をフィードバック。

ブレスト入試が、受験生と大学とのマッチングを重視していること、そして、合否に関わらず受験者本人が自身の個性や強みに気付くことのできるヒントを提供できると考えているためである。

ブレスト入試は、「選別」から「育成」にシフトした新入試の側面を兼ね備えている。

カヤックとブレスト

カヤックが開発したブレストカード

ブレスト(正式名:ブレインストーミング)は、複数人でひとつのテーマについてたくさんのアイデアを出し合う会議手法・発想手法。

カヤックでは、社内において積極的にブレストを活用することでユニークな新サービスや新制度生み出しており、ブレストがカヤックの原動力になっている。

また、アイデアを生み出しやすくなる「面白がる体質」になるためにも日頃からブレストをトレーニングとして取り入れ、年2回のブレスト合宿や内定者が入社前に行う「ファーストブレスト」、退職を決めた社員と行う「ファイナルブレスト」などを実施している。