オリィ研究所と川田テクノロジーズ、遠隔操作により手先を使った接客業が可能な分身ロボットを開発する「テレバリスタプロジェクト」を始動

株式会社オリィ研究所(東京都港区、代表取締役所長:吉藤健太朗)と川田テクノロジーズ株式会社(東京都北区、代表取締役社長:川田 忠裕、東証1部:3443)は、難病や重度障害などによる外出困難者でも、遠隔操作により手先を使った接客業が可能となる分身ロボットを開発する「テレバリスタ(Tele-Barista)プロジェクト」を発表した。

接客と同時に手先を使った作業を、ロボット操作により行うことで、たとえ病気や怪我などで思うように身体が動けなくなった人でも自分らしく働いたり、家事をしたりと社会参加をし続けられるようになる。

開発中のロボットは、9月13日(日)にWeb配信される「LIVES LIVE 2020」内で発表される。

テレバリスタプロジェクト概要

オリィ研究所が開発・販売する分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」と、川田テクノロジーズのグループ企業であるカワダロボティクス株式会社が開発・販売している協働ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」を組み合わせることで、遠隔地からでも、バリスタのような接客と手先を使った作業が可能なロボットを開発するプロジェクト。

顧客とのコミュニケーションは「OriHime」を通して、実際にコーヒーを淹れるなどの手作業は「NEXTAGE」を通してそれぞれ行い、接客するといった、まさにTele-Baristaを実現する。

OriHime(オリヒメ)とは

オリィ研究所が開発している分身ロボット。

PCやタブレット、スマートフォンで手軽に操作でき、OriHimeの設置、持ち運び利用が簡単なのが特徴で、育児や介護、身体障害などで会社に身体を運ぶ事が困難な人のテレワークや、病気で学校に通えない児童・学生の遠隔教育ツールとして、その場に居るかのようなコミュニケーションを実現し、全国で使われている。

NEXTAGE(ネクステージ)とは

NEXTAGEは「人と一緒に働くヒト型ロボット」というコンセプトのもと、製造現場の安全性確保と生産性の向上を目的として、カワダロボティクスにより開発された汎用ヒト型ロボット。

2010年の販売開始以来、その高い汎用性を活かし、電機・電子部品、医薬品・食品・化粧品など幅広い業界で、組立・検査・梱包などの現場に導入されている。

OriHimeとNEXTAGEを組み合わせることで、視線入力やスイッチなどのインターフェースを用いて、OriHimeの操作者(以下パイロット)がNEXTAGEを遠隔操作できるようになり、これまでのOriHimeだけではできなかった、バリスタやバーテンダーのような手作業ができるようになる。

これにより重度肢体不自由の人でも、働き方の選択肢を広げ、その人が培ってきた技量や人間性を活かしながら新たな社会参加の形の実現を目指すという。

また、新型コロナウイルスの影響により、人と人との直接の接触を減らしたい現場での活用も期待されている。

プロジェクトの経緯

オリィ研究所は、2018年より「分身ロボットカフェ」を開催し、外出困難でもOriHimeを使っての接客業などへの就業を可能にしてきた。

そうした中、OriHimeのパイロットの中に病気で思うように動けなくなった元バリスタがおり、その人の「お客様のオーダーを取ってコーヒーをお届けするだけでなく、お客様の好みに合わせてコーヒーを淹れたい」という思いを実現したいというさらなる構想を抱いていたという。

オリィ研究所の理念に賛同して2019年より分身ロボットカフェのスポンサーとなっていた川田テクノロジーズは、自社のグループ企業が手がけるロボット「NEXTAGE」の“人と一緒に働ける”というコンセプトが、オリィ研究所のさらなる構想と一致することから、共同開発を始めるに至った。

今後の「分身ロボットカフェ」では、前述のバリスタ経験のあるパイロットが「テレバリスタプロジェクト」で開発された分身ロボットを操作し、コーヒーを淹れる仕事も行う予定。

オリィ研究所 代表取締役所長 吉藤健太朗氏コメント

川田テクノロジーズ様・カワダロボティクス様と出会った時からやりたいと思っていた、遠隔でお客様に珈琲を淹れるテレバリスタプロジェクトがいよいよ始まります。たとえ身体が動かせなくなっても、誰かに自分ならではの味、ならではの時間を楽しんでもらう事ができる可能性を研究していきます。

川田テクノロジーズ 代表取締役社長 川田忠裕氏コメント

この度、オリィ研究所さまと共にテレバリスタプロジェクトを始動させることができましたこと、とてもうれしく思います。すでに、同社の分身ロボットは、家から出られない人でもカフェで仕事ができることを証明していますが、今回のプロジェクトではOriHimeとカワダロボティクスのNEXTAGEがタッグを組むことで、パイロットさん達がもっともっと輝けることを目指します。

まだスタート台に立ったばかりですが、テレバリスタのこれからの進化にワクワクしています。

LIVES LIVE 2020 開催概要

9月13日(日)にWeb配信される「LIVES LIVE 2020」内で、開発中のロボットを初披露する。

「LIVES LIVE 2020」は、ボランティア団体であるNPO法人「Hands On Tokyo(ハンズオン東京)」が、障がい者の「はたらく・たべる・わらう」をテーマに活動する「LIVESプロジェクト」の一環。

例年都内の会場でイベント形式により開催されていたが、今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となっている。

ライブ配信日時

9月13日(日) 10時~

※「テレバリスタ」の紹介は、13:00~13:20にライブ配信の予定。