フィート、聴覚障害者との会話を音声と筆談で支援するアプリ「SpeechCanvas for Biz」を提供開始

株式会社フィート(代表取締役:奥山 美雪)は、日常業務において健聴者と聴覚障害者の会話を音声と筆談で支援する法人向けアプリケーション「SpeechCanvas for Biz」(スピーチキャンバス フォービズ)(iOS版)を提供することを発表した。

「SpeechCanvas for Biz」について

アプリアイコン

「SpeechCanvas」は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:徳田 英幸)が、同機構の所有する“話した言葉”を次々とふりがな付きで“文字”に変換する高精度音声認識技術に基づき、スマートフォン向けに開発したアプリケーション。

2017年にフィートはNICTから技術移転を受け、利用者の生活の質が向上することを期待し、展示会や実証実験を通じて普及に努めてきた。

「SpeechCanvas for Biz」は、業務において安心・安全にアプリケーションをお使いいただくために『システムの信頼性・安全性』に配慮した特長を有する。

情報セキュリティの一環として、アプリ利用時のユーザーデータを保存しないことのほか情報漏洩リスク対策を強化。

また、業務上のコミュニケーションの質を高めるために、利用者の要望に応じた『カスタマイズ対応』が可能な特長を有している。

カスタマイズの一環として、音声認識エンジンの辞書に顧客の業務特有の固有名詞が登録できるようになった。

二つの特長により、業務においてプライバシーや専門性など会話の内容を選ばずに利用でき、さらに契約者への運用サービスにより安心して日々の業務で利用できる。

昨今、人と人との会話の距離を一定に保つ「新しい生活様式」への変化に伴い、多様なコミュニケーション手段が求められている。

株式会社フィートは、「SpeechCanvas for Biz」の提供により、聴覚障害者雇用企業、自治体、教育機関、及び、商業施設などにおけるコミュニケーションのバリアフリーを推進し、コミュニケーションの質が向上することで、業務の効率が高まることを期待しているという。

背景

「SpeechCanvas」は、NICTが研究開発に取り組む“音声”を“文字”に変換する音声認識技術を使って、生活のさまざまなシーンで聴覚障害者と健聴者との会話をサポートするスマートフォン向けに開発されたアプリケーション。

連続して話した言葉が次々と画面上にふりがな付きで文字となり、画面をなぞれば絵や文字がかける。

操作がシンプルでだれでも簡単に使え、漢字が苦手な人とのコミュニケーションも安心。

2017年にNICTから「SpeechCanvas」に係る技術移転を受けたフィートはiOS版およびAndroid版を提供し、ダウンロード総数は6.8万回(2020年5月時点)と多くの人が利用した。

聴覚障害者や家族の日常生活だけでなく、聴覚障害者雇用企業の会議、自治体や鉄道の窓口、および聾学校の授業や大学の講義などの日常業務において、聴覚障害者らとのコミュニケーションのために広く活用されてきた。

近年、業務におけるコミュニケーションのバリアフリーへの関心が高まり、2020年6月、フィートは、デザインも新たに法人向けに強化した業務用アプリケーション「SpeechCanvas for Biz」(iOS版)を提供することとなった。

特徴

利用画面

「SpeechCanvas for Biz」は、業務上のコミュニケーションの質を高めるため、操作しやすいユーザインターフェースデザインの上に、

  1. 『システムの信頼性・安全性』
  2. 利用者の要望に応じた『カスタマイズ対応』

に配慮した特長を有している。

(1)『システムの信頼性・安全性』

アプリの利用時、ネットワーク型の音声認識技術を使用する場合には、発話音声などの個人情報を含んだユーザーデータがサーバーへ送信されるが、これらのユーザーデータは音声認識処理後ただちに破棄される。

データがサーバーに保存されることや、再利用されることがないため、情報の機密性が担保される。

併せて最新のウイルス対策ソフトを導入し、情報漏洩の脅威に対する対策を強化している。

さらに、ユーザーIDによる認証機能をアプリに導入することで利用端末は管理され、正規ユーザー以外のシステムへのアクセスは制限されている。

(2)『カスタマイズ対応』(固有名詞登録)

「SpeechCanvas for Biz」は、聴覚障害者らの日常生活に必要な共通の会話辞書に加え、ユーザーID毎に特有の固有名詞が登録できるようになった。

また、複数のユーザーIDを使い分けることで、登録した固有名詞の辞書を切り替えることも可能。

業務毎の専門性の高い会話も可能となり、コミュニケーションの幅が広がる。

利用が期待される場面

音声と筆談での会話
  • 「聴覚障害者雇用企業」日常業務上の会話や業務特有の固有名詞を使った会議。
  • 「自治体などの窓口業務」筆談ボードを設置している手続きの時間をより短縮したい窓口。
  • 「教育機関」聾学校や大学など生徒とのプライバシーに係る面談を含む学校生活におけるコミュニケーション全般。また、医療関連用語を含む医学部等での講義や、各学部の窓口対応。
  • 「商業施設」聴覚障害者の日常生活におけるショッピングなどでのコミュニケーション。

上記の様に「SpeechCanvas for Biz」は、業務における聴覚障害者とのコミュニケーションに必要な機能を備えることで利便性は向上し、幅広い場面での利用ができるようになった。

さらに契約者への運用サービスを充実させ、オンラインセミナーやシステム構築などのコンサルティングにより、日々の業務を止めることの無いよう安心して利用できる。

昨今、人と人との会話の距離を一定に保った「新たな生活様式」が日常となり、業務全般においては会話の質と効率の向上の他に、コミュニケーション手段の多様化が求められている。

「SpeechCanvas for Biz」と外付けマイクを使えば業務の範囲が拡がる。

株式会社フィートは、「SpeechCanvas for Biz」の提供により、聴覚障害者雇用企業、自治体窓口業務、教育機関、および商業施設のほか活用範囲を広げ、コミュニケーションのバリアフリーを推進し、業務におけるコミュニケーションの質と業務の効率が向上することを期待している。

今後も「SpeechCanvas for Biz」を日常業務で活用するお客様の声に耳を傾け、利用者と聴覚障害者らのコミュニケーションの質が向上するように機能の進化とサービスの向上に努めていく。


ABOUT US

シンボ ナツキ
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。