全国小中学生プログラミング大会実行委員会(実行委員長:稲見昌彦東京大学教授)は5月15日、今年で5回目となる「全国小中学生プログラミング大会」の開催を決定したことを発表した。
この大会は、小中学生を対象としたプログラミングコンテスト。
PC・スマートフォン・タブレットで動作するソフトウェア、またはロボット・電子工作などのハードウェアで、自身によるオリジナル作品であれば、使用する言語や作品の形式は一切問わず、テーマの指定などもなし。
審査は、「発想力」「表現力」「技術力」を基準に行われる。
応募期間は、2020年7月1日から11月3日で、2021年2月28日に東京都内にて、最終審査会と表彰式を行う予定。
今年度より、全国各地で開催されている地域の子供向けプログラミングコンテストに、新たに設ける「エリアパートナー」となってもらい、相互に連携をはかりつつ、全国規模のネットワークの構築を目指す。
また、昨年に引き続き「U-22プログラミング・コンテスト」とも連携。
小学校でのプログラミング教育が、今年度よりいよいよ必修化される。
この大会には、これまでにも多くの学校や塾、パソコンクラブ等が応募している(昨年度は全国から351作品が応募!)が、今年度はさらに多数の応募が予想される。
だがその一方で、昨今の情勢では、自宅での学習を余儀なくされている子どもたちも少なくない。
本大会は関連する取り組みを通じて、そういったオンラインでプログラミングを学ぶ子どもたちをバックアップしていく。
第5回全国小中学生プログラミング大会の概要

小学校におけるプログラミング教育の必修化が今年度から開始され、プログラミング教育への関心が高まっている。
2019年の第4回では全国各地の小中学生から351点の作品が寄せられ、第3回の282点を大幅に上回る作品数が選考の対象となった。
今後も、表現力や創造力に富む人材育成の一助となるよう、優れたプログラミング作品の顕彰に努めていく。
また、指導者研修やワークショップ等のイベント展開を含め、プログラミング教育の裾野を広げるための様々な取り組みも進めていきたいと考えている。
エリアパートナーと全国規模のネットワークを構築、地方予選+全国大会形式を目指す
日本各地で、都道府県名や市町村名を冠した地域のプログラミングコンテストが開催されている。
そういったコンテストを主催する地方自治体や教育委員会、NPOなどを「エリアパートナー」として、全国小中学生プログラミング大会実行委員会との間で対等なパートナーシップを結ぶ。
エリアパートナーとは、主に以下の3項目で連携。
- プログラミングコンテストの実施を相互に告知・広報
- 優秀な作品をWebサイトや表彰式等で相互に紹介
- 地域のプログラミングコンテストで一定の評価を得た作品は、本大会の一次審査を自動的に通過するなどといったかたちで優遇
そして今後は、各地のプログラミングコンテストとの連携を広げ、エリアパートナーである地域のプログラミングコンテストで予選を行い、本大会を決勝とする全国規模のネットワークの構築を目指す。
U-22 プログラミング・コンテストとの連携について
全国小中学生プログラミング大会ではこれまで、アイデアを表現・発信する手段としてのプログラミングの普及を目指し、全国各地での指導者研修会やワークショップ等イベントの展開も含む多様な活動を進めてきた。
そして、国内外のIT業界で活躍する人材の発掘・育成を目指す「U-22プログラミング・コンテスト」との連携を通じて、プログラミングを追究したい子どもたちへのネクストステップの提案や、両活動の強みを生かした連携施策を打ち出すことによる、プログラミング教育の社会へのさらなる広がりを目指す。

開催スケジュール
- 7月1日(水) :応募開始
- 11月3日(火):応募締切
- 11月下旬:第一次審査通過作品発表(予定)
- 12月中旬:入選作品発表(予定)
- 2021年2月28日(日):最終審査会/各賞発表・表彰式(予定)
募集内容
PC・スマートフォン・タブレットで動作するプログラムや、アプリ・ゲーム・ムービーなどのソフトウェア、ロボット・電子工作などのハードウェア。
いずれも使用言語や作品の形式は問わない。
ただし、すべてオリジナルでプログラミングしたもの、または自身による改良に限る。
審査基準
「発想力」「表現力」「技術力」
応募資格
日本国在住の、6歳以上15歳以下(2020年4月1日時点)の小学生・中学生 ※グループで応募する場合は3人以下。応募は1人(または1グループ)何作品でも可能。
応募費
無料(応募までにかかる費用は自己負担)
表彰
賞状および副賞
応募開始
2020年7月1日(火)
応募締切
2020年11月3日(水)