アルマ・クリエイション、学習障害をもつ児童を対象にフォトリーディングにおける集中手法「みかん集中法」を用いた実証研究を実施

「マーケティング」と「教育」事業を展開しているアルマ・クリエイション株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:神田昌典)は、筑波大学附属視覚特別支援学校、宇都宮大学教職大学院と共同で、文字を読むことが困難な読字障害(※1)をはじめ、様々な学習障害をもつ児童を対象に「フォトリーディング」における集中手法「みかん集中法」(※2)を用い、読書状況がどのように変化するか実証研究を実施し、調査結果を発表した。

※1 読字障害:読字障害と言われる人は多く存在し、文字に対する視線移動に特徴があるということが研究されている。本来、読むべき文字を追っていくはずが、視線の動きが文字からずれたり、興味ある文言だけを拾っていったりと様々なパターンがあり、共通しているのは何らかの理由で視線の移動が進むべき方向に移動しないという特徴が原因。

※2 フォトリーディングにおける集中手法「ミカン集中法」:読書に最適な状態は、いま行っている目の前のことに完全に没頭している状態で、心理学では「フロー状態」とも呼ばれている。この状態を作ることを「ミカン集中法」と呼ばれている。

みかん集中法のイメージ図

みかん集中法のイメージ図

上のイメージ図の様に、後頭部の上の方に意識を集中し、アーチの要のポイントのような状態をつくり、ポイントの力が、残りのポイントに掛かってその位置を保ち、アーチを支えている状態にする。注意の一つを一点に固定することで残りの注意力を読書に集中させることができる。

フォトリーディングにおける集中手法「みかん集中法」読書状況の調査結果

Before:【学習障害をもつこどもたちの視線移動について】

今回の実証研究では、9歳〜15歳までのさまざまな学習障害の症状が見られるこどもたち総勢25人を対象に、視覚測定装置を活用し読書時の視線移動を追跡。

その結果、学習障害を持つこどもたちの視線移動について下記のような特徴がわかった。

  • 読みの前半は視線の乱れが多い
  • 不要な視線が多発している
  • 視線の揺れがあり後半になると領域外への視線移動が発生している

After:【フォトリーディング「みかん集中法」を指導後の視線移動について】

つづいて、同じ児童に対して「フォトリーディング」指導経験者が、「みかん集中法」を指導、 さらに「自分のペースで読むことの許可」「指やマウスで読む場所をさすことの許可」)を実践してもらい、読書することで視線移動がどのように変化するかを検証。

その結果、下記のような変化をみることができた。

  • ページ移動し、解答を確認
  • 不要な部分への移動が少ない
  • 視線は必要な部分を探す飛ばし読みの視線が発生している
  • 目的を明確にして読むことで,より高い集中が実現していると想定できる。半面、設問と関連が低い部分を飛ばし読みしている視線もあった

検証まとめ

「事前に設問を確認し,読む目的を与える」「集中してから読む」「自由に読む」これらの条件を与えることで読書時の視線が異なる例を確認することができた。

アンケートでは「落ち着いて読めた」とあり目的に対する理解度が向上していると思われる。

今後は、被験者を増やしこれらの傾向の調査を継続する予定。

利用する書籍の選択では興味のバラつきも考慮する必要があることも分かった。さらに前後の設問の難易度を同等とし理解度の比較を充実させていく方針。

フォトリーディングとは

フォトリーディングは、開発者ポール・R・シーリィ博士が神経言語プログラミング(NLP)、加速学習の原則に基づいて開発した世界共通プログラムによって習得できる。

調査概要について

調査実施日

2019年8月25日(第1回)/2019年3月6日(第2回)/2019年7月8日(第3回)

調査場所

第1回 宇都宮大学/第2回、第3回 日本キリスト宣教団 峰町キリスト教会

調査参加者

第1回 15名/第2回 5名/第3回7名