日本でTOEIC(R) Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都千代田区永田町、理事長:室伏貴之)は、2020年4月より、英語で聞く、読む、話す、書く能力を測定するTOEIC(R) Programのすべての団体特別受験制度(IPテスト)にオンラインでの実施を提供開始することを発表した。
昨今の働き方改革による団体内での研修やテスト実施方法が多様化し、さらにテレワークなどが推進される中、場所や時間を選ばずに実施できるオンラインでのIPテストを、TOEIC(R)Programを制作しているEducational Testing Service(ETS)が新たに開発。
また、TOEIC(R) L&R団体特別受験制度(以下、TOEIC L&R IPテスト)については、これまでのマークシート方式のテストに加えて、オンラインでの1時間のテストを追加。
オンライン化にあたりCAT(Computer adaptive test:受験者の能力に合わせて出題するテスト問題を変化させていく、適応型のテストシステム)の仕組みを取り入れることで、テスト時間を2時間から1時間に短縮することが可能となった。
個人で受験できるTOEIC(R) L&R公開テストについては、従来どおり、マークシート方式のテストで実施。
IIBCは今後もIPテストの利便性を追求していく。
TOEIC(R) L&R IPテスト(オンライン)の概要
TOEIC(R) ProgramのIPテスト受験方式について

IPテスト(オンライン)とは、企業・団体・学校などで任意に日時を設定し、インターネット上で受験できる制度。
今回開発されたテスト方式は、青字部分となる。
TOEIC(R) L&R IPテスト マークシート方式とオンライン方式の問題形式
IPテスト(マークシート方式)の問題形式~約2時間での実施~

IPテスト(オンライン)の問題形式~約1時間での実施~

TOEIC L&R IPテスト(オンライン)では、最初のステージ(Unit One)で全受験者に25問の同じ問題のセットが出題され、次のステージ(Unit Two)では最初のステージでの正誤度合に応じて受験者ごとに異なる20問の問題セットが出題される。
※マークシート方式のPart7(Single passages, Multiple passages)とオンライン方式のリーディングセクションUnit TwoのReading Comprehensionは同じ内容。
受験料
IPテストの受験料は、マークシート方式・オンライン方式ともに4,230円(税込)。
受験の申し込み方法
担当者は、テスト実施のお申し込みからテスト結果受領までをインターネット上で行うことができる。
テスト結果について

公開テスト、IPテストおよびIPテスト(オンライン)のテスト結果(スコア)の意味は同じ。
ただし、IPテストは、国際ビジネスコミュニケーション協会の管理下で実施・運営する公開テストと異なり、テスト実施の進行・管理を実施団体に委ねている点から、Official Score Certificate(公式認定証)は発行されない。
受験者
受験者は、TOEIC L&R IP(オンライン)の受験終了後、その場でパソコンの画面上に表示されるスコアを見ることができる。
また、紙のスコアレポートは発行されないが、後日、オンライン上に結果がPDFファイル(下記)で表示されるで、必要な場合は、PDFをダウンロードし、印刷することが可能。
担当者
担当者は、「TOEIC Listening & Reading IPテスト(オンライン)申込サイト」からCSVまたはTSV形式でテスト結果のデータファイルをダウンロードできる。