株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、以下:ベネッセ)の展開する小学生向け通信教育「進研ゼミ 小学講座」は、2020年4月号より、タブレット学習を中心とした「チャレンジタッチ」の小学3年~6年生向け講座にて、タブレットで解答、提出ができる、担任の「赤ペン先生」による算数・国語の毎月(※1)の添削指導を開始することを発表した。
現在、全国で約10,000人の「赤ペン先生」が、自宅から日々子どもたちの学習を見守っている。
今では約8割の先生がPCやペンタブレットなどのデジタル環境での指導を行うようになり、小学講座の「チャレンジタッチ」では、出題から個別の添削指導までが、全てタブレット上でスピーディに完結するようになる。
タブレットで解答、提出された問題は、受付から最短翌日~約3日でタブレットに返却。
赤ペン先生ならではの手書きによる、子どもの成長を認め、やる気を引き出す指導はそのままに、デジタルのスピード感を活かし、子どもが問題に取り組んだ意欲や記憶が確かなうちに返却、見直しを促すことで、学習効果の定着を図る。
また、毎月(※1)の提出になることにより、より細やかに、自宅で学習に取り組む子どもたち一人ひとりの個性と成長に継続的に寄り添いながら、毎月の提出をポイントにした、学習サイクルの定着も図る。
※1 小学校3年生~6年生が対象。8・12・3月号は各学期の振り返りの「実力診断テスト」を提供する。
「チャレンジタッチ」での「赤ペン先生」の指導の概要
開発の背景
近年、核家族化や共働きの増加など、家族のあり方の変化により、保護者の児童の学習への関わり方も変化し、より児童が一人で自宅学習に取り組み、力を伸ばすことに対する期待が高まっている。
「進研ゼミ小学講座」が実施した調査(※2)では、保護者のうち、63%が、「子どもの自宅学習に携わりたいが、負担に感じることもある」と答えている。
また、小学校では2020年度、中学校は2021年度から全面実施される新しい学習指導要領では、思考力・判断力・表現力の育成が重視されているが、自宅学習でこれらを伸ばしていくためには、大きく2つの課題がある。
1つ目は、記述式の問題は、苦手意識を持つ子どもが多く、学習意欲の維持が難しいことである。
2つ目は、正解が一つではないため、自分で答え合わせしたり、タブレット学習で自動採点したり、保護者が採点・指導したりすることが難しいこと。
そこで、ベネッセは子どもたち一人一人に寄り添い個別指導する新しいサービスを開発し、2020年4月号から受講費据え置きで提供開始することに至った。
※2 調査期間…2019年4月6日~4月14日、対象者…小学1年生~6年生の保護者9,426人
「赤ペン先生」の指導の特徴
1.子どもの学習意欲を引き出す担任制の個別指導
進研ゼミ50年のノウハウを活かし、タブレットでも、子どもとの継続的な関わりの中でよい所を引き出して褒める、温かみのある手書きの指導とコミュニケーションで、学習意欲を高める。
また、2020年の4月からは提出が毎月になり、子供の成長と学習サイクルにより細やかに寄り添い、学力の向上を測る。
また、記述式問題ならではの指導として、思考力・判断力・表現力を観点ごとに分解して、継続的に到達度を測りながら指導することで、着実に力が積み上がる設計となっている。
2.問題を通じて多様な考えにふれられる機会の拡充
タブレット上で添削指導時に他の会員の解答例を「赤ペン先生」が紹介する。
問題を通じて子どもが多様な考えにふれ、自分の解答と比べながら、自分の考えを深めることができる。
事前のモニター調査で実際の小学生たちの答案を分析し、その中から、学校の先生との検討を経て厳選した解答例を用い、子どもが新たな気づきや観点を広げやすくなっている。
3.提出後最短翌日~約3日のスピード返却

「チャレンジタッチ」のタブレットからの答案提出後、最短翌日~約3日で添削結果をタブレットに返却。
子どもたちが問題を忘れないうち、また、意欲のあるうちに復習をすることができるので、保護者が課題と感じている見直しによる学力の定着を図ることができる。
「進研ゼミ 小学講座」では今後も小学生の学習意欲と学力の向上をめざすサービスを強化していく。
「赤ペン先生」について

1980年の「進研ゼミ 小学講座」開講以来、「赤ペン先生」は、学習指導にとどまらず、小学生の子ども達の学習や生活を支え励ます幅広い2WAYコミュニケーションサービスを提供している。
- 1969年 高校生向け通信添削講座開講
- 1980年 小学生向け講座の開講
- 1999年 子どもたち一人ひとりの成長を継続的に支援することを目指し、小学講座で担任制を開始
- 2011年 小学講座も添削のデジタル化をはかり、ネット返却を導入
- 2017年 小学講座でのカメラ提出導入。返却スピード・利便性を向上
「赤ペン先生」特設サイトでは、子どもたちの学習意欲を引き出す「赤ペン先生」の指導のコツや会員の方の声などを、動画や体験談などを交えながら、詳しく紹介している。